Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
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第4章 利用者プログラムインタフェース> 4.2 転送コントロール[PCサーバ]> 4.2.2 転送コントロールの処理シーケンス

4.2.2.4 相手システムジョブ起動

起動側システムが相手システムのジョブを起動する処理シーケンスは以下のとおりです。

[ジョブ結果通知あり]

ジョブ結果通知を行うジョブの場合、Completeイベントでジョブの実行結果が通知されます。また、相手システムのジョブにジョブ結果通知を組み込む必要があります。

(1) 起動側システムの利用者プログラムは、データ転送の開始を宣言するInitializeメソッドを発行します。

(2) 起動側システムから、ジョブ起動要求ExecuteJobメソッドを発行します。

(3) 応答側システムでジョブが起動されます。ジョブは処理完了時に結果通知としてResponseJobメソッドを発行します。

(4) 起動側システムではCompleteイベントでジョブの実行結果を確認します。

(5) 起動側システムの利用者プログラムは、データ転送の終了を宣言するTerminateメソッドを発行し、TerminateCompleteイベントで終了処理の完了を確認します。

[ジョブ結果通知なし]

ジョブ結果通知を行わないジョブの場合、Completeイベントではジョブの実行結果ではなく、ジョブ起動の成否が通知されます。また、相手システムのジョブにジョブ結果通知を組み込む必要はありません。

(1) 起動側システムの利用者プログラムは、データ転送の開始を宣言するInitializeメソッドを発行します。

(2) 起動側システムから、ジョブ起動要求ExecuteJobメソッドを発行します。

(3) 応答側システムでジョブが起動されます。ジョブは結果通知を返さないため、起動側システムはCompleteイベントでジョブ起動の成否を確認します。

(4) 起動側システムの利用者プログラムは、データ転送の終了を宣言するTerminateメソッドを発行し、TerminateCompleteイベントで終了処理の完了を確認します。

備考.

Linkexpressではジョブ起動を以下の3種類の方法で提供しています。

  • APIのexejob()関数またはExecuteJobメソッドを使用する。
  • ファイル転送コマンドの相手側ジョブ起動コマンドを使用する。
  • 業務定義の自側ジョブ起動、または相手側ジョブ起動イベントを使用する。

また、これらのジョブ起動元は、以下のジョブから結果通知を受け取ることが可能です。ジョブ結果通知の有無とジョブの動作については、「運用ガイド」の「1.3.3 ジョブ結果通知の有無」を参照してください。

  • APIでジョブ結果通知を組み込んだ実行ファイル。
  • lxrspjobコマンドを記述したバッチファイル。

 


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