Interstage Application Server トラブルシューティング集 |
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第3章 Interstage初期化時の異常 |
ここでは、Interstageの初期化時に発生したトラブルの事例およびその対処について説明します。
なお、Interstageの初期化方法については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。
isinitコマンドが、od10940のメッセージを出力して異常終了する場合には、CORBAサービスが使用するポート番号が、他のプログラムによりすでに使用中であることが考えられます。
CORBAサービスが使用するポート番号は、以下のどちらかの方法で指定します。
CORBAサービスが使用するポート番号に、未使用のポート番号を指定し、再度、Interstageの初期化を行ってください。
CORBA通信に使用するポート番号の定義値が有効とならない場合には、CORBA通信に使用するポート番号の設定内容を見直す必要があります。
CORBA通信に使用するポート番号には、以下の3種類の定義方法があります。
(1) Interstage動作環境定義の定義項目“Corba Port Number”に対する設定
(2) CORBAサービスの動作環境ファイル(config)の定義項目“IIOP_port”に対する設定
(3) /etc/servicesに定義したodserverに対する設定
これらの3種類の定義の優先度は、(1)の優先度が最も高く、(2)、(3)の順序で続きます。
したがって、いずれかの定義方法でポート番号を定義しても、より優先度の高い定義項目に定義値が入力されていた場合、そちらが有効となりますので注意が必要です。
CORBA通信に使用するポート番号の定義値が有効とならない場合には、より優先度の高い定義項目に、定義値が設定されていないか確認してください。
isinitコマンドの実行画面に、“Daemon start fails”のメッセージが出力されている場合は、再度、isinitコマンドを実行してください。
マルチシステム機能を使用している場合、本コマンドと同時にisdeletesysコマンドまたはiscreatesysコマンドを実行した可能性があります。その場合は、isdeletesysコマンドによりシステムを削除してください。
OTSの初期化時にシステムログファイルの削除に失敗しています。/etc/opt/FSUNots/sysconfigファイルが何らかの理由により削除または、破壊されている可能性があります。Interstage動作環境定義ファイルを参照し、“OTS〜”と記載されている項目を参照し、sysconfigファイルを手動で再作成してください(セットアップ情報ファイルと同じ形式で作成することが可能です)。
Interstageをtype2で初期化する際に、OTSの初期化が行われていないにも関わらず/etc/opt/FSUNots/sysconfigファイルが存在しています。/etc/opt/FSUNots/sysconfigファイルをリネームした後に、再度Interstageの初期化を実施してください。それでも初期化が正しく完了しない場合には、以下のコマンドを投入してください。
OD_start |
システムログファイルだけが残った状態になっています。以下の方法で復旧してください。
isinit -w type2 |
Interstageを運用中に、「メモリ不足が発生しました」というメッセージが表示されることがあります。
通常は、しばらくしてから再度処理を実行してください。
このようなメッセージが、頻繁に出力される場合は、“チューニングガイド”を参考に、Interstageを運用するために必要なメモリ量を再見積もりし、メモリが十分に用意されているか確認してください。
Interstageの必要とするメモリ量に対して、メモリが十分に用意されている場合には、他のアプリケーションの使用メモリ量が不足していることが考えられます。同一マシン上で運用している他のアプリケーションについても再見積もりを実施し、メモリ量が適当か調査してください。
再見積もりの結果、メモリ量が不足していることが確認された場合には、システム管理者に連絡してください。システム管理者は、メインメモリの増設、または、Windows(R)の場合は仮想メモリのページファイルの拡張を、Solaris OE/Linuxの場合はスワップ領域の拡張を行ってください。
Interstageの各パッケージの再インストールを行った直後に、Interstageの動作が不安定な場合、前回のアンインストール時に削除されなかったファイルが悪影響をおよぼしている場合があります。
この場合は再度アンインストールを行い、以下のディレクトリが残留していた場合は削除してください。削除が終了したら、再度インストールを行って、操作を続行してください。
/etc/opt/PKGNAME
/var/opt/PKGNAME
/opt/PKGNAME
PKGNAME:アンインストールしたパッケージ名
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