Interstage Application Server トラブルシューティング集 |
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第10章 コンポーネントトランザクションサービス使用時の異常 | > 10.3 性能監視ツール使用時の異常発生時の対処 |
性能監視ツールにより性能情報の採取操作を行っているにもかかわらず、性能情報が採取されない場合は、以下の原因が考えられます。
性能監視ツールの使用方法の詳細については、“Interstage運用ガイド”の“性能監視”を参照してください。
性能監視環境が作成されていない可能性があります。
ispmakeenvコマンドを実行し、性能監視環境を作成してください。
性能監視の対象とするオブジェクトが指定されていない可能性があります。
ispstartコマンドを実行し、性能監視の対象とするオブジェクトを指定してください。
ispstatusコマンドにより、性能監視対象のオブジェクト名を確認できます。
性能監視ツールで監視できるオブジェクトは、トランザクションアプリケーションまたはラッパーのオブジェクトのみです。
ispstartコマンドでは、トランザクションアプリケーションまたはラッパーのオブジェクトを指定してください。
ispstatusコマンドにより、性能監視対象のオブジェクト名を確認できます。
なお、ラッパーのオブジェクトはWindows版、Solaris OE版のみ使用可能です。
性能監視ツールで監視しているオブジェクトが閉塞されている可能性があります。
isinfobjコマンドを使用し、オブジェクトの状態を確認してください。オブジェクトの状態が閉塞中である場合には、サーバアプリケーションでの処理は行われませんので、性能情報は採取されません。
性能監視ツールで監視しているオブジェクトが含まれるワークユニットが起動していない可能性があります。
islistwuコマンドを使用し、ワークユニットの運用状態を確認してください。ワークユニットの運用状態が起動済み状態でない場合には、サーバアプリケーションでの処理は行われませんので、性能情報は採取されません。
性能監視ツールで監視しているオブジェクトのサーバアプリケーションが異常終了している可能性があります。
サーバアプリケーションが異常終了している場合には、異常事象の発生を通知する異常メッセージが出力されますので、異常メッセージが出力されていないか、確認してください。
トランザクションアプリケーションのサーバアプリケーションが、正常に復帰していない可能性があります。この場合、性能情報は採取されません。
トランザクションアプリケーションでは、クライアントアプリケーションへの復帰値として0〜10000の値が復帰した場合に、正常終了と判断します。
性能監視環境の共用メモリが不足している可能性があります。
性能監視環境の共用メモリが不足していないか、確認してください。
ispmakeenvコマンドの発行前に、ワークユニットが起動されている可能性があります。
ispmakeenvコマンド発行後に、ワークユニットを起動してください。
性能ログファイルを削除または移動した可能性があります。
性能ログファイルを削除した場合には、採取した性能情報はなくなります。
性能ログファイルを移動した場合には、移動先の性能ログファイルに対してispreportコマンドを実行してください。
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