Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド |
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第3部 EJB編 | > 第10章 EJBサービスの機能 |
EJBサービスでは、以下の時間監視機能が使用できます。
以下の表で、各機能の違いを説明します。
機能 |
監視対象 |
説明 |
---|---|---|
アプリケーションの最大処理時間の時間監視機能 |
EJBアプリケーションメソッド実行時間(サーバ処理時間)を監視します。監視時間を超過した場合、アプリケーションが存在するプロセスを強制停止するかしないかを選択できます。 |
EJBアプリケーション処理中に、ハングや処理遅延が発生したことを検知できます。 |
クライアントにサーバメソッドが復帰するまでの待機時間の監視 |
クライアントからサーバへのリクエスト送信が一定時間超過しても返信がない場合、クライアントにタイムアウトが通知されます。 |
EJBアプリケーションプロセスの処理中に、ハングアップなどの現象を防止できます。 |
STATEFUL Session BeanのEJBオブジェクト無通信監視機能 |
STATEFUL Session BeanのEJB objectに対して、一定時間超過してもビジネスメソッドが実行されなかった場合、コンテナが該当のインスタンスと対応するEJB objectを削除します。 |
ejbRemoveメソッドを発行し忘れている、不要なEJB objectが削除されるため、使用するメモリの最適化ができます。 |
Entity Bean EJB objectのタイマ削除機能 |
Entity Bean をプロセス外から呼び出した場合、createまたはfinderメソッドにより生成されたEJB objectのインスタンスは、removeメソッドが発行されない限りメモリ上に残存してしまいます。 |
プロセス外からEntity Beanを呼び出す場合に、残存したEJB objectを自動的に削除することにより、不当なメモリの増加を抑止できます。 |
EJBタイマーサービス |
EJBアプリケーション内で任意の監視対象を監視することができます。 |
アプリケーション内でタイマーを作成し、任意の時刻にEJBコンテナからコールバック処理を実行させることができます。 |
時間監視の各機能の設定値は以下のとおりです。また、EJBタイマーサービスについては他の時間監視機能と異なり、EJBアプリケーション内でタイマーを作成します。タイマーの作成方法については、“EJBタイマーサービス”を参照してください。
機能 |
設定場所 |
デフォルト値 |
備考 |
---|---|---|---|
最大値 |
|||
最小値 |
|||
アプリケーションの最大処理時間の時間監視機能 |
アプリケーションの最大処理時間および、最大処理時間を超過した場合にアプリケーションが存在するプロセス強制停止を行うか行わないかの設定は、Interstage管理コンソールで行います。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。 |
0 |
0を設定すると時間監視を行いません。設定する数値の単位は秒です。 |
86400 |
|||
0 |
|||
クライアントにサーバメソッドが復帰するまでの待機時間の監視 |
CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のperiod_receive_timeoutに待機時間を設定します。詳細は、“チューニングガイド”の“CORBAサービスの動作環境ファイル”を参照してください。 |
12(60秒) |
0を設定すると時間監視を行いません。設定する数値の単位は秒です。設定した値に、5を乗じた値が実際の設定値になります。 |
20000000 |
|||
0 |
|||
STATEFUL Session BeanのEJBオブジェクト無通信監視機能 |
Interstage管理コンソールのSTATEFUL Session Beanのアプリケーション環境定義画面で設定します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。 |
1800 |
0を設定すると時間監視を行いません。設定する数値の単位は秒です。 |
2147483647 |
|||
0 |
|||
Entity Bean EJB objectのタイマ削除機能 |
Interstage管理コンソールのEJB objectタイムアウト値に設定します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。 |
120 |
設定する数値の単位は秒です。 |
2147483647 |
|||
1 |
各種時間監視機能を併用する場合の設定方法について説明します。
EJBサービスで使用できる各種時間監視機能を併用する場合、各時間監視機能の時間の設定は以下のように設定してください。
T(s)>T(c)>T(a) |
T(s):STATEFUL Session Beanの無通信監視機能に設定するタイムアウト時間
T(c):クライアントにサーバメソッドが復帰するまでの待機時間
T(a):アプリケーションの最大処理時間
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