Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド> 1.2.45 drmsexp( オフライン配付用資源移出コマンド)

1.2.45.1 メンテナンス版数の移出

■機能説明

DRMS管理ファイルに登録されているメンテナンス版数をオフライン配付用資源として移出します。

本コマンドは、オプションの指定(-eおよび-Oオプション)により、任意のメンテナンス版数の世代を指定して移出することができます。また、業務名を指定(-jオプション)することにより、メンテナンス版数内で必要な業務だけで構成されたメンテナンス版数を移出することができます。

■記述形式

drmsexp

-a rms [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] -f 移出先パス名 [-w 作業用ディレクトリ] [-j 業務名|-M 業務情報ファイル] [-O 移出最古メンテナンス版数] [-k date|ipl|man] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate] [-G quick|apply]

■オプション

-a rms:
本コマンドの機能を定義します。本オプションは“rms”と指定します。
-v メンテナンス版数名:
移出するメンテナンス版数名を指定します。メンテナンス版数名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定した場合は個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は共通メンテナンス版数とみなします。ワイルドカード指定および複数指定はできません。
-e メンテナンス版数の世代:
移出するメンテナンス版数の世代を指定します。メンテナンス版数の世代はASCII(8文字以内)の英数字で指定します。

本オプションを省略した場合は、-Oオプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。

-f 移出先パス名:
移出先のパス名(ディレクトリ名)を指定します。ただし、マルチボリュームには対応していません。例えば、CD媒体で運ぶ場合には、本コマンドの実行時にいったん作業ファイルに移出したあと、CD-Rに書き込みます。drmsimpコマンドの実行時には、そのCD-Rから直接移入することは可能です。テープ媒体の場合には、本コマンドの実行時もdrmsimpコマンドの実行時もいったん作業ファイルを経由する必要があります。直接ファイル/ディレクトリとして見える状態でないと使えません。

Windows版の場合は、本オプションにネットワークドライブを指定することができます。ただし、UNC名は指定できません。

なお、本オプションは、-rオプションを指定する場合は指定できません。

-w 作業用ディレクトリ:
移出する場合に必要となる作業用ファイルのディレクトリを指定します。

本オプションを省略した場合は、作業用ファイルのディレクトリはカレントディレクトリとなります。

-j 業務名:
メンテナンス版数内の業務で、本オプションで指定した業務だけを移出する場合に指定します。-Mオプションを同時に指定することはできません。

なお、本オプションに複数の業務を指定することはできません。

本オプションを省略した場合は全業務が対象になります。

-M 業務情報ファイル:
メンテナンス版数内の複数の業務を移出する場合に、それらの業務を記述したファイルをフルパス名で指定します。ファイルの作成方法を以下に示します。

なお、-jオプションを同時に指定することはできません。

本オプションを省略した場合は全業務が対象になります。

OA業務
人事業務
   :
経理業務

備考. 各行は必ず改行します。
    1行に1業務を左詰めで設定します。

-O 移出最古メンテナンス版数:
本オプションで指定した世代から-eオプションで指定した世代までが移出されます。本オプションを省略した場合は、-eオプションで指定した1世代だけが移出されます。

-eオプションを省略した場合は、本オプションで指定した世代から最新世代までが移出されます。

-k date|ipl|man:
移出するメンテナンス版数の適用種別を指定します。省略した場合は、メンテナンス版数登録時の値を採用します。本オプションに“date”を指定した場合には、-tオプションを省略することはできません。
date:
後刻適用
ipl:
ipl適用
man:
手動適用
-t YYYYMMDDhhmm|unfix:
-kオプションに“date”を指定した場合に、その適用予定日時を必ず指定します。
YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。

なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。

unfix:
適用予定日時を未定にします。
-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate:
移出するメンテナンス版数のクライアント適用予定日時を指定します。省略した場合は、メンテナンス版数登録時の値を採用します。
YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。
rmsdate:
メンテナンス版数の適用日時と同じにする場合に指定します。

なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。

unfix:
適用予定日時を未定にします。
-G quick|apply:
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。ダウンロード種別を以下に示します。
quick:
指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
apply:
指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。

なお、本オプションを省略した場合は、登録時の値を使用します。

■復帰値

0:成功
移出処理が正常に終了しました。
3:処理継続不可能な使用者エラー
オプション指定に誤りがあります。移出処理ができません。

指定されたメンテナンス版数が存在しません。移出処理ができません。

ファイルアクセスの異常が発生しました。移出処理ができません。

4:プログラム・エラー
システムエラーが発生しました。移出処理ができません。

■参照

表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例

【Windows版】

メンテナンス版数の世代“RMS00000”をa:\exprmsディレクトリ配下に移出します。

drmsexp -a rms -e RMS00000 -f a:\exprms

【UNIX版】

メンテナンス版数の世代“RMS00000”を“/exprms”ディレクトリ配下に移出します。

drmsexp -a rms -e RMS00000 -f /exprms

■実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。


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