Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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14.2 Enterprise Beanクラスの作成
Enterprise Beanクラスは、ユーザがインタフェースで定義した ejbCreateメソッドおよびビジネスメソッドを実装します。
Interstage Studioを使用して開発を行った場合、Enterprise Beanクラスのひな形が自動生成されます。
以下に、Enterprise Beanクラスの記述の形式を示します。
■ 記述形式
public class Enterprise Bean名
implements javax.ejb.MessageDrivenBean, メッセージリスナインタフェース {
・・・
public void ejbCreate() {
・・・
}
public void ejbRemove() {
・・・
}
・・・
メッセージリスナメソッド {
・・・
}
}
■ 規約
Enterprise Beanクラスは以下の規約を満たしていなければなりません。
- javax.ejb.MessageDrivenBeanインタフェースを実装していなければなりません。
- 受信対象種別ごとのメッセージリスナインタフェースを実装しなければなりません。
- 受信対象種別がJMSの場合、メッセージリスナインタフェースはjavax.jms.MessageListenerとなります。
- 受信対象種別がresourceadapterの場合、RARファイルのdeployment descriptorファイル(ra.xml)に定義された、messagelistener-typタグに指定されているメッセージリスナインタフェースを実装してください。
- javax.ejb.TimedObjectインタフェースを実装することができます。
- publicとして定義されていなければなりません。finalやabstractとして定義してはいけません。
- パラメタを取らないpublicコンストラクタをもつ必要があります。
- finalizeメソッドを定義してはなりません。
- ejbCreateメソッドを実装しなければなりません。
- スーパークラスを持ったり、インタフェースを実装したりすることができます。
スーパークラスにejbCreateメソッドやその他のMessageDrivenBeanインタフェースやMessageListenerのインタフェースを実装することができます。
- Enterprise Beanクラスは、EJB仕様に定められたメソッドのほかにも、メソッド(ビジネスメソッドが内部で呼び出すヘルパーメソッドなど)を実装できます。
ejbCreate、ejbRemove、メッセージリスナメソッドには、以下の規約があります。
◆ ejbCreateの規約
ejbCreateは以下の規約を満たしていなければなりません。
- メソッド名は ejbCreateでなければなりません。
- メソッドは publicとして定義されていなければなりません。
- メソッドはfinalやstaticで定義してはなりません。
- 返却値は voidでなければなりません。
- 引数を持ってはなりません。
- throws句には任意のアプリケーション固有の例外を定義してはなりません。
◆ メッセージリスナメソッドの規約
メッセージリスナメソッドは以下の規約を満たしていなければなりません。
- メソッドはpublicとして宣言されていなければなりません。
- メソッドはfinalやstaticで定義してはなりません。
◆ ejbRemoveの規約
ejbRemoveは以下の規約を満たしていなければなりません。
- メソッド名は ejbRemoveでなければなりません。
- メソッドは publicとして定義されていなければなりません。
- メソッドはfinalやstaticで定義してはなりません。
- 返却値は voidでなければなりません。
- 引数を持ってはなりません。
- throws句には任意のアプリケーション固有の例外を定義してはなりません。
- 14.2.1 記述例
- 14.2.2 使用できるメソッド
- 14.2.3 Enterprise Beanクラスのメソッドが実行可能な操作
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