Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第2章 OLTPサーバの設計> 2.3 タイマ監視

2.3.3 トランザクションアプリケーションのタイマ監視

 トランザクションアプリケーションでは、以下のタイマ監視ができます。

サーバアプリケーションのタイマ監視

 サーバアプリケーションの最大処理時間(タイムアウト)を設定できます。タイムアウト値は、アプリケーション単位でワークユニットに定義します。
 なお、サーバアプリケーションの処理中に最大処理時間を超えた場合、Interstageはアプリケーションプロセスを強制停止します。このとき、クライアントアプリケーションには、サーバアプリケーションの復帰値として「10004」(サーバアプリケーション異常)が通知されます。例外情報は通知されません。
 また、Interstageにより強制停止されたアプリケーションプロセスは、自動再起動され、キューイングされている次の要求から順次処理を行います。ただし、ワークユニット定義に連続異常終了回数が設定されている場合で、かつ、タイムアウトが連続異常終了回数に達した場合は、ワークユニットが異常終了します。

 サーバアプリケーション間通信を実施する場合、クライアント側ワークユニットの最大処理時間は、サーバ側ワークユニットの最大処理時間に7秒以上加算した時間を設定してください。
 サーバ側ワークユニットでアプリケーションの処理が最大処理時間を超過した場合、Interstageが実際にサーバの最大処理時間の超過を検出し、クライアントに異常を通知するまでに、最大で7秒かかる場合があります。
 また、要求がサーバ側ワークユニットの待ちキューに滞留している時間およびクライアント側ワークユニットのアプリケーション処理時間も考慮して、クライアント側ワークユニットの最大処理時間を算出してください。

 トランザクションアプリケーションのタイマ監視とCORBAアプリケーションのタイムアウト監視の関係は、CORBAアプリケーションのタイマ監視を参照してください。

出口プログラムのタイマ監視

 前出口および後出口プログラムのループ回避のために、最大処理時間(タイムアウト)を設定できます。タイムアウト値は、ワークユニット定義に設定します。
 なお、前出口プログラムの処理中にこの最大処理時間を超えた場合、ワークユニットの起動は失敗します。後出口プログラムの処理中にこの最大処理時間を超えた場合、ワークユニットは異常停止となります。


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