Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第10章 EJBサービスの機能

10.3 Message-driven Beanの実行環境

■Message-driven Beanとは

 ここでは、Message-driven Beanの実行環境について説明します。

 EJB2.0規約から追加されたEnterprise JavaBeansが、Message-driven Beanです。
 Message-driven Beanは、JMSメッセージもしくはリソースアダプタのメッセージを受信して処理するオブジェクトであり、受信メッセージをEJBアプリケーションで処理できます。

 コンテナは、メッセージを受信してから“Message-driven Bean”のインスタンスにマッピングを行い、ビジネスロジックを実現します。
 “Message-driven Bean”に記述されたメッセージリスナメソッド(JMSの場合はonMessageメソッド)でメッセージを処理します。Message-driven Beanは、Session BeanまたはEntity Beanを呼び出すか、DBMSが提供するデータベース操作命令(JDBCドライバ)を直接呼び出してデータベース処理を行います。

 以下にMessage-driven Beanの位置づけを示します。以下はJMSメッセージを受信する場合の構成図です。

 Message-driven Beanはメッセージを受信する対象(これを受信対象種別と呼びます)としてJMSからメッセージを受信するか、リソースアダプタからメッセージを受信するか選択できます。

■受信対象種別がJMSの場合

◆メッセージモデル

 Message-driven Beanは、以下のJMSメッセージングモデルを実現しています。
 それぞれのモデルには、以下の特長があります。

◆JMS DestinationとJMS ConnectionFactoryの定義

 Message-driven Beanを動作させるには、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [EJBアプリケーション] > [アプリケーション環境定義] > [Message-driven Bean拡張情報]で“Destination名”と“JMSコネクションファクトリ”を定義してください。

 各定義に何も指定しなかった場合は以下が有効になります。

定義名

デフォルト値

JMSコネクションファクトリ名

Topicの場合

TopicCF001

Queueの場合

QueueCF001

Destination名

EJBアプリケーション名

■受信対象種別がリソースアダプタの場合

 Message-driven Beanを動作させるには、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [EJBアプリケーション] > [アプリケーション環境定義] > [Message-driven Bean拡張情報]で“リソースアダプタ名”を定義してください。
 何も指定しなかった場合は以下が有効になります。

定義名

デフォルト値

リソースアダプタ名

EJBアプリケーション名


下へ10.3.1 durable Subscription機能
下へ10.3.2 メッセージ・セレクタ機能
下へ10.3.3 プロセス多重度のサポート
下へ10.3.4 異常時のメッセージ退避機能

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