Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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付録B BC管理DBの運用

B.6 BC管理DBに対するSymfoware Server機能の扱い

BC管理DBに関する運用は、Symfoware Serverの機能を利用して実施しますが、DBミラーリングシステムの運用からみて必要な機能と不必要な機能があります。

ここでは、BC管理DBに対するSymfoware Serverの機能の扱いについて説明します。

■データベース操作系(DML)のSQL文に関する注意事

BC管理DBに対して、利用者はDML文を実行してはいけません。

BC管理DBに管理している利用者側で必要な情報はrdbbcmapコマンドで出力することができます。

BC管理DBは、システムが情報を管理するため、利用者はアクセスしないでください。

■データベース定義系(DDL)のSQL文に関する注意事

BC管理DBに対して、利用者はDDL文を実行することはできますが、利用するDDL文はrdbbcmndbコマンドで生成した定義体を利用する必要があります。

また、BC管理DBに対するDDL文はDBミラーリングシステムの運用中には実行しないように設計してください。

BC管理DBの再定義を行う場合は、必ずSymfoware Serverが起動中でかつ、初期状態(DCUのセットアップ後でDBミラーリングサービス開始前)またはDBミラーリングサービスの通常停止の状態で行う必要があります。

その他の注意事項を含めた定義方法の詳細は“セットアップガイド”の“BC管理DBの作成”を参照してください。

■権限に関する注意事

BC管理DBは必ずデータベースの管理者により、定義、削除や表示コマンドを実行してください。なお、管理者以外にアクセス権限を付加しないでください。

■運用コマンドに関する注意事

Symfoware Serverの運用コマンドに関する注意事項を以下の表に示します。

[表:運用コマンドに関する注意事項]

分類

コマンド名

BC管理DBに対する運用の考え方

データベースの運用操作

rdbinh、rdbpmt

リカバリ作業でのみ利用する。

データベースの定義・創成

rdbddlex、rdbunl、rdbsloader、rdbfmt

セットアップ、再定義のみで利用する。

データベースの保守・管理

rdbgcdsi、rdbalmdsi

Rdbresidentコマンドによるメモリ常駐以外の場合はDSIの容量拡張で利用可能。

データベースのバックアップ・リカバリ

rdbdmp、rdbrcv、rdbdvinf、rdbexspc

バックアップ・リカバリで利用する。

rdbsetrp、rdbadjrcv

通常は利用しない。

データベースの運用におけるチューニング

rdbcrbf、rdbdrbf、rdbconbf、rdbdisb、rdbprtbf、rdbresident

メモリ常駐で利用する。

Symfoware Serverの性能情報

rdbsar、rdblkinf

性能情報として利用する。

Symfoware Serverの運用情報

rdbinf、rdbprt、rdbspcinf、rdbudsi、rdbprdic

運用情報として利用する。

Symfoware Server Advanced Backup Controllerを利用した運用

rdbmrdmp、rdbmrinf、rdbmrrcv

バックアップ・リカバリで利用する。


Symfoware Serverの各運用コマンドの詳細は“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

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