Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 -
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第2章 導入

2.7 自動反映の設定

以下の情報を運用系と待機系とで自動反映するための設定をします。

■セキュリティ情報の自動反映の設

セキュリティ情報を自動反映するための手順を説明します。

◆1:1運用待機、N:1運用待機、カスケードの場合の設定

PRIMECLUSTER(Solaris版、Linux版、Linux for Itanium版)、Sun Clusterの場合

運用系で以下の手順で設定します。コマンドラインは、Solaris版の例で説明しています。

  1. 共有ディスクをマウントします。共有ディスクが/disk1の場合の例を以下に示します。
    # mount /disk1(注)
    注)
    Linux版/Linux for Itanium版は、以下のコマンドラインになります。(デバイス装置が/dev/sdb1、共有ディスクが/disk1の場合の例)
    # /bin/mount /dev/sdb1 /disk1
  2. N:1運用待機の場合は、共有ディスクへのシンボリックリンクを作成します。
    # rm /var/opt/FJSVfwseo/JM 2> /dev/null
    # ln -s /disk1/FJSVfwseo/JM /var/opt/FJSVfwseo/JM
  3. 以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. 以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  5. 共有ディスクのマウントを外します。共有ディスクが/disk1の場合の例を以下に示します。
    # umount /disk1(注)
    注)
    Linux版/Linux for Itanium版は、以下のコマンドラインになります。
    # /bin/umount /disk1

N:1運用待機の場合は、すべての運用系で1.から5の手順を行います。このとき、共有ディスクはそれぞれの運用系の共有ディスクを指定してください。

MC/ServiceGuardの場合

運用系で以下の手順で設定します。

  1. 共有ディスクをマウントします。デバイス装置が/dev/vg01、共有ディスクが/disk1の場合の例を以下に示します。
    # vgchange -a e /dev/vg01
    # mount /disk1
  2. N:1運用待機の場合は、共有ディスクへのシンボリックリンクを作成します。
    # rm /var/opt/FJSVfwseo/JM 2> /dev/null
    # ln -s /disk1/FJSVfwseo/JM /var/opt/FJSVfwseo/JM
  3. 以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. 以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  5. 共有ディスクのマウントを外します。共有ディスクが/disk1の場合の例を以下に示します。
    # umount /disk1
    # vgchange -a n /dev/vg01

N:1運用待機の場合は、すべての運用系で1.から5の手順を行います。このとき、共有ディスクはそれぞれの運用系の共有ディスクを指定してください。

HACMPの場合

運用系で以下の手順で設定します。

  1. 共有ディスクをマウントします。共有ディスクのボリューム名が“datavg1”、共有ディスクへのマウントポイントを“/disk1”とした場合の例を以下に示します。
    # varyonvg datavg1
    # mount /disk1
  2. 以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. 以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. 共有ディスクのマウントを外します。共有ディスクが/disk1の場合の例を以下に示します。
    # umount /disk1
    # varyoffvg datavg1

◆2ノード相互待機の場合の設定

以下のクラスタ構成の場合の例を説明します。

PRIMECLUSTER(Solaris版、Linux版、Linux for Itanium版)、Sun Clusterの場合

  1. ノードaで、共有ディスクをマウントします。
    # mount /disk1(注)
    注)
    Linux版/Linux for Itanium版は、以下のコマンドラインになります。(デバイス装置が/dev/sdb1、共有ディスクが/disk1の場合の例)
    # /bin/mount /dev/sdb1 /disk1
  2. ノードaで以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls -s 1

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. ノードaで以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave -s 1

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. ノードaで、共有ディスクのマウントを外します。
    # umount /disk1(注)
    注)
    Linux版/Linux for Itanium版は、以下のコマンドラインになります。
    # /bin/umount /disk1
  5. ノードbで、共有ディスクをマウントします。
    # mount /disk2(注)
    注)
    Linux版/Linux for Itanium版は、以下のコマンドラインになります。(デバイス装置が/dev/sdb2、共有ディスクが/disk2の場合の例)
    # /bin/mount /dev/sdb2 /disk2
  6. ノードbで以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls -s 2

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  7. ノードbで以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave -s 2

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  8. ノードbで、共有ディスクのマウントを外します。
    # umount /disk2(注)
    注)
    Linux版/Linux for Itanium版は、以下のコマンドラインになります。
    # /bin/umount /disk2

MC/ServiceGuardの場合

  1. ノードaで、共有ディスクをマウントします。
    # vgchange -a e /dev/vg01
    # mount /disk1
  2. ノードaで以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls -s 1

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. ノードaで以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave -s 1

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. ノードaで、共有ディスクのマウントを外します。
    # umount /disk1
    # vgchange -a n /dev/vg01
  5. ノードbで、共有ディスクをマウントします。
    # vgchange -a e /dev/vg02
    # mount /disk2
  6. ノードbで以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls -s 2

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  7. ノードbで以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave -s 2

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  8. ノードbで、共有ディスクのマウントを外します。
    # umount /disk2
    # vgchange -a n /dev/vg02

HACMPの場合

  1. ノードaで、共有ディスクをマウントします。
    # varyonvg datavg1
    # mount /disk1
  2. ノードaで以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls -s 1

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. ノードaで以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave -s 1

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  4. ノードaで、共有ディスクのマウントを外します。
    # umount /disk1
    # varyoffvg datavg1
  5. ノードbで、共有ディスクをマウントします。
    # varyonvg datavg2
    # mount /disk2
  6. ノードbで以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。
    # mpaclcls -s 2

    mpaclclsコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  7. ノードbで以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク上のファイルに反映させます。
    # mpcssave -s 2

    mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  8. ノードbで、共有ディスクのマウントを外します。
    # umount /disk2
    # varyoffvg datavg2

■カレンダ情報/サービス・アプリケーション起動情報の自動反映の設

カレンダ情報を自動反映するための手順を説明します。

1)自動反映機能の有効化

自動反映機能とは、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに登録する運用の場合に、Systemwalker Operation Managerのデーモン機能により、運用系と待機系のカレンダおよびサービスアプリケーション起動機能の設定情報の同期を自動的に取る機能です。

カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を有効にします。

クラスタシステムを構成するすべての運用系および待機系で、calsetclusterコマンドを実行し、カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を有効にします。

以下にコマンド例を示します。

calsetclusterコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

2)自動反映先ホストの設定

運用系、待機系それぞれの定義ファイル“calcphost.def”にカレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の反映先ホストを定義します。

  1. 定義ファイル“calcphost.def”をviなどのエディタで開きます。
  2. クラスタシステムを構成するすべてのノードの、物理IPアドレスまたは物理IPアドレスに対応するホスト名を記述します。定義ファイルには、必ず自ノードのホスト名または物理IPアドレスを含めて記述してください。

定義ファイルの内容を有効にするには、カレンダデーモンを起動してください。

定義ファイル“calcphost.def”の詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

すでに運用中のノードを自動反映の対象とする場合は、あらかじめポリシー配付を実施して、すべてのノード上のカレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報を同一にしてください。ポリシー抽出する情報は、“カレンダ”および“サービス・アプリケーション起動”のうち、自動反映の対象とする情報です。

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