Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

1.2.56 drmsrqst(ロードバランサ連携コマンド)

■機能説明

本コマンドは、ロードバランサにより負荷分散されている部門管理サーバ/業務サーバに対して、運用管理サーバから適用指示を行うコマンドです。

■記述形式

drmsrqst

-a apy -t rms | rsc [-g 資源グループ名] [-v バージョン・レベル] [-e 世代識別名] [-m 適用対象あて先システム名 |-M 適用対象あて先システム名格納ファイル] [-H own | other] [-Q YES | NO] [-C 1]

■オプション

-a apy:
本コマンドの機能を定義します。本オプションは“apy”と指定します。
-t rms|rsc
適用対象の資源がメンテナンス版数か資源グループかを指定します。
rms:
メンテナンス版数の適用を行います。
rsc:
資源グループの適用を行います。

本オプションは省略できません。

-g 資源グループ名:
適用するユーザ資源の所属する資源グループ名を指定します。-t rscが指定された場合に指定します。

資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の英数字または“#”で指定します。

-v バージョン・レベル:
適用するメンテナンス版数のメンテナンス版数名または、ユーザ資源の所属する資源グループのバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルはASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略した場合は空白のバージョン・レベルを指定したものとみなし、メンテナンス版数の場合は共通メンテナンス版数とみなします。
-e 世代識別名:
適用するメンテナンス版数の世代識別名または、資源グループの世代識別名を指定します。適用は指定された世代まで行われます。世代識別名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを省略すると、運用管理サーバ側で持つ最新世代が指定されたものとし、未適用の世代をすべて適用します。
-m 適用対象あて先システム名
適用対象のあて先システム名を指定します。

Windows版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

あて先システム名には、ワイルド・カードが指定できます。この場合、あて先システム名全体を""(ダブルクォーテーション)"で囲む必要があります。

*:
任意個の任意の文字列
?:
任意の1字に対する文字

-Mオプションを指定した場合は、本オプションは指定できません。

-M 適用対象あて先システム名格納ファイル
複数の適用対象のあて先システム名を記述したファイルを指定します。

本ファイルの指定方法は以下のとおりです。

適用対象システム名←
適用対象システム名←
適用対象システム名←

←:改行を示します。

1行に1システム名ずつ記述し、必ず改行します。

Windows版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

-mオプションを指定した場合は、本オプションは指定できません。

-H own|other
適用対象のあて先システムが、運用管理サーバ配下の直下のサーバ(以降、隣接サーバと呼びます)か、サーバ配下の直下ではないサーバ(以降、非隣接サーバと呼びます)かを指定します。
own:
隣接サーバのシステムに対して適用を行います。
other:
非隣接サーバのシステムに対して適用を行います。

本オプションを省略した場合、"own"が指定されたものとみなします。

本オプションは、-mオプションを指定した場合に指定します。

-Q YES|NO
適用対象のあて先システムをロードバランサから切り離してから適用するか、切り離さずに適用するかを指定します。
YES:
適用対象のシステムをロードバランサから切り離してから適用します。
NO:
適用対象のシステムをロードバランサから切り離さずに適用します。

本オプションを省略した場合、"NO"が指定されたものとみなします。

-C 1
適用対象のあて先システムをロードバランサから切り離してから適用する際、順次適用を行う場合に指定します。本オプションは-Qオプションに“YES”が指定された場合に指定します。
1:
適用対象のシステムを順次適用します。

本オプションを省略した場合、順次適用を行わず、DRMS編集ファイルのservmaxオプション値のあて先システム数分同時に適用処理を行います。

■復帰値

0:成功
適用処理が正常に終了しました。
2:処理継続不可能な環境エラー
ロードバランサ切り離し出口で異常が発生しました。適用処理ができません。

ロードバランサ組み込み出口で異常が発生しました。適用処理は正常に終了していますが、使用者によるロードバランサへの組み込み操作が必要です。

3:処理継続不可能な使用者エラー
指定したメンテナンス版数または資源グループ名があて先システムにありません。適用処理ができません。

識別名で指定された世代があて先システムにありません。適用処理ができません。

オプションの指定に誤りがあります。適用処理ができません。

4:プログラム・エラー
システムにエラーが発生しました。適用処理ができません。

■参照

表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例

共通メンテナンス版数の世代識別名“RMS00000”をあて先システム名"SERV1"に適用指示します。

drmsrqst -a apy -t rms -m SERV1 -e RMS00000

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