Interstage Studio プログラマーズガイド |
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第4部 ワークベンチ利用編 | > 第13章 プロジェクトをビルド・デバッグ・実行する | > 13.2 プロジェクトをデバッグする |
Interstage Studioのワークベンチでは、ローカルデバッグとリモートデバッグをサポートしています。アプリケーションをデバッグするには、起動構成を使用します。ローカルデバッグとなるかリモートデバッグとなるかは、利用する起動構成の種類によって決まります。
アプリケーション種別 |
起動構成種別 |
|
---|---|---|
ローカル |
リモート (*1) |
|
Javaアプリケーション |
Javaアプリケーション |
リモートJavaアプリケーション |
アプレット |
Javaアプレット |
|
電子フォームアプリケーション (*2) |
Tomcat |
IJServer |
Webアプリケーション (*2) |
Tomcat |
|
Enterprise JavaBeans (*2) |
− |
|
Webサービスアプリケーション |
− |
|
J2EEアプリケーション |
− |
−:使用不可
*1:ローカルコンピュータ上で動作するアプリケーションもデバッグすることができます。
*2:Apcoordinatorフレームワークを使用したものも含みます。
以下に、デバッグを開始するまでの手順を説明します。
起動構成種別により、起動構成の作成方法が異なります。
起動構成による違いについて、説明します。
作成した起動構成は、デバッグ時に毎回作成する必要はありません。
同じ起動構成でデバッグする場合は、[構成およびデバッグ]から作成した構成ファイルを選択し、[デバッグ]をクリックしてデバッグを開始してください。ツールバー上のデバッグアイコンの▼部分をクリックして、作成したときに[名前]に指定した名前を選択することで素早くデバッグを開始することもできます。
作成したJavaアプリケーションをデバッグする場合、起動構成はJavaアプリケーションを使用します。
Javaアプレット起動構成を使用して、アプレットをデバッグすることができます。
IJServer起動構成を使用して、J2EEアプリケーション(Webアプリケーション、Enterprise JavaBeans、Webサービスアプリケーション、またはそれらを組み合わせたアプリケーション)をデバッグすることができます。
Tomcat起動構成を使用して、JSPやサーブレットをデバッグすることができます。
電子フォームを利用したWebアプリケーションのデバッグもできます。
標準ではTomcat起動構成は利用できません。Tomcat起動構成を利用するにはTomcat起動構成の機能を有効にする必要があります。
Tomcat起動構成の機能を有効にするには、メニューバーから[ウィンドウ] > [設定] > [一般] > [機能] を選択し、機能の一覧で[Tomcat]をチェックしてください。
アプリケーションをデバッグモードで起動し、リモートJavaアプリケーション起動構成を使うことにより、アプリケーションをリモートデバッグすることができます。
リモートデバッグを行うためには、javaコマンドにパラメタを指定して、アプリケーションをデバッグモードで起動する必要があります。
指定するパラメタは、以下のようになります。詳細については、各JDKのドキュメントを参照してください。
nnnnは、デバッガと被デバッグプログラムが通信するために使用するポート番号です。javaコマンドのパラメタに指定した値を、リモートデバッグする際にデバッガ側でデバッグするための通信に使うポート番号として設定する必要があります。
javaコマンドでJavaVMを指定する場合には、以下のようにパラメタの最初にJavaVMの種別を指定してください。
- JDK/JRE 1.4の場合
- -server -Xrs -Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=nnnn
- JDK/JRE 5.0の場合
- -server -Xrs -agentlib:jdwp=transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=nnnn
ワークベンチのウィザードでJavaBeansを生成した場合は、テストドライバとしてmainメソッドが用意されています。生成直後はコメントアウトされています。
mainメソッドを有効にすることにより、Javaアプリケーションとして簡単にJavaBeansをデバッグすることができます。
アプレットをInternet Explorerなどのブラウザ上で動作させてデバッグする場合にはJBKプラグインを使ってリモートデバッグします。
JBKランタイムをインストールしたフォルダ配下のclassesフォルダにあるjbkplugin.propertiesに、以下のように記述を追加することにより、デバッグモードでアプレットを動作させることができます。
nnnnは、デバッガと被デバッグプログラムが通信するために使用するポート番号です。jbk.plugin.vmoption のパラメタに指定した値を、リモートデバッグする際にデバッガ側でデバッグするための通信に使うポート番号として設定する必要があります。
J2EEアプリケーション(Webアプリケーション、Enterprise JavaBeans、Webサービスアプリケーション、またはそれらを組み合わせたアプリケーション)は、IJServer起動構成でデバッグします。
ローカル環境にInterstage Application Server機能をインストールしている場合には、IJServer起動構成でローカル環境のアプリケーションサーバに接続することで、ローカル環境だけでデバッグすることができます。
Webサービスアプリケーションは、同一VMタイプのIJServerしかサポートしていません。そのため、デバッグを行う場合には、同一VMタイプのIJServerを使用してください。
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