Interstage Data Effector ユーザーズガイド

C.5.1 AsisSetEnvironment

■機能

Data Effectorの環境変数を設定します。
Data Effectorの環境変数は、指定したハンドルを用いて実行するData Effectorの関数の処理にのみ影響します。

■記述形式

#include "libAsis.h"                /* 公開ヘッダ    */



int AsisSetEnvironment(

    ASISHANDLE      Handle,         /* ハンドル      */

    const char      *Name,          /* Data Effectorの環境変数名   */

    const char      *Value          /* Data Effectorの環境変数の値 */

)

■パラメタ

データ型	パラメタ	用途	説明
ASISHANDLE	Handle	入力	ハンドルを指定します。
const char*	Name	入力	Data Effectorの環境変数の名前を指定します。
const char*	Value	入力	Nameパラメタに指定したData Effectorの環境変数に対する値を指定します。 本パラメタにNULLを指定した場合、 NOが指定されたとみなします。

◆Name

Nameには、以下の文字列が指定できます。

環境変数名	意味	機能名
		抽出機能	連結機能	集計機能	ソート機能
SubstituteZeroForEmpty	数値演算式における空の扱いを指定します。	―	○	○	○

○：指定可能 ―：指定不可

◆Value

Valueには、Nameそれぞれについて以下の文字列が指定できます。

SubstituteZeroForEmpty

設定	意味
YES	数値演算式の算術演算において、空を0とみなして演算を行います。 また、数値演算式の結果が空となった場合、0を出力します。
NO	数値演算式における算術演算において、演算対象に空が含まれる場合、演算結果はすべて空を返します。 また、数値演算式の結果が空となった場合、何も出力しません。

設定値を二重引用符(")で囲んで指定します。

■復帰値

復帰値	説明
ASIS_SUCCESS	関数が正常に終了したことを示します。
ASIS_ERROR	関数の実行時に問題が検出されたことを示します。

■関数の利用規則

• Data Effectorの環境変数名に、対応していない値が指定された場合、本関数はエラーで復帰します。
• 指定できるData Effectorの環境変数名は、Data Effectorの機能ごとに異なります。
• 環境変数名は、Data Effectorの関数用のヘッダファイル(libAsis.h)において、以下の名前の定数が定義されます。

  環境変数名（文字列）	ヘッダファイルにおける定義
  SubstituteZeroForEmpty	ASIS_ENV_SubstituteZeroForEmpty