Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -

17.4.1.8 ポケットベルへのメッセージ送信API

ポケットベルへのメッセージ送信API(Mp_CallPager2)について説明します。

■記述形式

long Mp_CallPager2 (unsigned char *AppName,
　　　　　　　　　　　MpPagerList *AddressList,
　　　　　　　　　　　int nAddressList,
　　　　　　　　　　　char *MsgText,
　　　　　　　　　　　int *MsgType,
　　　　　　　　　　　char *ExeHost)

■機能説明

ポケットベルへのメッセージ送信を行います。

■パラメタの説明

◆AppName

呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。アプリケーション名は64バイト以内で指定します。

◆AddressList

ポケットベル送信情報構造体(MpPagerList)のアドレスを指定します。ポケットベルの電話番号を指定します。複数ある場合は配列で指定します。

◆nAddressList

AddressListに指定したアドレスの数(配列数)を指定します。

◆MsgText

送信するメッセージのアドレスを指定します。メッセージは、送信するコード(定型メッセージのコードも含む)を指定します。

または、ポケットベルの会社でサポートしている文字を半角文字で指定します。

◆MsgType

MsgTextに指定したメッセージの形式を指定します。

PAGER_CODE:

番号形式です。

PAGER_TEXT:

メッセージテキストです。

◆ExeHost

アクションを実行するホスト名(アクション実行を選択したクライアント)のアドレスを指定します。NULLを指定した場合は、アクション環境設定画面で指定したホストでアクションが実行されます。

■復帰値

正常に要求を受け取った場合は、0以上の整数を返します。0未満の場合はエラーとなります。

MPACT_PARAMERR:

パラメタエラーです。

MPACT_NOMEMORY:

メモリ不足です。

MPACT_NOTADDRESS:

有効な電話番号がありません。

MPACT_NOTMODEM:

モデムがインストールされていません。

MPACT_NOTMOVE:

アクション管理サーバが起動されていません。

MPACT_COMFAIL:

アクション管理サーバとの通信に失敗しました。

MPACT_SYSERR:

アクション管理サーバでエラーが発生しました。

MPACT_NOTDLL:

アクション要求用DLLがロードできません。

MPACT_EXCEPT:

不当な領域のアドレスが指定されました。

■備考

送信できるメッセージの長さは、ポケットベルの種類により異なります。送信できるメッセージの長さは、使用するポケットベルの説明書を参照してください。なお、送信できるメッセージの長さを超えた場合は、正しく送信できないことがあります。

■ポケットベル送信情報構造体(MpPagerList)の形式

typedef struct MpPagerList_tag {  
    int type ;                // addressに指定したアドレスの種別
    unsigned char *address ;  // 電話番号／宛先名のアドレス
    char *addrid ;            // Systemwalker Centric Managerのアドレ
                              // ス帳
                              // ファイルの論理名のアドレス

    char *vender ;            // ポケットベルの種類
} MpPagerList ;  

◆type

addressに指定したアドレスの種別を指定します。

TYPE_ADDRESS:

ポケットベルの電話番号です。

TYPE_NAME:

宛先名です。

◆address

電話番号または宛先名のアドレスを指定します。

◆addrid

TYPE_NAMEを指定した場合に、宛先名に対応するSystemwalker Centric Managerのアドレス帳ファイルの論理名のアドレスを指定します。

◆vender

ポケットベルの種類を指定します。Systemwalkerがサポートしているポケットベルの種類を以下に示します。他の種類を指定する場合は、[アクション環境設定]ウィンドウで登録したポケットベルの会社名を指定すると共に、メッセージを変換する出口(サポート外のポケットベルのメッセージ変換用出口)を作成する必要があります。

なお、サポート外のポケットベルのメッセージ変換用出口については、“サポート外のポケットベルのメッセージ変換用出口”を参照してください。

MPPAGER_DOCOMO:

NTTDoCoMo

MPPAGER_TELMSG_TOKYO:

東京テレメッセージ

MPPAGER_TELMSG_CHUBU:

中部テレメッセージ

MPPAGER_TELMSG_KANSAI:

関西テレメッセージ

■プログラム例

ポケットベルへのメッセージ送信APIのプログラム例を以下に示します。

 

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName = "ポケベルAPI" ;  // 依頼元アプリケーション名
MpAddress addr[2] ;                       // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
char *text             = "イジョウハッセイ" ;  // 送信するメッセージ
int type               = PAGER_TEXT ;
long lrc ;


addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;           // ポケットベル2台にメッセージ
addr[0].address = "[phone]" ;     // を送信する
addr[0].vender = MPPAGER_DOCOMO ;
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;
addr[1].address = "[phone]" ;
addr[1].vender = MPPAGER_TELMSG_TOKYO ;
naddr = 2 ;

lrc = Mp_CallPager2(AppName,addr,naddr,text,type,NULL) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */