Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型) - UNIX/Windows(R)共通 - |
目次
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付録D カスタマイズ |
運用管理サーバ二重化システムのサーバ間のイベント情報を連携する方法を説明します。
運用管理サーバ二重化システムを構成しているすべてのサーバを設定してください。
→[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。
→[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。
→[サーバ間連携定義]ダイアログボックスが表示されます。
サーバ間連携機能を利用するか指定します。
連携するシステムの一覧が以下の形式で表示されます。[連携先システム]に連携先が表示されていない場合は、[サーバ間連携機能]が選択されていても、サーバ間連携機能は使用できません。
連携情報受信日時 連携先システムの通称名 連携先システムホスト名 |
連携先システムの通称名が指定されていない場合は、“連携先システムホスト名”が表示されます。
連携情報受信日時には、サーバ間で連携情報を受信した日時が表示されます。
連携情報受信日時の表示には、以下に示す3種類があります。
連携先システムの連携情報を受信する
連携先システム一覧の連携情報受信日時欄に“??/??/?? ??:??”と表示されている連携先システム、およびシステム構成が変更になった連携先システムでは、必ず連携情報を受信する操作を行ってください。
- [サーバ間連携定義]ダイアログボックスの[連携先システム一覧]から、連携情報を受信する連携先システムを一覧から選択します。
- [連携情報受信]ボタンをクリックすると、連携先システム配下の被監視システムの情報を受信します。連携先システム一覧の連携情報受信日時欄には“YY/MM/DD hh:mm”形式で受信日時が表示されます。
サーバ間連携は設定された連携先システムと連携をとります。そのため、連携先システムが複数台存在した場合、各サーバにて複数の相手サーバを[システム監視設定]-[サーバ間連携定義]-[連携先システム]で設定する必要があります。
運用管理サーバ A、B、C でサーバ間連携を実施する場合の例を以下に説明します。
- 運用管理サーバA の[サーバ間連携定義]-[連携先システム]の設定に、“B”、“C”を設定する
- 運用管理サーバB の[サーバ間連携定義]-[連携先システム]の設定に、“A”、“C”を設定する
- 運用管理サーバC の[サーバ間連携定義]-[連携先システム]の設定に、“A”、“B”を設定する
サーバ間連携定義の詳細情報は、運用開始後、システムの運用状況を監視してチューニングすることができます。
サーバ間連携機能の詳細情報を設定する場合は、連携先システムごとに設定することはできません。[サーバ間連携定義詳細]ダイアログボックスで定義した値は、連携先となるすべてのシステムに対して有効になります。
サーバ間連携機能の詳細情報を設定しない場合は、以下の初期値が指定されたものとみなされます。
分類 |
項目 |
初期値 |
---|---|---|
接続・切断の設定 |
一次接続要求の間隔 |
30秒 |
一次接続要求の回数 |
3回 |
|
二次接続要求の間隔 |
600秒 |
|
二次接続要求の回数 |
無制限 |
|
切断時間 |
30秒 |
|
分割データ監視時間 |
分割データの監視時間 |
120秒 |
送達確認機能を設定 |
確認リトライの間隔 |
30秒 |
確認リトライの回数 |
3回 |
|
保存データ数 |
2000 |
|
監視イベントの同期時間 |
ネットワークで発生した事象の同期時間 |
15秒 |
ハードウェアで発生した事象の同期時間 |
15秒 |
以下の操作により、サーバ間連携定義詳細を設定することができます。
ただし、連携先システムごとに設定することはできません。
→[サーバ間連携定義詳細]ダイアログボックスが表示されます。
以下のイベントを連携する場合、各運用管理サーバで、[サーバ間連携定義詳細]画面の[監視イベントの同期時間]に適切な値を設定する必要があります。
ネットワーク、ハードウェアで発生したイベントが運用管理サーバ(主系、従系ともに)へ通知される場合、イベント発生時間は、下位サーバからSNMPトラップ通知された上位サーバ、または、SVPMからイベント受信したサーバで設定されます。そのため、運用管理サーバが複数台存在した場合、イベント発生時間は、各上位サーバでイベントを受信した時間に設定され、各サーバのシステム時間が異なった場合、またはイベントを受信したタイミングが異なった場合、同一メッセージでも発生時間が異なってきます。この場合、メッセージ発生時間の違いから対処できない場合があります。
ネットワークで発生した事象を同期するときの[監視イベントの同期時間]について、以下に例を示します。例では[ネットワークで発生した事象の同期時間]を“15秒”(デフォルト)に設定し、運用管理サーバA・Bのシステム時間、または、通信状況により、監視時間20秒の差が生じた場合の例を示します。
上記の場合、運用管理サーバAで対処を行った場合、運用管理サーバBでは00:00:00の±15秒(23:59:45〜00:00:15)で連携すべき対象のイベントを検索します。しかし、00:00:20は同期時間の範囲外のメッセージとなり、対処されません。そのため、[ネットワークで発生した事象の同期時間]を20秒以上に設定してください。
以下に[サーバ連携定義詳細]画面の各設定項目について説明します。
設定項目 |
設定箇所 |
説明 |
---|---|---|
[接続・切断の設定] |
[一次接続要求の間隔] |
連携先システムとの接続要求のリトライ処理の時間間隔を設定します。初期値には30秒が設定されています。一次接続要求の間隔の入力域に、リトライ処理の時間間隔を入力します。または、一次接続要求の間隔のスピンボタンをクリックして、リトライ処理の時間間隔を設定します。 一次接続要求の間隔に定義できる数値は10〜3600秒です。 |
[一次接続要求の回数] |
連携先システムとの接続要求のリトライ処理の回数を設定します。初期値には3回が設定されています。 [無制限]チェックボックスをチェックした場合 リトライ処理の回数が無制限になります。 [無制限]チェックボックスをチェックしない場合 リトライ処理の回数を制限します。 一次接続要求の回数の入力域に、リトライ処理の回数を入力します。または、一次接続要求の回数のスピンボタンをクリックして、リトライ処理の回数を設定します。 一次接続要求の回数に定義できる数値は0〜2400回です。 |
|
[二次接続要求の間隔] |
連携先システムとの接続要求のリトライ処理の時間間隔を設定します。初期値には600秒が設定されています。二次接続要求の間隔の入力域に、リトライ処理の時間間隔を入力します。または、二次接続要求の間隔のスピンボタンをクリックして、リトライ処理の時間間隔を設定します。 二次接続要求の間隔に定義できる数値は600〜21600秒です。 |
|
[二次接続要求の回数] |
一次接続要求失敗後の、連携先システムとの接続要求のリトライ処理の回数を設定します。初期値には“無制限”チェックボックスがチェックされています。 [無制限]チェックボックスをチェックした場合 リトライ処理の回数が無制限になります。 [無制限]チェックボックスをチェックしない場合 リトライ処理の回数を制限します。 二次接続要求の回数の入力域に、リトライ処理の回数を入力します。または、二次接続要求の回数のスピンボタンをクリックして、リトライ処理の回数を設定します。 二次接続要求の回数に定義できる数値は0〜100回です。 |
|
[切断時間] |
切断時間の入力域に、最後の通信が行われたときから、連携先システムとの通信パスを切断するまでの時間を指定します。または、切断時間のスピンボタンをクリックして、切断時間を設定します。初期値には30秒が設定されています。 切断時間に定義できる数値は5〜3600秒です。 |
|
[分割データ監視時間] |
[分割データの監視時間] |
連携先システムからの分割データ受信完了までの監視時間を設定します。初期値には120秒が設定されています。 これにより、ネットワーク上でデータが分割された場合、連携先システムからのデータ再送信処理を防ぐことができます。 [無制限]チェックボックスをチェックした場合 監視時間を制限しません。 [無制限]チェックボックスをチェックしない場合 監視時間を制限します。 分割データの監視時間の入力域に、監視時間を入力します。または、監視時間のスピンボタンをクリックして、監視時間を設定します。 監視時間の間隔に定義できる数値は1〜600秒です。 |
[送達確認機能の設定] |
|
連携先システムに送信したデータに対して、連携先システムから送達確認のデータが送られてきます。この送達確認データが送られてこない場合には、データの再送信処理が行われます。ここでは、データの再送信処理の時間間隔と回数を指定します。 |
[確認リトライの間隔] |
確認リトライの間隔の入力域に、確認リトライの時間間隔を入力します。または、確認リトライの間隔のスピンボタンをクリックして、確認リトライの時間間隔を設定します。初期値には30秒が設定されています。 確認リトライの間隔に定義できる数値は10〜180秒です。 |
|
[確認リトライの回数] |
確認リトライの回数の入力域に、確認リトライの回数を入力します。または、確認リトライの回数のスピンボタンをクリックして、確認リトライの回数を設定します。初期値には3回が設定されています。0を指定した場合は、再送信を行いません。リトライ処理が指定した回数を超えたときには、その通信パスは無効とみなされます。この場合、切断処理が行われた後、再び接続されます。再接続後は、送達確認できなかったデータから再送信されます。 確認リトライの回数に定義できる数値は0〜10回です。 |
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[保存データ数] |
保存データ数には、システム終了時に、ファイルに保存する未送信データの個数の上限値を指定します。初期値には2000が設定されています。システム終了時に、送達確認されていないデータは、いったんファイルに保存され、次回システムが起動されたときに送信されます。未送信データの個数が、指定した値を超えたときには、古いデータから消去され、最新のデータが保存されます。 保存データ数の入力域に、保存データ数を入力します。または、保存データ数のスピンボタンをクリックして、保存データ数を設定します。 保存データ数に定義できる数値は2000〜5000です。 |
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[監視イベントの同期時間] |
[ネットワークで発生した事象の同期時間] |
ネットワークのアラーム事象を同一のものと判断するための時間範囲を指定します。初期値には15秒が設定されています。ネットワークのアラーム事象は、イベントの発生日時が複数の運用管理サーバで異なるため、対処したイベントの発生日時から特定時間の範囲内のイベントを同一イベントとして扱います。 [無制限]チェックボックスをチェックした場合 同期時間を制限しません。 [無制限]チェックボックスをチェックしない場合 同期時間を指定します。 ネットワークで発生した事象の同期時間の入力域に、同期時間を入力します。または、同期時間のスピンボタンをクリックして、同期時間を設定します。 同期時間に定義できる数値は0〜600秒です。 |
[ハードウェアで発生した事象の同期時間] |
ハードウェアのアラーム事象を同一のものと判断するための時間範囲を指定します。初期値には15秒が設定されています。ハードウェアのアラーム事象は、イベントの発生日時が複数の運用管理サーバで異なるため、対処したイベントの発生日時から特定時間の範囲内のイベントを同一イベントとして扱います。 [無制限]チェックボックスをチェックした場合 同期時間を制限しません。 [無制限]チェックボックスをチェックしない場合 同期時間を指定します。 ハードウェアで発生した事象の同期時間の入力域に、同期時間を入力します。または、同期時間のスピンボタンをクリックして、同期時間を設定します。 同期時間に定義できる数値は0〜600秒です。 |
二次接続要求の設定
二次接続要求は、一次接続要求で通信パスが接続されなかった場合に再度行うリトライ処理の時間間隔と回数を指定します。二次接続要求をすべて行っても通信パスが接続されない場合は、そのシステムへの接続要求はシステムを再起動するまで行われなくなります。これを避ける必要があれば、二次接続要求の回数を“無制限”に設定してください。
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