Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

9.6.5 Session Registry Serverの再起動について

　Session Registry Server異常終了時、Session Registry Server(ワークユニット)の定義[リトライカウント]、[リトライカウントリセット時間]の設定内容によっては、Session Registry Serverの再起動を行った場合でも、再度異常終了する可能性があります。また、異常終了の原因を取り除いていない場合も、再度異常終了する可能性があります。
　たとえば使用資源量の見積もり不足による資源不足で異常終了した場合、再起動を行っても(再度見積もり資源量を超えるセションがバックアップされ)連続して異常終了することがあります。

　異常終了後に再起動して、Session Registry ServerとServletコンテナの通信が回復した場合、双方の保持するセションの情報の整合性をとるため、この間一時的にWebブラウザからのリクエストを処理できません。原因を取り除かずに再起動を繰り返すと、この整合性をとる処理が繰り返されることとなり、レスポンスに影響を与える場合があります。
　そのため、[リトライカウント]には1、または小さな値を設定することを推奨します。Session Registry Serverが起動していない間は、Servletコンテナはセションのバックアップやリカバリは行えませんが、通常の業務処理は可能です。異常の原因を解決した後、Session Registry Serverを再起動してください。
　なお、整合性をとる処理にかかる時間はネットワーク/マシン性能、有効なセションの数、およびサイズに依存します。