Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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22.2 Point-To-Pointメッセージングモデル(1対1メッセージングモデル)
Interstage JMSでは、Point-To-Pointメッセージングモデルにおいて、以下の機能を提供しています。
- 1拠点から1拠点への非同期通信
ノーティフィケーションサービスを介して、送信アプリケーション(Sender)と受信アプリケーション(Receiver)が連携します。
複数のReceiverが接続している場合、メッセージを受信できるのは1つのReceiverのみで、メッセージは自動的に振り分けられます。
- 受信アプリケーションの形態として待機型とMessage Listenerを使用した起動型をサポート
- ノーティフィケーションサービスによるメッセージの優先度や生存時間の制御
なお、Publish/Subscribeメッセージングモデル、Point-To-Pointメッセージングモデルの指定はチャネル作成時(esmkchnl)に指定できます。
Point-To-Pointメッセージングモデルを使用した場合の効果を以下に示します。
- システム処理性能の向上
プロセス多重またはスレッド多重でReceiverの多重度を増加させることにより、業務アプリケーションのシステム性能を向上させることが可能です。Receiverがメッセージを受信した後にデータベース処理などを並行して動作させることで、システム性能の向上につながります。
- 運用性向上
Publish/Subscribeメッセージングモデルでは、createSubscriberによりSubscriberを作成する前に配信されたメッセージは破棄されますが、Point-To-Pointメッセージングモデルでは、Receiverの状態にかかわらず配信されたメッセージが蓄積され、createReceiverによりReceiverを作成した後に受信することができます。
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