PRIMECLUSTER Wizard for NetVault 導入運用手引書 4.2 - Linux -
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第3章 運用

3.2 NetVault のメンテナンスについて

ここでは、NetVault の設定変更、NetVault のパッチ適用、NetVault のリカバリなど、メンテナンス時の操作について説明します。

クラスタシステムにおいては、NetVault の起動・停止と NetVault の仮想クライアントのIPアドレスの活性/非活性制御が連動して行われます。

そのため、NetVault を手動で制御する必要がある場合は、事前に PRIMECLUSTER の保守モードを使用する必要があります。

NetVault のメンテナンス時の基本的な手順を以下に示します。メンテナンスを行うノードにて実施してください。

  1. userApplication の起動
    設定変更を行う NetVault リソースが含まれている userApplication が停止している場合は、起動してください。
  2. 監視中断
    hvnvtdisable コマンドで、NetVault リソースの監視を中断してください。これは、NetVault を手動停止してもリソース異常が発生しないようにするためです。
    次の手順へ進む前に、監視中断が正常に行われたことを確認してください。
  3. NetVault に依存するリソースの停止
    NetVault に依存するリソースがある場合は、NetVault を停止するよりも前に手動停止する必要があります。
    userApplication の保守モードを使用している場合、そのまま手動停止してください。
  4. NetVault の停止
    NetVault を手動停止してください。
  5. NetVault のメンテナンス
    NetVault の設定変更、NetVault のパッチ適用、NetVault のリカバリなどの操作を行ってください。
  6. NetVault の起動
    メンテナンス完了後、NetVault を手動起動してください。
    次の手順へ進む前に、NetVault が正常に動作していることを確認してください。
  7. NetVault に依存するリソースの起動
    NetVault に依存するリソースを停止していた場合は、保守モード解除、または監視再開を行うよりも前に手動起動する必要があります。
    userApplication の保守モードを使用している場合、そのまま手動起動してください。
  8. 監視再開
    hvnvtenable コマンドで、NetVault リソースの監視を再開してください。
    これにて運用再開となります。


NetVault リソースの監視中断・再開については、"4.1 hvnvtdisable - リソース監視の中断" , "4.2 hvnvtenable - リソース監視の再開" を参照してください。

リソースの監視を中断した後、NetVault リソースを手動停止した場合、監視を再開する前に、NetVault の手動起動を行ってください。起動されないまま監視を再開すると、リソース異常が発生します。

hvnvtdisable コマンドによる NetVault 監視の中断中は、NetVault に異常が発生、または手動停止しても状態遷移は発生しませんが、ディスク障害など、NetVault 以外の要因で状態遷移が発生する場合がありますので注意してください。

hvnvtdisable コマンドによりリソースの監視が正しく中断された場合、リソースの状態は Warning になります。


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