Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド |
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第3部 EJB編 | > 第15章 EJBアプリケーションの呼出し方法 | > 15.7 アプレットのデジタル署名 |
policytoolコマンドの具体的な設定方法について説明します。ここで使用している画面の例は、以下の環境を元にしたものです
使用ライブラリ |
プレインストール型Javaライブラリ |
OS |
Windows(R) 2003 |
CORBAクライアントインストールディレクトリ |
C:\Interstage\ODWIN |
ユーザ名 |
guest |
インポートした証明書の別名 |
sampleuser |
policytoolコマンドを起動します。
表示される「Policy Tool」画面を以下に示します。
policytoolコマンドの初回起動時に、以下のようなエラーを示すダイアログが表示されることがあります。これは、policytoolコマンドが起動と同時にユーザのセキュリティポリシーファイルの読込みを行うが、初回起動時にセキュリティポリシーファイルが存在しないためであり、動作上問題ありません。
ただし、2回目以降のpolicytoolコマンドの起動でこのダイアログが表示される場合は、セキュリティポリシーファイルが指定された格納位置にあるかを確認してください。
キーストアファイルの格納位置、およびキーストアのタイプを指定します。
policytool起動後最初に表示される「Policy Tool」画面内で、プルダウンメニュー「編集」→「キーストアの変更」を選択すると、以下のような「キーストア」画面が表示されます。
「新規キーストアのURL」フィールドへ使用するキーストアの格納位置を指定し、「新規キーストアのタイプ」フィールドにはキーストアタイプを指定します。それぞれのフィールドへ指定する内容を以下に示します。
設定後は、「キーストア」画面上の「了解」ボタンを押下してください。
“(5)証明書のインポート”で作成されたキーストアの格納位置をキーストアファイル名も含めてURL形式で指定します。
デフォルトで格納されるディレクトリは使用するOSによって異なります。
各OSでの格納先を以下に示します。
OS |
格納先 |
---|---|
Windows(R) 2000 |
ログインユーザのプロファイルディレクトリ |
Windows Vista(R) |
ログインユーザのプロファイルディレクトリ |
Solaris |
ログインユーザのホームディレクトリ |
「jks」を指定します。
設定画面の例を以下に示します。
キーストアの格納位置を指定すると、「キーストア:」フィールドに設定した内容が反映されます。
「Policy Tool」画面上の「ポリシーエントリの追加」ボタンを押下し、以下のような「ポリシーエントリ」画面で各権限を設定します。
「ポリシーエントリ」画面上の「アクセス権の追加」ボタンを押下し、「アクセス権」画面を表示します。この画面上で権限を設定します。
「アクセス権」画面上での権限の設定は、一組の「アクセス権:/ターゲット名:/アクション:」の値を設定し、「了解」ボタンを押下します。この結果、「ポリシーエントリ」画面に戻ります。(次の一組の値を設定するには、再度「アクセス権の追加」ボタンを押下します。これを繰り返し、必要な情報を設定します。)設定する権限は「プレインストール型Javaライブラリ」を使用する場合と「Portable-ORB」を使用する場合で異なります。
設定が必要となる権限を以下に記載します。
◇通常運用で必要な権限
通常の運用では、セキュリティ上の安全性を確保するため、この権限以外は設定しないでください。
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
ランタイム権限 |
RuntimePermission |
loadLibrary.<ライブラリ名> (注) |
設定不要 |
プロパティ権限 |
PropertyPermission |
com.fujitsu.* |
read |
注) インストールしている機能、および使用するJDK/JREにより以下のダイナミックリンクライブラリ(DLL)名を指定します(拡張子は指定不要)。
インストールしている機能 |
ダイナミックリンクライブラリ |
---|---|
CORBAサービスクライアント(クライアント機能) |
ODjava4 |
CORBAサービス(サーバ機能) |
ODjavas4 |
◇CORBAサービスの内部ログを採取する場合に必要な権限 (注1)
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
プロパティ権限 |
PropertyPermission |
user.dir |
read |
java.class.path |
read |
||
ファイル権限 |
FilePermission |
${user.dir}\* |
read,write |
%OD_HOME%\etc\config (注2) |
read |
注1) CORBAサービスの内部ログの詳細は、“チューニングガイド”の“config”を参照してください。なお、ログ採取後は追加した権限を削除してください。
注2) %OD_HOME%は、CORBAサービス、CORBAサービスクライアントのインストールパスを指定します(デフォルトは、C:\Interstage\ODWIN)。
◇通常運用で必要な権限
通常の運用では、セキュリティ上の安全性を確保するため、この権限以外は設定しないでください。
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
通信権限 |
SocketPermission |
通信先サーバ名 (注) |
connect |
注) JavaアプレットをダウンロードしたWebサーバ以外のサーバマシンと通信する場合に、通信先サーバ分の通信先サーバ名を設定します。通信するサーバマシンがJavaアプレットをダウンロードしたWebサーバのみの場合は、設定する必要はありません。
通信先サーバ名として、以下のホスト名を指定します。
◇EJBアプリケーションを使用する場合に必要な権限 (注)
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
ランタイム権限 |
RuntimePermission |
getClassLoader |
設定不要 |
プロパティ権限 |
PropertyPermission |
com.fujitsu.* |
read |
java.class.path |
read |
注) EJBアプリケーションの詳細については、“EJB編”を参照してください。
◇Portable-ORBのログ情報を採取する場合に必要な権限 (注1)
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
ファイル権限 |
FilePermission |
ログ採取ファイル (注2) |
read,write,delete |
ログ採取ディレクトリ (注3) |
read |
注1) Portable-ORBのログ情報の詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“porbeditenv”を参照してください。なお、ログを採取する場合は、porbeditenvコマンドの「ログ格納ディレクトリ」で指定したディレクトリを事前に作成しておく必要があります。また、「ログ格納ディレクトリ」にはログ採取ファイル以外のユーザ資源などを格納しないでください。ログ採取後は、追加した権限を削除してください。
注2) porbeditenvコマンドの「ログ格納ディレクトリ」で指定したディレクトリ名に「\*」を付加したパスを指定します(「ログ格納ディレクトリ」に「c:\log\porb」と指定した場合は「c:\log\porb\*」)。
注3) porbeditenvコマンドの「ログ格納ディレクトリ」で指定したディレクトリ名を指定します。
◇SSL連携機能を使用する場合に必要な権限 (注1)
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
ファイル権限 |
FilePermission |
keystoreディレクトリ (注2) |
read |
注1) SSL連携機能の詳細は、“セキュリティシステム運用ガイド”の“Portable-ORBでSSLを利用する方法”を参照してください。
注2) porbeditenvコマンドの「キーストア格納位置」で指定した格納位置、または-ORB_FJ_PORB_SSLPathパラメタで指定した格納位置を指定します(格納位置が「C:\Interstage\PORB\etc\keystore」の場合、「C:\Interstage\PORB\etc\keystore」)。キーストアの格納位置がネットワーク上(HTTP指定)である場合は、指定する必要はありません。
◇サーバアプリケーションでユーザ情報獲得用のAPIを使用する場合に必要な権限 (注)
権限種別 |
設定を行う権限 |
||
---|---|---|---|
アクセス権 |
ターゲット名 |
アクション |
|
プロパティ権限 |
PropertyPermission |
user.name |
read |
注) ユーザ情報獲得用のAPIの詳細は、“リファレンスマニュアル(API編)”の“TD_get_user_information”/“TD::get_user_information”/“TDGETUSERINFORMATION”を参照してください。
ランタイム権限の設定画面の例を以下に示します。
プロパティ権限の設定画面の例を以下に示します。
どの証明書に対する権限かを指定するため、「SignedBy:」フィールドにキーストアにインポートした名前(別名)を指定します。入力後、「完了」ボタンを押下します。
プレインストール型Javaライブラリの権限を設定します。
「ポリシーエントリの追加」ボタンを押下して、ランタイム権限/プロパティ権限/ファイル権限をそれぞれ設定します(“(3)エントリの作成”、“(4)権限の設定”)。
それぞれの権限の設定後、「ポリシーエントリ」画面の「CodeBase:」フィールドにプレインストール型Javaライブラリを指定します。入力後、「完了」ボタンを押下します。
設定した権限をセキュリティポリシーファイルとして保存を行います。
初回作成時は、プルダウンメニュー「ファイル」の「別名保存」を選択してポリシーファイルの名前と格納位置を指定します。2回目以降は、「Policy Tool」画面上の「ポリシーファイル:」フィールドで指定します。
デフォルトで指定するディレクトリは使用するOSによって異なります。
各OSでの格納ディレクトリは、「新規キーストアのURL」フィールドで説明されている格納ディレクトリの表を参照してください。
プルダウンメニューの「ファイル」→「保存」を選択します。保存が完了すると、ポリシーファイルから以下のようなダイアログが表示されます。
保存後、「ポリシーファイル:」フィールドに保存したポリシーファイルが入っていることが確認できます。
「Policy Tool」画面上でプルダウンメニュー「ファイル」→「終了」を選択し、終了します。
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