Interstage Application Server ebXML Message Service ユーザーズガイド
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6.5.1 ConversationId
以下にConversationIdについての注意事項を説明します。
- 同一ConversationIdを使って、別ebMSへメッセージを送信すると、受信側でメッセージの順序保証ができません。同一conversationのメッセージ群(同一ConversationIdをもつ一連のメッセージ群)は、すべて同一ebMSへ送信してください。以下に受信側で順序保証のできない例を示します。

- ebMSでは、同一のConversationIdの値を持つメッセージに対して順序を保証しています。そのため、別の会話に同一のConversationIdを使用する場合には、そのConversationIdが一定期間未使用であることが必要です。一定期間未使用状態でない場合は、そのConversationIdを以前の会話の継続とみなして処理するため、ユーザの意図した動作は保証できません。なお、必要となる未使用状態の期間については、ebMS環境定義のCHANNELセクションのholdtimeキーワードに指定した値となります。詳細については、“3.1.3.1 ebMS環境定義の作成”を参照してください。
これらの問題を避けるために、会話を開始するときには、過去に使用したことのないConversationIdを使うことを推奨します。
- 会話の開始/継続/終了は、メッセージ送信アプリケーションがebMSに通知しますが、ebMSから受信アプリケーションには通知されません。ebMSからは必ず-1(UNKNOWN)が通知されます。
- 同一ConversationIdを使用して別イベントチャネルからメッセージを送信することはできません。同一ConversationIdを持つメッセージ群は、必ず同一イベントチャネルを使用して送信してください。以下に受信側でエラーになる例を示します。

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