Interstage Data Effector ユーザーズガイド
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付録A 条件の書式> A.1 検索式

A.1.2 条件式

条件式は、パス式、項目式または属性式で指定した要素の値とキーワードを比較する場合に使用します。
条件式の定義を以下の図に示します。

[図:条件式の定義]

条件式は、パス式または項目式、または属性式、比較演算子およびキーワードから成り立ちます。
パターンおよび文字列は、二重引用符(")または引用符(')で囲みます。二重引用符(")と引用符(')は混在して使用できません。

■パス

パス式は、XML文書中の要素ノードの位置を識別するものです。
比較対象となるXML文書中の要素ノードを指定します。
パス式の詳細な書式は、“A.1.3 パス式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときのみ、パス式の最後にパス演算子“//”を指定できます。パス式の最後にパス演算子“//”を指定すると、パス式の指す要素ノード配下のすべての要素ノードを意味します。
キーワードにパターンを指定したときのみ、パス式の最後にパス要素“*”を指定できます。

■項目

項目式は、CSVファイル中の項目の位置を識別するものです。
比較対象となるCSVファイル中の項目要素を指定します。
項目式の詳細な書式は、“A.1.4 項目式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときのみ、項目式に“$_”を指定できます。

■属性

属性式はXML文書中の特定の属性ノードの値を示すための記述です。比較対象となるXML文書中の特定の属性ノードの値を指定します。属性式の詳細な書式は、“A.1.5 属性式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときのみ、属性式で指定する属性名に“*”を指定できます。

■キーワー

キーワードは、パス式または項目式で示す要素の値と比較するパターン、文字列または数値です。

◆エスケープ文

パターンおよび文字列に、以下に示す文字を指定する場合には、エスケープ文字を付加します。
エスケープ文字は“\”です。
たとえば、“abc\\”が指定された場合、“abc\”が検索対象文字列となります。
“\”が必要となる文字を以下の表に示します。

[表:エスケープ文字を付加する文字の一覧]

文字

指定方法











文字

指定方法

 " 

 \" 

 . 

 \. 

 $ 

 \$ 

 ? 

 \? 

 & 

 \& 

 [ 

 \[ 

 ' 

 \' 

 \ 

 \\ 

 ( 

 \( 

 ] 

 \] 

 ) 

 \) 

 ^ 

 \^ 

 * 

 \* 

 { 

 \{ 

 + 

 \+ 

 | 

 \| 

 , 

 \, 

 } 

 \} 

 - 

 \- 

 ~ 

 \~ 

実体参

XML文書中に記述された実体参照文字列を検索する場合は、その実体参照文字列を検索キーワードとして指定してください。
実体参照が表す記号を検索する場合は、記号を検索キーワードとして指定してください。

[表:実体参照の一覧]

実体参照

表す記号

<

<

&gt;

>

&amp;

&

&apos;

'

&quot;

"

■キーワードと比較演算

キーワードと比較演算子の組合せ方により、さまざまな検索条件を指定できます。
それぞれの組合せでの意味を以下の表に示します。

パター

比較演算子

種類

説明

=

部分一致

要素の値にキーワードで指定したパターンに一致する文字列が含まれれば真です。

!=

要素の値にキーワードで指定したパターンに一致する文字列が含まれなければ真です。

◆文字

比較演算子

種類

説明

==

完全一致

要素の値とキーワードで指定した文字列が完全に一致すれば真です。

!==

要素の値とキーワードで指定した文字列が一部でも異なれば真です。

<、<=、>、>=

大小比較

要素の値とキーワードで指定した文字列を文字コードで大小比較します。

◆数

比較演算子

種類

説明

=

一致

要素中の数値とキーワードで指定した数値が一致すれば真です。

!=

要素中の数値とキーワードで指定した数値が一致しなければ真です。

<、<=、>、>=

大小比較

要素中の数値とキーワードで指定した数値を大小比較します。


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