Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)

2.4.1 ControlインタフェースとCoordinatorインタフェース

　Controlインタフェースのget_coordinator機能は、Coordinatorオブジェクトを獲得するためのものです。Coordinatorオブジェクトは、トランザクションごと生成され、トランザクションの状態やトランザクションIDなどを管理、コーディネートします。

　データベース連携サービスで提供するControlインタフェースとCoordinatorインタフェースのregister_synchronization機能を使用することで、トランザクションの完了前、完了後の状態をCORBAサーバアプリケーションで知ることができます。

Synchronizationオブジェクトの登録とトランザクションとの同期

　Synchronizationインタフェースを使用するSynchronization機能は、ユーザアプリケーションが分散トランザクションの完了と同期をとって処理を行いたい場合などに使用します。そのためには、サーバアプリケーションで、任意の処理を記述したSynchronizationオブジェクトをデータベース連携サービスに登録します。登録は、register_synchronization機能を使用します。

　データベース連携サービスは、該当トランザクションの完了依頼（commitあるいはrollback）を受け付けた時点と完了後に、登録されたSynchronizationオブジェクトがあれば、そのオブジェクトを実行します。特にトランザクション完了後には、トランザクションの状態をパラメタとしてSynchronizationオブジェクトに渡します。