Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (データベース連携サービス編)

2.2.1 JTAの各インタフェース

　JTA仕様は、標準Javaインタフェースとして米国Sun Microsystems,Inc.によって提唱されました。
　分散トランザクションに参加するコンポーネントは、J2EEアプリケーションやリソースマネージャになります。
　JTAを利用することによって、複数のコンポーネントを連携させて一つのトランザクションとして扱うことが可能になります。

　JTAには以下のインタフェースが定義されています。

インタフェース	機能概要
javax.transaction.UserTransaction	トランザクションの開始や完了を指示するためのインタフェースです。このインタフェースはアプリケーションによって使用することが可能です。
javax.transaction.TransactionManager	トランザクションマネージャによって使用されるインタフェースです。通常、このインタフェースはアプリケーションから使用することができません。
javax.transaction.Transaction	トランザクションを論理的に扱うためのインタフェースです。通常、このインタフェースはアプリケーションから使用することができません。
javax.transaction.Synchronization	トランザクションの完了と同期処理を行うためのインタフェースです。通常、このインタフェースはアプリケーションから使用することができません。
javax.transaction.Status	トランザクションの状態を定義するインタフェースです。 UserTransactionのgetStatusメソッドで返される値は、このインタフェースで定義されています。
javax.transaction.xa.XAResource	トランザクションマネージャとリソースマネージャ間のインタフェースです。通常、このインタフェースはアプリケーションから使用する必要はありません。
javax.transaction.xa.Xid	リソースマネージャがトランザクションを扱うための識別子インタフェースです。通常、このインタフェースはアプリケーションから使用する必要はありません。

　アプリケーションで利用できるJTAは、UserTransactionインタフェースになります。
　アプリケーション内でTransactionManagerインタフェースは利用できません。