Interstage Job Workload Server 運用ガイド |
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第3章 異常時の対処 | > 3.1 バッチシステムの異常 | > 3.1.1 ジョブの実行環境が異常停止した場合 |
イニシエータが稼働状態の場合は、以下の手順でジョブの実行環境の対処と再開を行ってください。
対象のバッチワークユニットの状態を確認してください。
バッチワークユニットの状態確認は、以下のislistwuコマンドで行います。
islistwu -a -e |
islistwuコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
システムログにバッチワークユニットに対応するエラーメッセージがあった場合、対象のバッチワークユニットに対して、エラーメッセージの対処を行ってください。
バッチワークユニットで異常が発生した場合、バッチワークユニットの以下の設定により、ジョブの実行環境の停止や、バッチワークユニットの縮退運用になる場合があります。
プロセス縮退運用については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“Process Degeneracy:プロセス縮退運用”を参照してください。
バッチワークユニットが縮退運用中状態の場合、islistwuコマンドでは対象のバッチワークユニットの"status"が"degenerate"(縮退運用中状態) 表示されます。
縮退運用中状態のバッチワークユニットは、isrecoverwuコマンドにより復元することができます。(ジョブの多重度が元にもどります。)
isrecoverwuコマンドの形式を以下に示します。
isrecoverwu ワークユニット名 |
※ワークユニット名 : ジョブキュー名_CWU
ジョブキュー名 : 停止したジョブの実行環境内のジョブキューの名前です。
isrecoverwuコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル (コマンド編)”を参照してください。
バッチワークユニット内の実行プロセスが異常停止した場合や、バッチワークユニットが停止した場合も、その旨のエラーメッセージがシステムログに出力されます。
以下に示す項目に該当するものがないかどうかを、確認してください。
ジョブの実行環境で使用するイベントチャネルの状態の確認を行ってください。
ジョブの実行環境で使用するイベントチャネルには以下があります。
資源名 |
イベントチャネルグループ名 |
イベントチャネル名 |
ジョブステップ用イベントチャネル |
ジョブキュー名_ChannelGR |
ジョブキュー名_CSTEPchnl |
エラー用イベントチャネル |
ジョブキュー名_ERRORchnl |
|
ジョブ終了用イベントチャネル |
ジョブキュー名_JobCOMPchnl |
※ジョブキュー名 : 停止したジョブの実行環境内のジョブキューの名前です。
イベントチャネルの状態を確認するには、以下のesmonitorコマンドで行います。
esmonitor |
esmonitorコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
イベントチャネルが異常停止したジョブの実行環境に対して、以下の手順で対処と再開を行ってください。
対象のジョブキューを実行禁止状態にしてください。
ジョブキューを実行禁止状態にする、btfwinactqコマンドの形式を以下に示します。
btfwinactq ジョブキュー名 |
btfwinactqコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
対処のジョブキューの状態を表示して、対象のジョブの実行環境で実行中のジョブがすべて終了していることを、“ジョブの稼働状態確認”の手順に従って確認してください。
“イニシエータの停止”の手順に従って、対象のイニシエータを停止してください。
対象のバッチワークユニットを強制停止してください。
バッチワークユニットを強制停止する、isstopwuコマンドの形式を以下に示します。
isstartwu -c ワークユニット名 |
※ワークユニット名 : ジョブキュー名_CWU
ジョブキュー名 : 異常が発生したジョブの実行環境内のジョブキューの名前です。
isstopwuコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル (コマンド編)”を参照してください。
イベントチャネルの停止は、イベントチャネルグループ単位に行います。
ジョブステップ用イベントチャネルと、エラー用イベントチャネル、およびジョブ終了用イベントチャネルは、1つのイベントチャネルグループ内に存在するため、1回でジョブの実行環境内のジョブキューはすべて停止されます。
イベントチャネルを停止する、esstopchnlコマンドの形式を以下に示します。
esstopchnl -g イベントチャネルグループ名 |
※イベントチャネルグループ名 : ジョブキュー名_ChannelGR
ジョブキュー名 : 異常が発生したジョブの実行環境内のジョブキューの名前です。
esstopchnlコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
異常停止したイベントチャネルに対して、対応するエラーメッセージの対処を行ってください。
イベントチャネルの起動は、イベントチャネルグループ単位に行います。
ジョブステップ用イベントチャネルと、エラー用イベントチャネル、およびジョブ終了用イベントチャネルは、1つのイベントチャネルグループ内に存在するため、1回で3つのイベントチャネルが起動されます。
イベントチャネルを起動する、esstartchnlコマンドの形式を以下に示します。
esstartchnl -g イベントチャネルグループ名 |
※イベントチャネルグループ名 : ジョブキュー名_ChannelGR
ジョブキュー名 : 異常が発生したジョブの実行環境内のジョブキューの名前です。
esstartchnlコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
“バッチワークユニットの起動”の手順に従って、対象のバッチワークユニットを起動してください。
“イニシエータの開始”の手順に従って、対象のイニシエータを開始してください。
対象のジョブキューを実行可能状態にしてください。
ジョブキューを実行可能状態にする、btfwactqコマンドの形式を以下に示します。
btfwactq ジョブキュー名 |
btfwactqコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
運用を再開するジョブの実行環境の稼働状態を確認します。
ジョブの実行環境の稼働状態の確認は、“バッチ実行基盤の稼働状態確認”の手順に従って行ってください。
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