Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型) - UNIX/Windows(R)共通 -
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付録E 環境の変更に対する設定> E.2 サーバ環境(IPアドレス、ホスト名)を変更する

E.2.1 IPアドレス、ホスト名を変更する【Windows版】

運用管理サーバ二重化を構成する運用管理サーバのIPアドレス/ホスト名を変更する場合の変更手順を、以下に示します。

主系サーバのIPアドレス/ホスト名と従系サーバのIPアドレス/ホスト名を両方とも変更する場合は、主系サーバで以下の設定をすべて行った後、従系サーバで同様に以下の設定を行ってください。

■Systemwalker Centric Managerの停止

IPアドレス/ホスト名を変更するノードで、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

pcentricmgr

 

■Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時)

Systemwalker Centric ManagerとInterstageを共存している場合、Interstageのシステム情報の移出を行います。

Interstageのシステム情報の移出については、Interstageのマニュアルを参照してください。

■バックアップ

IPアドレス/ホスト名を変更するノードで、資源をバックアップします。

バックアップ方法については、“バックアップ【Windows版】”を参照してください。

 

■二重化の運用環境の削除

運用管理サーバ二重化の運用環境を削除します。

IPアドレス/ホスト名を変更するノードで、運用環境保守ウィザードから、[運用環境の削除]を選択し、環境を削除します。

 

■IPアドレスとホスト名の変更

IPアドレスとホスト名を変更し、コンピュータを再起動します。

■hostsファイルまたはDNSの変更

運用に合わせて、各サーバおよびクライアントで、hostsファイルまたはDNSの変更を実施してください。

■Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時)

Systemwalker Centric ManagerとInterstageを共存している場合、Interstageのシステム情報の移出した資源を移入します。

Interstageのシステム情報の移入については、Interstageのマニュアルを参照してください。

■二重化環境のリストア

バックアップした運用管理サーバ二重化の環境をリストアします。

  1. IPアドレス/ホスト名を変更したノードで、全データをリストアします。

    リストア方法については、“リストア【Windows版】”を参照してください。

  2. 構成情報の一括配付

    運用管理サーバの構成情報を再設定したあとには、構成情報を配付する必要があります。以下のコマンドを実行し、構成情報を一括配付してください。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\MpNetmgr\bin\mpdrpspm.exe -a

  3. ポリシーの反映

    従系サーバに対して、ネットワーク管理の全ポリシーを一括して、反映(配付/適用)します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\MpNetmgr\bin\mpnmpref.bat 運用管理サーバ(従系)のIPアドレス

     

運用再開後に、主系サーバで、ポリシーの配付をしてください。

 

■Systemwalker Centric Managerの停止

IPアドレス/ホスト名を変更したノードで、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

pcentricmgr

■運用管理サーバ二重化の設定

IPアドレス/ホスト名を変更したノードで、二重化の設定内容を変更します。

◆主系サーバのIPアドレス/ホスト名を変更した場合

  1. 主系サーバで、すべての従系サーバに対して、以下のコマンドを実行し、運用管理サーバ二重化システムに、従系サーバを登録します。

    MpFwSetDup -f add -h 従系サーバのホスト名

  2. 主系サーバ以外のすべてのサーバで、運用管理サーバ二重化の設定内容を変更します。
    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、運用管理サーバ二重化の設定内容を変更します。

      MpFwSetDup -f mod -h 変更前のホスト名 -o 変更後のホスト名

    3. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

       

◆従系サーバのIPアドレス/ホスト名を変更した場合

  1. 従系サーバで、以下のコマンドを実行し、抑制するアクションを個別に指定してください。mpaosment(自動アクションの実行抑止コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\mpaosment

  2. 従系サーバを複数設置している場合は、IPアドレス/ホスト名を変更した従系サーバで、ほかのすべての従系サーバに対して、以下のコマンドを実行し、従系サーバを登録します。

    MpFwSetDup -f add -h 従系サーバのホスト名

  3. IPアドレス/ホスト名を変更した従系サーバ以外のすべてのサーバで、運用管理サーバ二重化の設定内容を変更します。
    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、運用管理サーバ二重化の設定内容を変更します。

      MpFwSetDup -f mod -h 変更前のホスト名 -o 変更後のホスト名

    3. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

       

■Systemwalker Centric Managerの起動

IPアドレス/ホスト名を変更したノードで、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

scentricmgr

 

■運用管理クライアントの接続先の変更

運用管理クライアントから接続する運用管理サーバを変更します。

  1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[Systemwalkerコンソールセットアップ]を選択します。

    →[Systemwalkerコンソールセットアップ]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [運用管理サーバのホスト名]を変更し、[OK]ボタンをクリックします。

     

■ノード情報の変更

二重化を構成するすべての運用管理サーバで、新しく検出されたノードを削除し、元のノードのノード情報を変更します。

◆ノード情報の変更

[Systemwalkerコンソール]で、以下の作業を行います。

  1. [機能選択]ボックスで、[編集]を選択します。
  2. 監視マップで、新しく検出されたノードを選択します。
  3. [オブジェクト]メニューより、[削除]を選択します。
  4. 監視マップで、IPアドレス/ホスト名を変更したノードを選択します。
  5. [オブジェクト]メニューより、[プロパティ]を選択します。

    →[ノードプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [ネットワーク]タブで、[ホスト名]を、新しいホスト名に変更してください。
  7. [インターフェース]タブで、[更新]ボタンを選択します。

    →[インターフェース設定]ダイアログボックスが表示されます。

  8. [IPアドレス]と[ホスト名]を、新しいIPアドレス/ホスト名に変更して、[OK]ボタンをクリックします。

サブネットフォルダが存在しない場合、以下のように対応します。

  1. [Systemwalkerコンソール]−[編集]を起動します。
  2. 自部門サブドメイン配下にサブネットフォルダを作成します。
  3. [ファイル]メニューの[新ノードの振り分け]を実行し、物理ノードを作成したサブネットフォルダ配下に所属させます。

◆構成情報の配付

構成情報を一括配付するため、以下のコマンドを実行します。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\MpNetmgr\bin\mpdrpspm.exe -a

◆ポリシーの配付

ネットワーク管理のポリシーを一括配付するため、以下のコマンドを実行します。

Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\MpNetmgr\bin\mpnmpref.bat [運用管理サーバのIPアドレス]

mpnmpref(ネットワーク管理ポリシー反映コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

mpnmpref.batコマンドを実行する前に、ネットワーク管理のポリシーを配付する管理サーバが起動状態であり、ネットワーク接続可能な状態であるかを確認してください。

 

■機能ごとの設定手順

各機能での設定を行います。設定を行う機能と設定する場所を以下の表に示します。「システム監視」の変更は、必ず行ってください。そのほかは、インストール種別/使用している機能により、設定を変更してください。

機能名

設定条件

設定場所(インストール種別)

運用管理クライアント
/運用管理サーバ

部門管理
サーバ

業務
サーバ

クライアント

システム監視

必須

性能監視

選択

 

 

 

リモート操作

選択

 

 

 

自動運用支援

選択

資源配付

選択

 

 

簡易資源配付
/インベントリ管理

選択

 

 

スクリプトファイル

選択

 

 

 

ヘルプデスク

選択

○*

 

 

○*

*: ヘルプデスク機能を使用している場合、運用管理サーバ、およびヘルプデスククライアントをインストールしている各運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。

 

◆システム監視の変更

  1. 構成情報の削除

    二重化を構成するほかの運用管理サーバで、以下のコマンドを実行し、構成情報を削除します。

    opaconstat -D 変更前の運用管理サーバのホスト名

  2. 構成情報の登録

    IPアドレス/ホスト名を変更した運用管理サーバで、以下のコマンドを実行し、運用管理サーバに構成情報を登録します。

    opaconstat -a

    メッセージ送信先システムで、指定しているシステムが動作していることを確認してください。
  3. イベント通知先の変更

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバで、システム監視設定のメッセージ送信先を変更し、Systemwalker Centric Managerの再起動、構成情報の登録処理を行います。

     

イベント通知先の変更方法

下位サーバのシステム監視設定のメッセージ送信先システムを変更します。

  1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 変更する下位サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [通信環境定義]ボタンをクリックします。

    →[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [メッセージ送信先システム]タブを選択し、変更前の運用管理サーバのホスト名を選択し、[更新]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム(更新)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. メッセージ送信先システムに、ホスト名を変更したコンピュータの新しいホスト名を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
  6. Systemwalker Centric Managerを再起動します。
  7. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。

◆性能監視の変更

主系サーバで、以下の手順に従って作業を行ってください。

以下の作業は、すべてのノードでIPアドレス/ホスト名を変更した後にまとめて実施すると、それぞれ一度の作業で効率よく設定することができます。

  1. ネットワーク性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
    1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。
    2. [ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[全体]を選択します。

      →[性能監視−全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. [更新]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。
    4. [ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。

      →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

    5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。
  2. サーバ性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
    1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。
    2. [ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[サーバの性能]-[設定]を選択します。

      →[性能監視−サーバ設定(サーバ性能)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. IPアドレス/ホスト名を変更したノードに配付しているポリシーを選択し、[変更]ボタンをクリックした後表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

      IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてについて、本作業を実施します。

    4. [ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。

      →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

    5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

 

◆リモート操作の変更

◆自動運用支援の変更

運用管理クライアントで、運用している環境に合わせて、以下の作業を行ってください。

  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ダイアログボックスが表示されます。

    1. [イベント]メニューより[イベントの更新]を選択します。

      →[イベント定義]ダイアログボックスが表示されます。

      運用管理サーバのホスト名で指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    2. [アクション]メニューより[アクション設定]を選択します。

      →[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

      [音声通知]タブで、[音声通知を実行するホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    3. [アクション]メニューより[アクション設定]を選択します。

      →[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

      [リモートコマンド]タブで、[発行先:]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    4. [アクション]メニューより[アクション設定]を選択します。

      →[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

      [SNMPトラップ]タブで、[トラップ通信先]の[ホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

  3. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [アクション環境設定]ボタンをクリックします。

    →[アクション環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

    [アクション実行先]タブで、運用管理サーバのホスト名を指定している場合、ホスト名を、変更後のホスト名に変更してください。

     

◆資源配付の変更

主系サーバのIPアドレス/ホスト名を変更した場合、以下の手順に従って、各コンピュータ上で部門管理サーバのシステム定義(配付経路)の変更作業を実施してください。

  1. 部門管理サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後のIPアドレスに変更してください。
  2. 業務サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後のIPアドレスに変更してください。

     

◆簡易資源配付/インベントリ管理の変更

主系サーバのIPアドレス/ホスト名を変更した場合、以下の手順に従って、各コンピュータ上で作業を実施してください。

  1. 配付状況が「未完了」となっている場合は、[資源配付]ダイアログボックスから、主系サーバに再度資源配付を行ってください。
  2. 運用管理サーバで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[デスクトップ管理 クライアント動作環境設定]を選択し、[サーバ環境]タグの[接続サーバ]と[クライアント環境]タグの[クライアント名]を変更してください。
  3. クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[デスクトップ管理 クライアント動作環境設定]を選択し、[サーバ環境]タブの[接続サーバ]を変更してください。

     

◆スクリプトファイルの変更

スクリプトファイル内で、該当IPアドレス/ホスト名を意識した処理を行っている場合、以下の手順に従って、操作を実施してください。

  1. 運用管理サーバで、該当するスクリプト内に書かれているIPアドレス/ホスト名を変更します。
  2. 運用管理クライアントで、同スクリプトを使用しているシステムへ、インテリジェントサービスのポリシー設定を行い配付します。

     

◆ヘルプデスクの変更

ヘルプデスク機能を使用している場合、運用管理サーバ、およびヘルプデスククライアントをインストールしている各運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。

ヘルプデスククライアント設定画面に指定した、ODBCデータソースに設定されているホスト名を変更してください。ODBCデータソースの変更については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

 

■ポリシーの同期

主系サーバと従系サーバのポリシーの同期を行います。

主系サーバのIPアドレス/ホスト名と従系サーバのIPアドレス/ホスト名を両方とも変更する場合は、両ノードで、上記すべての作業が終わった後にポリシーの同期を行ってください。

同期の方法は、“構成情報/ポリシーの同期”を参照してください。

 


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