Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第4章 各アプリケーションのワークユニット運用> 4.3 トランザクションアプリケーションのワークユニット> 4.3.1 オブジェクト間優先度機能

4.3.1.1 オブジェクト間優先度機能の運用手順

 オブジェクト間優先度機能を使用する場合の手順を説明します。

1)アプリケーションの作成

 アプリケーションを作成します。アプリケーションの作成方法については、“アプリケーション作成ガイド(コンポーネントトランザクションサービス編)”を参照してください。


 
C++言語のアプリケーションは当機能を使用できません。

2)ワークユニット定義の設定

 ワークユニット定義でオブジェクトに対する優先度を設定します。
 以下にオブジェクト間優先度機能を使用する場合に必要なワークユニット定義について説明します。


 オブジェクト間優先度機能はワーユニット定義に設定されたオブジェクト間でのみ有効となります。

セクション名

定義項目名

設定内容

Application Program

Destination(オブジェクト名)

優先度を使用するオブジェクト名を設定します。

Destination Priority
(オブジェクトの優先度)

オブジェクトに対する優先度を設定します。
1〜255の優先度を設定でき、大きいほど優先度は高くなります。

Form(常駐、非常駐の形態)

"NONRESIDENT"または"MULTIRESIDENT"を設定します。

Nonresident Application Process ※1

Concurrency(プロセス多重度)

アプリケーションのプロセス多重度を設定します。

Pre Exit Program
(前出口プログラム)

ワークユニット起動時に起動する出口プログラムを使用する場合、出口プログラム名を設定します。

Post Exit Program
(後出口プログラム)

ワークユニット停止時に起動する出口プログラムを使用する場合、出口プログラム名を設定します。

Executable File for
Exit Program
(出口プログラム実行ファイル名)

出口プログラムをアプリケーションと別の実行ファイルとして作成する場合に、出口プログラムの実行ファイル名を設定します。

Maximum Processing Time for Exit Program
(出口プログラム最大処理時間)

出口プログラムの最大処理時間の監視値(秒)を設定します。

Multiresident Application Process ※2

Concurrency(プロセス多重度)

アプリケーションのプロセス多重度を設定します。

Pre Exit Program
(前出口プログラム)

ワークユニット起動時に起動する出口プログラムを使用する場合、出口プログラム名を設定します。

Post Exit Program
(後出口プログラム)

ワークユニット停止時に起動する出口プログラムを使用する場合、出口プログラム名を設定します。

Executable File for
Exit Program
(出口プログラム実行ファイル名)

出口プログラムをアプリケーションと別の実行ファイルとして作成する場合に、出口プログラムの実行ファイル名を設定します。

Maximum Processing Time for Exit Program
(出口プログラム最大処理時間)

出口プログラムの最大処理時間の監視値(秒)を設定します。

※1:Application ProgramセクションのFormに"NONRESIDENT"を設定した場合に必要です。
※2:Application ProgramセクションのFormに" MULTIRESIDENT "を設定した場合に必要です。


 
上記以外の定義については、一般に使用する場合と同様です。

3)ワークユニット定義の登録

 設定したワークユニット定義をシステムに登録します。登録はisaddwudefコマンドにより行います。


 
ワークユニット定義の登録はtdadddefコマンドでも行うことができます。

4)ワークユニットの起動

 ワークユニット定義で設定したワークユニットの起動を行います。起動はisstartwuコマンドにより行います。


 ワークユニットの起動はtdstartwuコマンドでも行うことができます。


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