Interstage Studio プログラマーズガイド |
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第2部 Java編 | > 第5章 Webサービスアプリケーションを開発する | > 5.1 概要 |
以下の規約に基づいてWebサービスアプリケーションを作成します。
ネットワーク経由でオブジェクト間通信を行うプロトコルです。XMLを用いて記述するデータ構造が既定されていますが、データを転送するプロトコルは既定されておらず、HTTPやSMTPなど様々なプロトコルにのせることができます。ただし、一般的には、HTTPを利用することが多いようです。
J2EEの枠組みの中にWebサービスの仕様を取り込むという動きがあり、この規約が作成されました。この規約には、WebサービスアプリケーションおよびWebサービスクライアントにおけるAPI、deployment descriptor、モジュール構成など、アプリケーションの作成方法や配備に関することが規定されています。これにより、WebアプリケーションやEJBアプリケーションと同様に、標準の開発方法が規定され、Webサービスアプリケーションの可搬性が保証されるようになりました。
アプリケーションのリモート呼び出し(Remote Procedure Call)をJavaで実現するために規定されたものです。Webサービスで公開する機能をJavaで記述する場合には、この規約の範囲内で作成します。
Webサービスで送受されるSOAPのメッセージ内容を、XML文書で参照/更新するJavaの標準APIです。単純なリモート呼び出しだけでは実現できないような処理をおこなう場合、SOAPのメッセージにアクセスするために利用します。
SOAP Messages with Attachmentsは、SOAPを使って添付ファイルを送受信するためのメッセージ形式について定めた規約です。添付の仕組みとしてMIMEの仕様を利用しています。
相互接続性向上の観点からWebサービスの標準であるSOAP/WSDL/UDDIなどの仕様について詳細化・制約付加を規定した規約です。ワークベンチでWebサービスアプリケーションを作成する過程において、通常は規約の中身について意識する必要はありません。WSDLを直接作成して公開するような場合は、規約を意識する必要があります。
添付ファイルを利用したときにWebサービスの相互接続性向上のため、SOAP Messages with Attachmentsをベースにして、SOAPやWSDL定義の仕様の明確化や使用範囲の限定を定めた規約です。WebサービスをWS-I Attachments Profileに準拠させることにより、添付ファイル付きSOAPメッセージを送受信する際のシステム間での相互運用性が向上します。
Interstage Webサービスでは上記の規約を採用していますが、Interstage Webサービスのアプリケーション開発および運用については、本マニュアルおよび"Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド"を参照して実施してください。
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