Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)

7.4 ソースのコンパイル・リンク

IDLファイルのコンパイル

　IDLファイルをコンパイルすることにより、クライアント、サーバそれぞれのアプリケーションの言語にあわせたスタブファイルとスケルトンファイルを作成できます。IDLファイルのコンパイルは、IDLcコマンドを使用します。スタブ、スケルトンをJava言語に対応させる場合のIDLcコマンドの使用例を以下に示します。IDLcコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル（コマンド編）”を参照してください。

　IDLc -java test1.idl

スケルトンとサーバアプリケーションのソースとのコンパイル・リンク

　サーバアプリケーションのソースとスケルトンのコンパイル方法、およびリンク方法について説明します。
　Java言語でアプリケーションを作成した場合について、コンパイルとリンクの手順の流れを以下に示します。

1. IDLファイルをIDLコンパイラで翻訳します。IDLコンパイラはスタブおよびスケルトン、インタフェース、ホルダ、ヘルパのファイルを作成します。サーバアプリケーションを作成する際にはスタブファイル以外を使用します。
2. 出力されたJavaソースファイル(*.java)をjavaコンパイルします。
3. サーバアプリケーションJavaソース(*.java)をjavaコンパイルします。
4. ユーザメソッドを含むJavaクラス(*.class)をjavahコマンドの-jniオプション指定の実行でプロトタイプ宣言の作成をします。
5. サーバアプリケーションSQL実行ソースを各社データベースベンダが提供するプレコンを実行し、ソースファイルを作成します。
6. サーバアプリケーションSQL実行ソース(*.c)をコンパイルしデータベース固有ライブラリとあわせてDLLを作成します。
   作成されたDLLは、環境変数のPATHに指定されたパスに格納します。

1. IDLファイルをIDLコンパイラで翻訳します。IDLコンパイラはスタブおよびスケルトン、インタフェース、ホルダ、ヘルパのファイルを作成します。サーバアプリケーションを作成する際にはスタブファイル以外を使用します。
2. 出力されたJavaソースファイル(*.java)をJavaコンパイルします。
3. サーバアプリケーションJavaソース(*.java)をjavaコンパイルします。
4. ユーザメソッドを含むJavaクラス(*.class)をjavahコマンドの-jniオプション指定の実行でプロトタイプ宣言の作成をします。
5. サーバアプリケーションSQL実行ソースを各社データベースベンダが提供するプレコンを実行し、ソースファイルを作成します。
6. サーバアプリケーションSQL実行ソース(*.c)をコンパイルしデータベース固有ライブラリとあわせて動的リンクライブラリ(*.so)を作成します。
   作成された動的リンクライブラリは、環境変数のLD_LIBRARY_PATHに指定されたパスに格納します。