ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -Linux-
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第7章 QuickOPC機能によるバックアップ運用> 7.5 運用

7.5.1 バックアップ実行

差分スナップショット型高速バックアップは、バックアップ実行コマンド(swstbackup)に-Tオプションを指定することにより行います。

-Tオプションを指定してバックアップ実行コマンドを実行すると、QuickOPCが起動されます。QuickOPCが起動されると物理コピーおよびトラッキング処理が起動され、物理コピーが完了するとトラッキング処理のみが動作している状態となります。その後、-Tオプションを指定してバックアップ実行コマンドを実行すると、前回OPC起動時点からの差分データのみが物理コピーされます。

なお、差分スナップショット型高速バックアップは、Web画面による操作も可能です。Web画面の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager GUI使用手引書』を参照してください。

通常のスナップショット型高速バックアップと差分スナップショット型高速バックアップの動作を以下に示します。

[図: スナップショット型と差分スナップショット型のバックアップ動作]

差分スナップショット型高速バックアップでは、履歴情報が削除されると、バックアップボリュームは履歴のないトラッキング状態になります。このとき、新たに差分スナップショット型高速バックアップを開始すると、履歴のないトラッキング状態のバックアップボリュームが優先的に選択され、差分コピーが開始されます。前回OPC起動時点からの差分データのみをコピーするため、物理コピーを短時間に完了させることができます。

保存世代数が1の場合の差分スナップショット型高速バックアップ運用の流れを以下に示します。

[図: 差分スナップショット型のバックアップ運用の流れ]


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