Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第2章 OLTPサーバの設計> 2.1 ワークユニットの設計> 2.1.1 ワークユニットを利用したアプリケーションの実行環境

2.1.1.10 滞留キュー数のアラーム通知機能

 処理状況に応じて、処理が終わらず滞留しているキュー数が、設定した監視キューイング数を超えるとアラーム通知を行います。また、設定した監視再開キューイング数まで滞留キュー数が減少すると、監視を再開します。

 これにより、システムの負荷状態をリアルタイムに監視することができます。

 滞留キュー数を監視する場合、以下の3つのポイントを監視できます。

 上記ポイントについては、ワークユニット定義で設定します。
 滞留キュー数の処理監視については、Systemwalker CentricMGRと連携することで、集中監視を行うことが可能となります。
 監視対象としたキューの滞留キュー数が、上記のポイントに達した時、Systemwalker CentricMGR 運用管理クライアントの画面上に、状態の遷移が表示されます。

これにより、滞留キュー数の増減に対してリアルタイムな監視が可能となります。
 Systemwalker CentricMGRとの連携については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。

 なお、滞留キュー数のアラーム通知機能はCORBAアプリケーション、EJBアプリケーション、トランザクションアプリケーションおよびラッパーワークユニットで使用できます。CORBAアプリケーション、EJBアプリケーションについては、ワークユニットで動作させた場合に使用できます。(ラッパーワークユニットはWindows(R)版、Solaris OE版のみ)

 また、Systemwalker CentricMGRとの連携を行わない場合でも、それぞれの事象になった場合、メッセージを出力します。それぞれのメッセージを監視することで、滞留キュー数の状態を把握することでできます。
 以下にそれぞれの事象ごとに出力されるメッセージを示します。メッセージの詳細については、“メッセージ集”を参照してください。

 アプリケーションの種類

事象

出力メッセージ

CORBAアプリケーション

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合

od11108

滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

od11107

滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

od11109

EJBアプリケーション

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合

od11108

滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

od11107

滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

od11109

トランザクションアプリケーション

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合

td12034

滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

td12033

滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

td12035


ラッパーワークユニット

滞留キュー数が最大キューイング数を超過した場合 (※)

td12034

滞留キュー数が監視キューイング数(任意)と同じになった場合

td12033

滞留キュー数が監視再開キューイング数(任意)と同じになった場合

td12035

(※)ラッパーワークユニットの最大キューイング数を使用する場合、コンポーネントトランザクションサービスの環境定義の“Number of Maximum Session”を設定します。


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