Interstage Job Workload Server セットアップガイド
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目次

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5.6.1 ジョブネットへの登録
Systemwalker Operation Managerで自動運転するためには、ジョブネットへバッチ実行基盤のジョブを登録する必要があります。
バッチ実行基盤のジョブは、Systemwalker Operation Managerでは、「バッチフレームワークジョブ」と呼びます。
したがって、Systemwalker Operation Managerで自動運転するためには、ジョブネットにバッチフレームワークジョブのジョブアイコンを登録します。
バッチフレームワークジョブのジョブアイコン : 
登録する場合には、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”、Systemwalker Operation Managerの“リファレンスヘルプ”、および本マニュアルを併読してください。

バッチフレームワークジョブのジョブアイコンを登録するジョブネットの属性は、必ず「ジョブ実行制御」にしてください。
ジョブネットのフロー図には、Systemwalker Operation Managerの通常のジョブアイコンを、バッチフレームワークジョブのジョブアイコンと混在させることもできます。
ジョブネットに起動日などの起動条件を設定することにより自動運転することができます。
また、バッチフレームワークジョブを登録する時の、バッチフレームワークジョブのプロパティの設定について以下に説明します。

- バッチジョブ定義名:
バッチジョブ定義の名称を指定します。(必須)
- ジョブキュー名:
ジョブを実行するジョブキューの名称を指定します。
ジョブキュー名は、バッチセットアップ情報ファイルに指定した“ジョブキュー名” (QUEUE要素内のName要素に指定した値)です。
“ジョブキューの環境設定”でデフォルトジョブキューを設定した場合は、本項目を省略することができます。
- 開始ステップ名:
ジョブが異常終了した場合など、途中のジョブステップから起動する場合に、再開するジョブステップ名を指定します。
ジョブの先頭ステップから実行する場合、本項目を定義する必要はありません。
- コメント:
ジョブのコメントとして任意の文字列が設定できます。
ジョブ名:
バッチ実行基盤で扱うジョブ名を指定します。

ジョブ名を使用してジョブの実行状況や実行結果を確認することができます。
ジョブ名は利用者が任意に名前を付けることが可能です。

ジョブ名に日本語は使用できません。
- ジョブログファイル名:
ジョブログを保存したい場合、保存先のファイル名をフルパスで指定します。
本指定の有無にかかわらず最新のジョブログは、[監視−ジョブ]ウィンドウ−[前回履歴]シート、あるいは、[ジョブの出力情報]ウィンドウから確認することができます。
ジョブログファイル名を省略した場合は、ジョブログスプールにジョブログが出力されます。

ジョブを実行した結果は、ジョブログに出力されます。
ジョブログを運用者ごとに保管したい場合には、ここにジョブログファイル名を指定することを推奨します。
また、すべてジョブログスプールで管理する場合には、ジョブログファイル名を指定する必要はありません。
このように、ジョブログの運用に合わせて、ジョブログファイル名を指定してください。
- 標準出力・エラー出力をジョブログファイルに保存しない:
ジョブログにバッチアプリケーションの出力情報(stdout/stderr)を保存したくない場合にチェックします。

ジョブログにバッチアプリケーションの出力情報(stdout/stderr)については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“ジョブログ”を参照してください。
- ジョブキュー内実行優先順位:
指定できる範囲は0〜63です。省略時は32となります。
ジョブキュー内に実行待ちのジョブが滞留しており、かつ、実行多重度が限られている場合、本指定値が大きなジョブは優先的に実行を開始します。
- 実行予測時間:
ジョブの実行時間が実行予測時間を超えた場合、システムログにメッセージを出力します。
Systemwalker Operation Managerの環境設定における[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[イベント出力]シートにおいて、[ジョブの実行予測時間を過ぎても終了しない場合に通知を行う]がチェックされており、かつ、打ち切り時間の指定値より小さい場合に、本指定は有効となります。
指定できる範囲は、1〜35791394(分)です。
- 打ち切り時間:
ジョブを実行する経過時間に制限を付ける場合に指定します。
指定できる範囲は1〜1666666(分)までです。
実行予測時間を指定しているときは、実行予測時間よりも大きな数値を指定してください。
- 正常終了コード上限値:
ジョブが正常に終了したか、異常終了したか判断する値を指定します。
- 最後に実行されたジョブステップの終了コードをジョブの終了コードとする:
複数のジョブステップで構成されているバッチジョブ定義を実行したとき、実行した複数のジョブステップのうち、最後に実行したジョブステップのジョブステップ終了コードをジョブ終了コードとしたい場合にチェックします。
本項目をチェックしない場合、ジョブの終了コードは、実行した複数のジョブステップのうち、ジョブステップ終了コードが一番大きい値となります。

ジョブステップの実行時に以下の異常が発生した場合には、本項目のチェックとは関係なく、ジョブの終了コードは異常が発生したジョブステップの終了コードになります。
- バッチアプリケーションが異常終了した場合
- ファイルの割り当て/割り当て解除エラーなど、バッチ実行基盤の処理で異常が発生した場合
- 終了コードに関わらず正常:
ジョブ終了コードに関係なくジョブを正常終了する場合に指定します。
ただし実行中断の場合、ジョブは異常終了となります。
- バッチジョブ定義の置換えパラメタ:
バッチジョブ定義中に置換えパラメタ("${パラメタ名}"として記述されている箇所)に対するパラメタ値を指定します。
ここに指定した、パラメタ名とパラメタ値をもとに、バッチジョブ定義の置換えパラメタをパラメタ値で置換えます。
置換えパラメタは最大32個まで指定することができます。
なお、Systemwalker Operation Managerから起動されるバッチフレームワークジョブの場合、ここで指定する置換えパラメタとは別に、以下の値が自動設定されます。
- JOBSCH_JOBNET_DATE=運用日付(YYYYMMDD形式)
- JOBSCH_SUB_SYSTEM=サブシステム番号
- JOBSCH_PROJECT=プロジェクト名
- JOBSCH_JOBNET=ジョブネット名
- JOBSCH_JOBNAME=ジョブ名
- JOBSCH_ENVIRONMENT=BATCH
- JOBSCH_PRE_JOBNAME=先行ジョブ名(先行ジョブがある場合のみ)
- JOBSCH_PRE_JOBCODE=先行ジョブの完了コード(先行ジョブがある場合のみ)
- JC_JOBID=ジョブ番号
- JC_QUEUE=ジョブキュー名
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