Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 - |
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第3章 運用 | > 3.4 クラスタシステム運用時のバックアップ/リストア |
クラスタシステム上でSystemwalker Operation Managerの資源をバックアップする手順について、以下の構成で説明します。
クラスタシステム上でSystemwalker Operation Managerの資源を、デーモンを起動した状態でバックアップを行うためには、運用系でmpbko バックアップコマンドを-SNオプションを指定して実行します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b バックアップ先ディレクトリ名 -SN
バックアップ先のディレクトリを“/tmp/OMGRBack”とする場合の例を以下に示します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b /tmp/OMGRBack -SN
mpbko バックアップコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
2ノード相互待機の場合、運用系サブシステムの情報はバックアップされますが、待機系サブシステムの情報はバックアップされません。必要に応じて、それぞれの運用系サブシステムのノードでバックアップを行う必要があります。
クラスタシステム上でSystemwalker Operation Managerの資源を、デーモンを停止した状態でバックアップを行うためには以下の手順を行います。
運用系で動作しているSystemwalker Operation Managerの各デーモンを停止します。デーモンの停止方法は、“クラスタシステムにおけるデーモンの起動/停止”を参照してください。
クラスタシステムの管理機能でデーモンを停止したことにより、共有ディスクのマウントが外れてしまうため、手動で運用系に共有ディスクをマウントします。共有ディスクのマウント例を以下に示します。
[Solaris版の場合]
# mount /disk1(注1)
[Linux版/Linux for Itanium版の場合]
# /bin/mount /dev/sdb1 /disk1(注2)
N:1運用待機の場合は、共有ディスクへのシンボリックリンクも削除されてしまうため、手動でシンボリックリンクを作成します。
共有ディスクが“/disk1”の場合の例を以下に示します。
# ln -s /disk1/FJSVfwseo/JM /var/opt/FJSVfwseo/JM # ln -s /disk1/FJSVjmcal/post /var/opt/FJSVjmcal/post # ln -s /disk1/FJSVJOBSC /var/opt/FJSVJOBSC # ln -s /disk1/FJSVMJS/var/spool/mjes /var/spool/mjes # ln -s /disk1/FJSVMJS/etc/mjes /etc/mjes # ln -s /disk1/FJSVstem /var/opt/FJSVstem (注)
2ノード相互待機の場合は、待機系のサブシステムの、ジョブ実行制御のシンボリックリンクをいったん削除します。
サブシステム1が運用系、サブシステム2が待機系の場合の削除例を以下に示します。
# rm /etc/mjes/mjes2 # rm /var/spool/mjes/mjes2
運用系でバックアップコマンド(mpbkoコマンド)を実行します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b バックアップ先のディレクトリ名
バックアップ先のディレクトリを“/tmp/OMGRBack”とする場合の例を以下に示します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b /tmp/OMGRBack
mpbkoコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
手動で行った共有ディスクのマウントを外します。共有ディスクのマウントを外す例を以下に示します。
[Solaris版の場合]
# umount /disk1(注1)
[Linux版/Linux for Itanium版の場合]
# /bin/umount /disk1(注2)
N:1運用待機の場合は、共有ディスクへのシンボリックリンクも削除します。
# rm /var/opt/FJSVfwseo/JM # rm /var/opt/FJSVjmcal/post # rm /var/opt/FJSVJOBSC # rm /var/spool/mjes # rm /etc/mjes # rm /var/opt/FJSVstem (注)
2ノード相互待機の場合は、待機系のサブシステムの、ジョブ実行制御のシンボリックリンクを再度、作成します。
サブシステム1が運用系、サブシステム2が待機系の場合の作成例を以下に示します。
# ln -s /disk2/FJSVMJS/spool/mjes2 /var/spool/mjes/mjes2 # ln -s /disk2/FJSVMJS/etc/mjes2 /etc/mjes/mjes2
運用系で、クラスタシステムに登録されている、Systemwalker Operation Managerの各デーモンを起動します。デーモンの起動方法は、“クラスタシステムにおけるデーモンの起動/停止”を参照してください。
共有ディスクのデバイスを“/dev/vg01/lvol1”、共有ディスクへのマウントポイントを“/disk1”とした場合を例として説明します。
運用系で動作しているSystemwalker Operation Managerの各デーモンを停止します。デーモンの停止方法は、“クラスタシステムにおけるデーモンの起動/停止”を参照してください。
クラスタシステムでデーモンを停止したことにより、共有ディスクのマウントが外れてしまうため、手動で運用系に共有ディスクをマウントします。
# vgchange -a e /dev/vg01 # mount /dev/vg01/lvol1 /disk1
N:1運用待機の場合は、共有ディスクへのシンボリックリンクも削除されてしまうため、手動でシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /disk1/FJSVfwseo/JM /var/opt/FJSVfwseo/JM # ln -s /disk1/FHPjmcal/post /opt/FHPjmcal/post # ln -s /disk1/FHPJOBSCH /opt/FHPJOBSCH/db # ln -s /disk1/FHPMJS/var/spool/mjes /var/spool/mjes # ln -s /disk1/FHPMJS/etc/mjes /etc/mjes # ln -s /disk1/FJSVstem /var/opt/FJSVstem (注)
2ノード相互待機の場合は、待機系のサブシステムの、ジョブ実行制御のシンボリックリンクをいったん削除します。
サブシステム1が運用系、サブシステム2が待機系の場合の削除例を以下に示します。
# rm /etc/mjes/mjes2 # rm /var/spool/mjes/mjes2
運用系でバックアップコマンド(mpbkoコマンド)を実行します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b バックアップ先のディレクトリ名
バックアップ先のディレクトリを“/tmp/OMGRback”とする場合の例を示します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b /tmp/OMGRback
mpbkoコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
手動で行った共有ディスクのマウントを外します。
# umount /disk1 # vgchange -a n /dev/vg01
N:1運用待機の場合は、共有ディスクへのシンボリックリンクも削除します。
# rm /var/opt/FJSVfwseo/JM # rm /opt/FHPjmcal/post # rm /opt/FHPJOBSCH/db # rm /var/spool/mjes # rm /etc/mjes # rm /var/opt/FJSVstem (注)
2ノード相互待機の場合は、待機系のサブシステムの、ジョブ実行制御のシンボリックリンクを再度、作成します。
サブシステム1が運用系、サブシステム2が待機系の場合の作成例を以下に示します。
# ln -s /disk2/FHPMJS/var/spool/mjes2 /var/spool/mjes/mjes2 # ln -s /disk2/FHPMJS/etc/mjes2 /etc/mjes/mjes2
運用系で、クラスタシステムに登録されている、Systemwalker Operation Managerの各デーモンを起動します。デーモンの起動方法は、“クラスタシステムにおけるデーモンの起動/停止”を参照してください。
共有ディスクのボリューム名を“datavg1”、共有ディスクへのマウントポイントを“/disk1”とした場合を例として説明します。
運用系で動作しているSystemwalker Operation Managerの各デーモンを停止します。デーモンの停止方法は、“クラスタシステムにおけるデーモンの起動/停止”を参照してください。
クラスタシステムでデーモンを停止したことにより、共有ディスクのマウントが外れてしまうため、手動で運用系に共有ディスクをマウントします。
# varyonvg datavg1 # mount /disk1
2ノード相互待機の場合は、待機系のサブシステムの、ジョブ実行制御のシンボリックリンクをいったん削除します。
サブシステム1が運用系、サブシステム2が待機系の場合の削除例を以下に示します。
# rm /etc/mjes/mjes2 # rm /var/spool/mjes/mjes2
運用系でmpbko バックアップコマンドを実行します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b バックアップ先のディレクトリ名
バックアップ先のディレクトリを“/tmp/OMGRback”とする場合の例を示します。
# /opt/systemwalker/bin/mpbko -b /tmp/OMGRback
mpbko バックアップコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
手動で行った共有ディスクのマウントを外します。
# umount /disk1 # varyoffvg datavg1
2ノード相互待機の場合は、待機系のサブシステムの、ジョブ実行制御のシンボリックリンクを再度、作成します。
サブシステム1が運用系、サブシステム2が待機系の場合の作成例を以下に示します。
# ln -s /disk2/FAIXMJS/var/spool/mjes2 /var/spool/mjes/mjes2 # ln -s /disk2/FAIXMJS/etc/mjes2 /etc/mjes/mjes2
運用系で、クラスタシステムに登録されているSystemwalker Operation Managerの各デーモンを起動します。デーモンの起動方法は、“クラスタシステムにおけるデーモンの起動/停止”を参照してください。
“各ノードで管理される情報の統一”の作業によって、ローカルディスクの内容は運用系と待機系の間で同じになっているので、待機系の情報をバックアップする必要はありません。
N:1運用待機および2ノード相互待機の場合は、それぞれの運用系でバックアップしてください。
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