Linkexpress 導入ガイド
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第6章 ネットワーク定義の設定(Linkexpressサーバ)> 6.2 通信プロトコルがTCP/IPの場合の設定方法

6.2.1 TCP/IPプロトコルの環境設定

[TCP/IPでの通信パスの概念]

通信プロトコルにTCP/IPを使用する場合は、ネットワーク製品をインストールする必要はありません。TCP/IPの環境設定として、サーバおよびクライアントのSERVICES(services)ファイルにLinkexpressの動作に必要な情報、HOSTS(hosts)ファイルにサーバのネットワークアドレスを設定します。

SolarisでIPv6アドレスの設定を行う場合は、IPNODESデータベースにサーバのネットワークアドレスを設定します。IPv6アドレスを利用できるLinkexpressサーバについては、「解説書」の「機能面の差異」−「IPv6アドレスのシステム対応について」を参照してください。

注1)DNSによる名前解決を行う場合、DNSサーバにネットワークアドレスを設定します。IPv6、IPv4の相互接続を想定したシステムの場合は、IPv6、IPv4両ネットワークアドレスを登録してください。

また、Linkexpressでは、ポート番号の上位に業務番号という独自の概念を導入することで、1つのポート番号上に複数の通信パスを実現しています。TCP/IP通信を使用する場合の通信パスの概念を、下図に示します。

業務番号は、1つのポート番号で複数の通信パスを定義するための識別番号です。1つのポート番号に1つの通信パスを対応させる場合には、業務番号は必要ありません。また、他社計算機システムのFTP/HTTPサポート製品と接続する場合には、業務番号は使用できません。

業務番号は、自システムと相手システムで同じ値を指定する必要があります。業務番号は、Linkexpressのネットワーク定義(path定義命令のreq_pathオペランドおよびind_pathオペランド)で定義します。


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