FUJITSU Linkexpress Replication option説明書 |
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第2章 オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション | > 2.2 レプリケーション運用のためのセットアップ | > 2.2.5 Linkexpress Replication optionのセットアップ |
Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルには、Linkexpress Replication optionの動作条件や、Linkexpress Replication optionが管理するファイルの格納先などを指定します。
Linkexpress Replication optionをインストールすると、動作環境ファイルが作成されます。
Windowsの場合
格納先ディレクトリ:インストールディレクトリ(注)\etc
ファイル名:lxrepconfig
注)Linkexpress Replication optionのインストールディレクトリです。
インストール直後の動作環境ファイルの内容は以下のとおりです。
Solarisの場合
格納先ディレクトリ: /opt/FSUNlnkre/etc
ファイル名:lxrepconfig
インストール直後の動作環境ファイルの内容は以下のとおりです。
Linuxの場合
格納先ディレクトリ:/opt/FJSVlnkre/etc
ファイル名:lxrepconfig
インストール直後の動作環境ファイルの内容は以下のとおりです。
動作環境ファイルは、上記のファイルを編集して作成します。
なお、Symfoware/RDBをマルチRDBで運用している場合は、動作環境ファイルを作成する手順が異なります。マルチRDBで運用している場合は、動作環境ファイルがRDBシステムごとに必要になります。インストール時に自動作成された動作環境ファイル“lxrepconfig”をコピーし、RDBシステムごとの動作環境ファイルを新規作成します。このときファイル名は、“RDBシステム名_rep.cfg(すべて半角文字で記述します)。”とします。
以下に、マルチRDB運用でない場合とマルチRDB運用の場合との動作環境ファイルの状態を示します。
マルチRDB運用でない場合
マルチRDB運用の場合
ここでは、動作環境ファイルに指定するオペランドについて説明します。
REPLICATION(レプリケーション運用の適用/不適用)
REPLICATION = {ON|OFF} |
[内容]
レプリケーション運用を行うか、行わないかを指定します。
[形式]
ON:レプリケーション運用を行う
OFF:レプリケーション運用を行わない
本オペランドを省略することはできません。
LOGMNGPATH(トランザクションログファイルの管理部の配置パス指定)
LOGMNGPATH = トランザクションログファイルの管理部の格納ディレクトリパス名 |
[内容]
トランザクションログファイルの管理部を格納するディレクトリパス名を指定します。
トランザクションログファイルについては、“2.2.5.4 トランザクションログファイルの作成”を参照してください。
[形式]
任意のパス名を242バイト以内の絶対パス名で指定します。パス名に空白を含むことはできません。また、本オペランドを省略することはできません。
[備考]
Windowsの場合は、格納ディレクトリにはNTFSを指定してください。
SolarisまたはLinuxの場合は、格納ディレクトリにはUNIXファイルシステムを指定してください。
指定するディレクトリパス名には、すでに存在するパスを指定してください。
マルチRDB運用の場合には、指定するパス名が他の動作環境ファイルでの記述と重ならないようにしてください。
指定したディレクトリパスは、Symfoware/RDBの起動以降にも使用されます。
トランザクションログファイルの管理部の作成コマンド(lxreplogコマンド)の実行者は、指定したディレクトリパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
Symfoware/RDBの起動コマンドの実行者は、指定したディレクトリパスに対して書込みおよび読込みの権限が必要となります。
DEFMNGPATH = 抽出定義管理ファイルの格納ディレクトリパス名 |
[内容]
抽出定義時に作成される管理ファイル(抽出定義管理ファイル)を格納するディレクトリパス名を指定します。
抽出定義については、“2.4 抽出定義”を参照してください。
[形式]
任意のパス名を205バイト以内の絶対パス名で指定します。パス名に空白を含むことはできません。また、本オペランドを省略することはできません。
[備考]
Windowsの場合は、格納ディレクトリにはNTFSを指定してください。
SolarisまたはLinuxの場合は、格納ディレクトリにはUNIXファイルシステムを指定してください。
指定するディレクトリパス名には、すでに存在するパスを指定してください。
指定したディレクトリパスは、Symfoware/RDBの起動以降にも使用されます。
抽出定義コマンド(lxrepcreコマンド)の実行者は、指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
Symfoware/RDBの起動コマンドの実行者は、指定したディレクトリパスに対して書込みおよび読込みの権限が必要となります。
SYSTRACE(レプリケーション内部トレースの取得の適用/不適用)
SYSTRACE = {ON|OFF} |
[内容]
レプリケーション内部トレースを取得するか、取得しないかを指定します。
[形式]
ON:レプリケーション内部トレースの取得を行う
OFF:レプリケーション内部トレースの取得を行わない
本オペランドを省略した場合は、レプリケーション内部トレースを取得します。
レプリケーション内部トレースファイル名は、“LXREPSYSTRC.DAT”で、サイズは10Mバイトです。
10Mバイトに達した場合は、ファイル名を“LXREPSYSTRC.OLD”に置き換え2世代まで作成します。
[推奨]
トラブル発生時における調査で必要な情報ですので、内部トレースの取得を行うことを推奨します。
[備考]
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にのみ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Solaris |
Linkexpress Replication option 3.2以降 |
Linux |
Linkexpress Replication option V3.0L20以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V4.0L20以降 |
SYSTRACE_PATH(レプリケーション内部トレースファイルの配置パス指定)
SYSTRACE_PATH = レプリケーション内部トレースファイルの格納ディレクトリパス名 |
[内容]
レプリケーション内部トレースファイルを格納するディレクトリパス名を指定します。
[形式]
任意のパス名を205バイト以内の絶対パス名で指定します。パス名に空白を含むことはできません。
本オペランドを省略した場合、レプリケーション内部トレースファイルは、抽出定義管理ファイルと同じ格納ディレクトリに作成されます。
[備考]
格納ディレクトリにはUNIXファイルシステムを指定してください。
指定するディレクトリパス名には、すでに存在するパスを指定してください。
指定したディレクトリパスは、Symfoware/RDBの起動以降にも使用されます。
抽出定義コマンド(lxrepcreコマンド)の実行者は、指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
Symfoware/RDBの起動コマンドの実行者は、指定したディレクトリパスに対して書込みおよび読込みの権限が必要となります。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にのみ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Solaris |
Linkexpress Replication option 3.2以降 |
Linux |
Linkexpress Replication option V3.0L20以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V4.0L20以降 |
REP_TRFW_BUFF_NUM(トランザクションログファイルへの書き込みバッファの指定)
REP_TRFW_BUFF_NUM = バッファ枚数 |
[内容]
トランザクションログファイルへの書き込みバッファの枚数を指定します。
[形式]
指定できるバッファの枚数は、200から20000です。
1枚のバッファサイズは、512バイトです。
本オペランドを省略した場合、600枚のバッファを作成します。
[備考]
チューニング方法については、“2.2.1.13 レプリケーションのチューニングについて”を参照してください。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Solaris |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Linux |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V4.0L20以降 |
REP_DLF_WRITE_MODE(差分ログ処理単位の指定)
REP_DLF_WRITE_MODE = { SINGLE | MULTI } |
[内容]
トランザクションログファイルから差分ログファイルへ差分データを書き込む処理単位を、単一トランザクションごとに行うか、複数トランザクションごとに行うか指定します。
[形式]
SINGLE:単一トランザクションごとに差分ログファイルへの差分データの書き込み処理を行います。
MULTI:複数トランザクションごとに差分ログファイルへの差分データの書き込み処理を行います。
本オペランドを省略した場合、“SINGLE”が採用されます。
[備考]
チューニング方法については、“2.2.1.13 レプリケーションのチューニングについて”を参照してください。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Solaris |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Linux |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V4.0L20以降 |
REP_DLF_SYNC_PNUM(差分ログファイルの書き込み保証処理の並列化の指定)
REP_DLF_SYNC_PNUM =差分ログファイルの書き込み保証処理の並列数 |
[内容]
差分ログファイルの書き込み保証処理の並列数を指定します。
[形式]
指定できる差分ログファイルの書き込み保証処理の並列数は、1から100です。
本オペランドを省略した場合、1を採用します。
[備考]
チューニング方法については、“2.2.1.13 レプリケーションのチューニングについて”を参照してください。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Solaris |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Linux |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V4.0L20以降 |
REP_RELLOG_RATE(有効ログ範囲の指定)
REP_RELLOG_RATE = トランザクションログファイルの容量に対する有効ログ範囲の割合 |
[内容]
許容可能な有効ログ範囲を、トランザクションログファイルの容量に対する割合で指定します。
有効ログ範囲が、本オペランドで指定した値に達すると、その値を下回るまで差分ログファイルの書き込み処理完了ごとに、強制的に有効ログ範囲を最新化します。
[形式]
指定できるトランザクションログファイルの容量に対する有効ログ範囲の割合は、1から99です。
単位は、パーセントです。
本オペランドを省略した場合、85を採用します。
[備考]
チューニング方法については、“2.2.1.13 レプリケーションのチューニングについて”を参照してください。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Solaris |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Linux |
Linkexpress Replication option V4以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V4.0L20以降 |
REP_TRF_INH_CLOG(トランザクションログファイル閉塞時の差分ログ取得停止)
REP_TRF_INH_CLOG = { YES | NO } |
[内容]
トランザクションログファイルが閉塞した場合の利用者プログラムの動作を指定します。
[形式]
YES:トランザクションログファイルが閉塞状態の場合、差分ログ取得対象となるSQL文はエラーとなります。
NO :トランザクションログファイルが閉塞状態の場合、差分ログ取得を停止します。このため、トランザクションログファイルが閉塞した以降に発生したトランザクションに対し有効となります。
本オペランドを省略した場合、“YES”が採用されます。
[備考]
チューニング方法については、“2.2.1.13 レプリケーションのチューニングについて”を参照してください。
本オペランドにNOを指定した場合、トランザクションログファイルが閉塞した以降に発生したトランザクションは差分ログの取得対象外となります。このため、閉塞した時点で実行中のトランザクションはエラー発生後にリトライすることで処理を継続することが可能です。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Linux |
Linkexpress Replication option V5以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V5.0L11以降 |
REP_TRF_COFF(差分ログ停止契機の指定)
REP_TRF_COFF = トランザクションログファイルの使用率 |
[内容]
差分ログの取得停止契機をトランザクションログファイルの使用率で指定します。本指定により、トランザクションログファイルの使用率が指定値に達した場合、差分ログの取得が停止されお客様業務を継続することが可能となります。
[形式]
トランザクションログファイルのデータ部の割合を50〜100(単位パーセント)の範囲で指定します。トランザクションログファイルのデータ部の使用率が指定値に達した場合、それ以降に発生したトランザクションでの差分ログの取得を停止します。
本オペランドを省略した場合、差分ログの取得を停止しません。
差分ログの取得が停止されたかの確認は、以下のメッセージ番号で確認することができます。
メッセージ番号 |
出力先 |
---|---|
qdg14178 |
コンソール |
[備考]
チューニング方法については、“2.2.1.13 レプリケーションのチューニングについて”を参照してください。
本機能を利用して差分ログの取得を停止した場合は、複写元と複写先のデータベースの一致性を保証できなくなるため、運休日などを利用して、トランザクションログファイル(管理部)の再作成および全複写機能による複写先データベースの再創成を実施してください。
本機能を利用した差分ログの取得停止は、lxrepenaコマンドまたはlxrepdisコマンドによる差分ログの取得開始状態には影響しません。
本機能を利用して差分ログの取得を停止したことは、コンソールに出力されるメッセージまたはlxreplog コマンドで確認することができます。
本オペランドは、以下のSymfoware抽出レプリケーションの場合にだけ使用できます。
OS |
組合せ製品名 |
---|---|
Linux |
Linkexpress Replication option V5以降 |
Windows |
Linkexpress Replication option V5.0L11以降 |
レプリケーション運用中に以下のファイルの更新は行わないでください。
Linkexpress Replication optionの動作環境ファイル
Symfoware/RDBのRDB構成パラメタファイル
これらのファイルの更新は、以下の手順で行ってください。
なお、Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルのオペランド“DEFMNGPATH”と“LOGMNGPATH”の指定値の変更手順は、“2.11.1 ログファイルの再作成とリカバリ”を参照してください。
複写元システムのすべての利用者プログラムが実行中でないことを確認してください。実行中の場合は、利用者プログラムの終了を待ってから操作を始めてください。
複写元システムのすべてのレプリケーション業務が処理中でないことを確認します。処理中の場合は、業務の完了を待ってから操作を始めてください。
複写元システムのすべての一括差分複写業務を中止します。
複写元システムのすべての抽出定義に対して、差分ログの追出しを行います。
Symfoware/RDBを停止します。
ファイルの各種オペランドの指定値を変更します。
Symfoware/RDBを起動します。
中止したレプリケーション業務を開始します。
利用者プログラムを開始します。
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