Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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第6章 チューニング> 6.3 BC管理DBのチューニング

6.3.1 DSIのメモリ常駐

DBミラーリングシステムがBC管理DBへのデータ操作を行う場合、処理性能を向上させるために、BC管理DBのDSIをメモリに常駐させることを推奨します。

特にインデックスのDSIはメモリに常駐させることを優先的に設計してください。

BC管理DBのDSIをメモリに常駐させるには以下のコマンドを利用する方法があります。

Symfoware Serverのrdbcrbfコマンド、rdbconbfコマンドにより、DSI容量分の共用バッファプールの開設を行い、BC管理DBのDSIに対応関係を登録します。

rdbresidentコマンドを利用した方がBC管理DBの任意のデータに対するアクセスは高速になります。BC管理DBのDSIをメモリに常駐させるにはrdbresidentコマンドによるメモリ常駐を推奨します。

以下にrdbresidentコマンドを利用してメモリ常駐させるDSIを示します。

[表:メモリ常駐させるDSI]

情報名

データベース名

DSI名

資源対応関係管理情報

BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタに指定した文字列

BC_DSI_RLPのID_TL_CODE

インデックス

BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN

インデックス

BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB

メッセージ連携管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_POINT

インデックス

BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_MAIN

インデックス

BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_SUB

反映状態管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART

インデックス

BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART


RLPのID:rdbbcrlpコマンドで確認したRLPのID

以下にそれぞれの容量監視、容量不足時の対処方法を表に示します。

[表:メモリの常駐]

メモリ常駐の方法

容量監視

容量不足時の対処

rdbresidentコマンドによるメモリ常駐

rdbudsiコマンドによる容量監視

RLP管理オブジェクトの再作成

共用バッファプールによるメモリ常駐

rdbudsiコマンドによる容量監視

rdbgcdsiコマンドによる容量拡張またはRLP管理オブジェクトの再作成

Symfoware Serverのrdbresidentコマンドによるメモリ常駐では、Symfoware Serverのrdbalmdsiコマンドによる自動容量拡張およびrdbgcdsiコマンドによる容量拡張を利用することができません。
そのため、RLP管理オブジェクトの見積りを推奨値の安全率3.0以上で見積もっていない場合はrdbgcdsiコマンドを利用することができる共用バッファプールによるメモリ常駐を推奨します。

Symfoware Serverのrdbresidentコマンド、rdbcrbfコマンド、rdbconbfコマンド、rdbalmdsiコマンド、rdbudsiコマンドおよびrdbgcdsiコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

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