Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)
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第5章 サーバアプリケーションの開発(CORBAアプリケーション/C++言語)

5.2 サーバアプリケーションの構成

 サーバアプリケーションの構成を以下に示します。
 初期化処理部およびユーザサービス処理部を作成してください。

初期化処理部

 CORBAサービスおよびデータベースのアクセスに関する初期化を行います。

ユーザサービス処理部

 ユーザがそれぞれのデータベースへアクセスする操作の処理です。

サーバ管理ライブラリ

 C++言語の場合、トランザクション管理をサポートする以下のライブラリを結合します。

 libservapl.lib
 libtacebasent.lib
 libservaplcpp.lib
 fjotsld.obj

 libservapl.so
 libtacebasent.so
 libservaplcpp50.so

XA連携用プログラ

 XAインタフェースとの連携用プログラムです。XA連携用プログラムは、otsmkxapgmコマンドで作成します。リソースの種別ごとに作成しますが、1つのアプリケーションから複数のリソースへアクセスするような場合は、リソースごとのxa_switch_t構造体の名前を指定して1つのXA連携用プログラムを作成します。
 xa_switch_t構造体の詳細な情報は、各データベースのマニュアルを参照してください。また、otsmkxapgmコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

 なお、以下のXA連携用プログラムを標準に提供しています。該当リソースを使用する場合は、otsmkxapgmコマンドで作成する必要はありません。

 このうち、Symfoware/RDB用のXA連携用プログラムは、プロセスモード用とスレッドモード用があり、スレッドモード用のXA連携用プログラムは、Symfoware/RDBから提供されているスレッド用ライブラリを意識したものです。よって、Symfoware/RDBを使用する場合、環境にあわせてスレッドモード用ライブラリあるいは、プロセスモード用ライブラリを使用してください。また、MQDに関係するXA連携用プログラムは、すべてスレッドモード用になります。

データベース依存ライブラリ

 データベースから提供されるライブラリを結合します。OracleおよびSQL Serverからは以下に示すファイルが提供されています。

 Symfoware Serverを使用する場合は、C言語あるいはCOBOLでアプリケーションを作成してください。

  Oracle9iの場合:ORAXA9.LIB, OCI.LIB, ORASQL9.LIB
  Oracle10gの場合:ORAXA10.LIB, OCI.LIB, ORASQL10.LIB
  SQL Serverの場合:NTWDBLIB.LIB

 Symfoware Serverを使用する場合は、C言語あるいはCOBOLでアプリケーションを作成してください。

  Oracleの場合:libclntsh.so

 なお、データベースライブラリについては、使用するデータベースのマニュアルで確認してください。

CORBAサービス提供ライブラリ


 CORBAサービスから提供されるライブラリ(ODSV.LIB,ODSVCPP.LIB,ODCNSCPP.LIB)を結合します。Interstageインストールフォルダ\ODWIN\lib配下に格納されています。


 CORBAサービスから提供されるライブラリ(libOM.so,libOMcncpp50.so,libOMcpp50.so)を結合します。CORBAサービスのインストールディレクトリ/lib配下に格納されています。
 ただし、libOM.soはスレッド用、プロセス用があるので、サーバアプリケーション環境にあわせて該当するライブラリを結合してください。スレッド用は、CORBAサービスのインストールディレクトリ配下の/libに、またプロセス用はCORBAサービスのインストールディレクトリ配下の/lib/ntにあります。

 サーバアプリケーションを起動する際、環境変数LD_LIBRARY_PATHには、サーバアプリケーション環境にあわせてCORBAサービスのライブラリパスを設定してください。


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