ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -Linux-
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第9章 運用保守> 9.1 データベースの保守

9.1.2 データベースを一括してバックアップする場合

AdvancedCopy Managerの管理情報(データベース等)を1つのStorageサーバまたはStorage管理サーバまたはテープサーバにてバックアップする機能について説明します。

管理情報一括バックアップを使用することにより、1つのStorageサーバまたはStorage管理サーバまたはテープサーバにて全てのStorageサーバとStorage管理サーバとテープサーバの管理情報をバックアップすることができます。1つのStorageサーバまたはStorage管理サーバまたはテープサーバにて管理情報一括バックアップを実行することにより、他のStorageサーバ/Storage管理サーバ/テープサーバのデータベースのバックアップコマンド(バックアップ管理の資源バックアップコマンドやデータベースのデータベース退避コマンド等)を実行し、各バックアップコマンドで作成したバックアップデータや管理情報を収集します。

管理情報一括バックアップを実行する1つのStorageサーバまたはStorage管理サーバまたはテープサーバを管理情報一括バックアップ実行サーバ、バックアップ対象となるStorageサーバまたはStorage管理サーバまたはテープサーバを管理情報一括バックアップ対象サーバといいます。

例:管理情報一括バックアップを使用して上図のStorageサーバBに、Storage管理サーバ、StorageサーバA、StorageサーバBの管理情報をバックアップします。この場合、StorageサーバBが管理情報一括バックアップ実行サーバとなります。Storage管理サーバ、StorageサーバA、StorageサーバBが管理情報一括バックアップ対象サーバとなります。StorageサーバBは管理情報一括バックアップ実行サーバでもあるため、管理情報一括バックアップ実行サーバ兼管理情報一括バックアップ対象サーバとなります。

以下に管理情報一括バックアップでバックアップする管理情報の種別を記述します。

[表: 管理情報一括バックアップでバックアップする管理情報の種別]

機能

データ種別

データベース

データベース

認証機構

認証管理簿

レジストリ

レジストリ

バックアップ管理

バックアップ管理簿、またはバックアップ管理簿とリカバリ制御ファイル

前後処理スクリプト

テープコピーの前後処理スクリプト

バックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイル

バックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイル

リストア先ボリュームロック動作指定ファイル

テープコピー用バックアップボリュームロック動作指定ファイル

レプリケーション管理

前後処理スクリプト

複写元ボリュームロック動作指定ファイル

複写先ボリュームロック動作指定ファイル

管理情報一括バックアップ

ポリシーファイル

テープバックアップ管理

テープ管理情報

Softek AdvancedCopy Manager 10.4(V10.0L50)以前のバージョンのStorageサーバの管理情報は、管理情報一括バックアップでバックアップできません。Storageサーバのバージョンに対応した運用手引書の「データベースの保守」を参照して個別にバックアップしてください。

9.1.2.1 事前準備

管理情報一括バックアップにてバックアップを実施するにあたり、以下の事前準備が必要です。

  1. 管理情報一括バックアップ対象サーバとバックアップする管理情報の種別を決定します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバを決定します。

  3. 管理情報一括バックアップ実行サーバでバックアップしたデータを格納するディレクトリを作成します。必要な容量は、以下の容量の合計値です。

  4. 管理情報一括バックアップ対象サーバの作業用ディレクトリ(クラスタ運用の場合は、AdvancedCopy Manager用共有データ用共有ディスク)の容量を確認します。下記容量は、管理情報一括バックアップを実行している間のみ必要とします。各管理情報一括バックアップ対象サーバにてバックアップするデータベースの中で、最大値の容量を必要とします。必要な容量は以下のとおりです。

  5. 管理情報一括バックアップ実行サーバ(2で決定したStorageサーバ)にて管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行します。

  6. 管理情報一括バックアップ実行サーバでポリシーファイルを作成します。

    [表: 管理情報一括バックアップの実行サーバ環境とポリシーファイルのパス]

    管理情報一括バックアップ実行サーバ

    ポリシーファイルのパス

    OS種別

    運用種別

    Windows

    非クラスタ

    環境設定ディレクトリ\etc\stgmgrinfo_policy.ini

    クラスタ

    <AdvancedCopy Manager共有データ>:\etc\opt\swstorage\etc\stgmgrinfo_policy.ini

    Solaris

    HP-UX

    Linux

    AIX

    非クラスタ

    /etc/opt/FJSVswstf/stgmgrinfo_policy.ini

    クラスタ

    /etc/opt/FJSVswstf/<論理ノード名>/stgmgrinfo_policy.ini

[表: ポリシーファイルのフォーマット]

セクション名

キー名

内容

指定の可否

Storage管理
サーバ

Storage
サーバ

テープ
サーバ

サーバ名

DBData

データベースのバックアップの有無を指定します。

Yes:データベースのバックアップを実施する

No:データベースのバックアップを実施しない

キーが設定されていないまたは“Yes”(大文字Y+小文字es)以外が指定された場合は、“No”が指定されたものとみなします

×

×

AuthData

認証機構のバックアップの有無を指定します。

Yes:認証機構のバックアップを実施する

No:認証機構のバックアップを実施しない

キーが設定されていないまたは“Yes”(大文字Y+小文字es)以外が指定された場合は、“No”が指定されたものとみなします

×

×

BkupData

バックアップ管理のバックアップの有無を指定します。

Yes:バックアップ管理のバックアップを実施する

No:バックアップ管理のバックアップを実施しない

キーが設定されていないまたは“Yes”(大文字Y+小文字es)以外が指定された場合は、“No”が指定されたものとみなします

×

ReplData

レプリケーション管理のバックアップの有無を指定します。

Yes:レプリケーション管理のバックアップを実施する

No:レプリケーション管理のバックアップを実施しない

キーが設定されていないまたは“Yes”(大文字Y+小文字es)以外が指定された場合は、“No”が指定されたものとみなします

×

TapeData

テープバックアップ管理のバックアップの有無を指定します。

Yes:テープバックアップ管理のバックアップを実施する

No:テープバックアップ管理のバックアップを実施しない

キーが設定されていない、または“Yes”(大文字Y+小文字es)以外が指定された場合は、“No”が指定されたものとみなします。

×

×


○:指定可能、△:対象サーバで該当機能を運用している場合に指定可能、×:指定不可

例:ポリシーファイルの設定は以下のようになります。

9.1.2.2 バックアップ運用 

管理情報一括バックアップ実行サーバにて管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)を実行すると、以下のディレクトリ構成でバックアップしたデータを保持します。

[表: 管理情報一括バックアップ実行時のディレクトリ構成]

ディレクトリ

データ種別

*1

サーバ名

DBData

データベース

AuthData

認証管理簿

RegiData

レジストリ

BkupData

FJSVswsts

バックアップ管理簿、またはバックアップ管理簿とリカバリ制御ファイル

Scripts

バックアップ管理の前後処理スクリプト

テープコピーの前後処理スクリプト

data

バックアップ管理のバックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイル

バックアップ管理のバックアップ用バックアップボリュームロック動作指定ファイル

バックアップ管理のリストア先ボリュームロック動作指定ファイル

テープコピー用バックアップボリュームロック動作指定ファイル

ReplData

Scripts

レプリケーション管理の前後処理スクリプト

data

レプリケーション管理の複写元ボリュームロック動作指定ファイル

レプリケーション管理の複写先ボリュームロック動作指定ファイル

MgrInfoData

管理情報一括バックアップのポリシーファイル

TapeData

テープ管理情報


*1は、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)で指定したバックアップデータの格納ディレクトリになります。

例:*1が「/ACMBkupData」でサーバ名が「ACMAGT1」のバックアップ管理の前後処理スクリプトは、以下のディレクトリ配下に保持します。

/ACMBkupData/ACMAGT1/BkupData/Scripts

Solaris版、HP-UX版、Linux版、AIX版の場合、ディレクトリ内のサーバ名はEUCコードです。

■初回の操作

初回の操作を以下に示します。

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)で全Storageサーバのレジストリのバックアップを実施します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)でポリシーファイルのバックアップを実施します。

■通常時の運用

通常時の運用を以下に示します。

  1. バックアップするデータのバックアップ契機時に、管理情報一括バックアップ実行サーバにて管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)で対象データのバックアップを実施します。

    バックアップ契機については、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの保守」を参照してください。

■サーバ追加/削除時の操作

【Storageサーバを追加した場合】

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、ポリシーファイルに追加したStorageサーバのポリシー情報を設定します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)で追加したStorageサーバのレジストリのバックアップを実施します。

  3. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)でポリシーファイルのバックアップを実施します。

【Storageサーバを削除した場合】

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、ポリシーファイルから削除したStorageサーバのポリシー情報を削除します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバのバックアップデータを格納しているディレクトリ配下で、削除したStorageサーバのサーバ名のディレクトリを削除します。

  3. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)でポリシーファイルのバックアップを実施します。

■サーバ名を変更した時の操作

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、ポリシーファイルから変更前のStorageサーバのポリシー情報を削除します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバのバックアップデータを格納しているディレクトリ配下で、変更前のStorageサーバのサーバ名のディレクトリを削除します。

  3. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、ポリシーファイルに変更後のStorageサーバのポリシー情報を設定します。

  4. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)で変更したStorageサーバのレジストリのバックアップを実施します。

  5. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)でポリシーファイルのバックアップを実施します。

9.1.2.3 リストア運用 

管理情報一括バックアップコマンド(stgmgrinfobkup)で採取したバックアップデータを使用してリストアする方法を以下に示します。

以下の操作は、rootユーザーまたはadministratorsグループに所属するアカウントで実施してください。

■レジストリのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からレジストリのバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\RegiData

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ<リストアするサーバ名>/RegiData

  3. 2でコピーしたレジストリをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、レジストリのリストアを実施します。レジストリのリストアについては、リストアするサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「レジストリのリストア」を参照してください。

■データベースのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からデータベースのバックアップデータをコピーします。

    Windows版:1で確認したディレクトリ\<Storage管理サーバ名>\DBData

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<Storage管理サーバ名>/DBData

  3. 2でコピーしたデータベースのバックアップデータをStorage管理サーバにバイナリモードで転送します。

  4. Storage管理サーバにて、3で転送したデータベースのバックアップデータを展開します。

    Storage管理サーバがWindows版の場合、バックアップデータ展開コマンドを実行してデータベースのバックアップデータを展開します。バックアップデータ展開コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「バックアップデータ展開コマンド(stgarcext)」を参照してください。Storage管理サーバがSolaris版、Linux版の場合、OSのtarコマンドを使用してデータベースのバックアップデータを展開します。

  5. Storage管理サーバにて、データベースの復旧を実施します。データベースの復旧方法については、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの復旧方法」を参照してください。データベースの復旧方法で指定する退避データの格納先ディレクトリは、4で展開したディレクトリになります。

■認証機構のリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下から認証管理簿のバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\< Storage管理サーバ名>\AuthData

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/< Storage管理サーバ名>/AuthData

  3. 2でコピーした認証管理簿のバックアップデータをStorage管理サーバにバイナリモードで転送します。

  4. Storage管理サーバがSolaris版、Linux版の場合、Storage管理サーバにて、3で転送した認証管理簿のバックアップデータのアクセス権をOSのchmodコマンド使用して変更します。所有者であるrootユーザーに実行権をつけてください。

  5. Storage管理サーバがWindows版の場合、3で転送された認証管理簿のバックアップデータをAdvancedCopy Managerのプログラムディレクトリ\bin配下にコピーします。

  6. Storage管理サーバにて、認証管理簿のリストアを実施します。認証管理簿のリストア方法については、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「認証管理簿のリストア」を参照してください。定義情報出力バッチファイル、定義情報出力シェルスクリプトとは、4または5で操作した認証管理簿のバックアップデータになります。

■バックアップ管理簿/バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からバックアップ管理簿/バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\BkupData\FJSVswsts

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>BkupData/FJSVswsts

  3. 2でコピーしたバックアップ管理簿/バックアップ管理簿と、リカバリ制御ファイルのバックアップデータをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、3で転送したバックアップ管理簿/バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップデータを展開します。リストアするサーバがWindows版の場合、バックアップデータ展開コマンドを実行して、バックアップ管理簿のバックアップデータを展開します。バックアップデータ展開コマンドについては、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「バックアップデータ展開コマンド(stgarcext)」を参照してください。リストアするサーバがSolaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合、OSのtarコマンドを使用してバックアップ管理簿/バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップデータを展開します。

  5. リストアするサーバにて、バックアップ管理簿/バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストアを実施します。リストア方法については、リストアするサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「バックアップ管理簿のリストア」または「バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア」を参照してください。資源リストアコマンドに指定するBackup-Directoryは、4で展開したディレクトリになります。

■バックアップ管理の前後処理スクリプト/テープコピーの前後処理スクリプトのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からバックアップ管理の前後処理スクリプト/テープコピーの前後処理スクリプトのバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\BkupData\Scripts

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>/BkupData/Scripts

  3. 2でコピーしたバックアップ管理の前後処理スクリプト/テープコピーの前後処理スクリプトのバックアップデータをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、3で転送したバックアップ管理の前後処理スクリプトを運用するディレクトリにコピーします。運用するディレクトリ(バックアップ管理の前後処理スクリプトのコピー先)については、リストアするサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。

  5. リストアするサーバがSolaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合、リストアするサーバにて4でコピーした前後処理スクリプトのアクセス権をOSのchmodコマンド使用して変更します。所有者であるrootユーザーに実行権をつけてください。

■バックアップ管理の各種ロック動作指定ファイルのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、「管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)」を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からバックアップ管理の各種ロック動作指定ファイルのバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\BkupData\data

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>/BkupData/data

  3. 2でコピーしたバックアップ管理の各種ロック動作指定ファイルのバックアップデータをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、3で転送したバックアップ管理の各種ロック動作指定ファイルを運用するディレクトリにコピーします。運用するディレクトリ(バックアップ管理の各種ロック動作指定ファイルのコピー先)については、の『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。

■レプリケーション管理の前後処理スクリプトのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からレプリケーション管理の前後処理スクリプトのバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\ReplData\Scripts

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>/ReplData/Scripts

  3. 2でコピーしたレプリケーション管理の前後処理スクリプトのバックアップデータをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、3で転送したレプリケーション管理の前後処理スクリプトを運用するディレクトリにコピーします。運用するディレクトリ(レプリケーション管理の前後処理スクリプトのコピー先)については、リストアするサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「レプリケーションの前後処理」を参照してください。

  5. リストアするサーバがSolaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合、リストアするサーバにて4でコピーした前後処理スクリプトのアクセス権をOSのchmodコマンド使用して変更します。所有者であるrootユーザーに実行権をつけてください。

■レプリケーション管理の各種ロック動作指定ファイルのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からレプリケーション管理の各種ロック動作指定ファイルのバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\ReplData\data

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>/ReplData/data

  3. 2でコピーしたレプリケーション管理の各種ロック動作指定ファイルのバックアップデータをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、3で転送したレプリケーション管理の各種ロック動作指定ファイルを運用するディレクトリにコピーします。運用するディレクトリ(レプリケーション管理の各種ロック動作指定ファイルのコピー先)については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「レプリケーションの前後処理」を参照してください。

■管理情報一括バックアップのポリシーファイルのリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップを実行するサーバにて、以下のディレクトリ配下のポリシーファイルを管理情報一括バックアップコマンドのポリシーファイルにコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\MgrInfoData

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>/MgrInfoData

    管理情報一括バックアップコマンドのポリシーファイルのディレクトリについては、「事前準備」の手順6を参照してください

■テープ管理情報のリストア方法

  1. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、管理情報一括バックアップサーバ登録/削除コマンド(stgmgrinfoset)を実行し、バックアップデータを格納しているディレクトリを確認します。

  2. 管理情報一括バックアップ実行サーバにて、以下のディレクトリ配下からテープ管理情報のバックアップデータをコピーします。

    Windows版の場合:1で確認したディレクトリ\<リストアするサーバ名>\TapeData

    Solaris版、Linux版、HP-UX版、AIX版の場合:1で確認したディレクトリ/<リストアするサーバ名>/TapeData

  3. 2でコピーしたテープ管理情報のバックアップデータをリストアするサーバにバイナリモードで転送します。

  4. リストアするサーバにて、3で転送したテープ管理情報を展開します。リストアするサーバがSolaris版、Linux版の場合、OSのtarコマンドを使用してテープ管理情報のバックアップデータを展開します。

  5. リストアするサーバにて、テープ管理情報のリストアを実施します。リストア方法については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編』の「テープ管理情報のリストア」を参照してください。


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