Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第7部 connector編> 第25章 Interstage connectorの基本機能

25.4 トランザクション管理

 Interstage connectorはEJBが提供するトランザクション機能を使用して、リソースのトランザクションを管理する機能があります。この機能を使用して、複数のリソースマネージャにまたがるトランザクションを管理できます。

■サポートされているトランザクション サポートレベル

 Interstage connectorではresource adapterの各トランザクションレベルをサポートしています。

 resource adapterのトランザクションサポートレベルはdeployment descriptorのtransaction-supportタグに定義されています。ここに指定された値によって以下のようにresource adapterがサポートするトランザクションレベルに違いがあります。

トランザクション種別

使用用途

XA トランザクションサポート

transaction-supportタグに“XATransaction”が指定されます。
EJBの分散トランザクション機能を使用して、resource adapter以外のリソースとも連携したトランザクション管理ができます。トランザクションは2フェーズコミットプロトコルで処理されます。

ローカル トランザクションサポート

transaction-supportタグに“LocalTransaction”が指定されます。
XA トランザクションと違い、2 フェーズ コミットプロトコル(2PC)に関わることができません。必ず1フェーズコミットプロトコルで処理されるため、1トランザクションでは1つのリソースのみアクセスすることが推奨されます。

トランザクション非サポート

transaction-supportタグに“NoTransaction”が指定されます。
このトランザクション種別がサポートされたresource adapterはトランザクション連携されません。

 XAトランザクションまたはローカルトランザクションをサポートするresource adapterを使用する場合は、コンテナが制御するトランザクション(トランザクション属性に“Container”を指定)と連携できます。

トランザクション機能を使用する場合の注意事項
 XAトランザクションを使用する場合、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [EJBコンテナ設定] > [分散トランザクションを使用する]で“使用する”に設定してください。ただし、IJServerのタイプが“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用”の場合は、選択できません。


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