Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Software Delivery 業務サーバクラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 - |
目次
![]() ![]() |
第5章 利用機能別に必要な設定 |
運用形態名を定義することで、[Systemwalkerコンソール]にクラスタ名の代わりに運用形態名を表示することができます。運用形態名の定義を行うことで、クラスタのフェールオーバに連動して、運用形態名を動的に変化させることができます。
使用しているクラスタソフトウェアに応じてプライマリ、およびセカンダリで設定を行ってください。
業務サーバ(プライマリとセカンダリ)に運用形態名を定義することで、クラスタ名の代わりに運用形態名が、[Systemwalkerコンソール]に表示されます。また、クラスタのフェールオーバに連動して、運用形態名を動的に変化させることができます。
定義ファイルは、以下の場所に格納されています。
/etc/opt/FJSVsagt/oparuntype |
定義ファイルの形式は以下のとおりです。
DEFRUNTYPE ON | OFF |
クラスタ名表示を指定します。
グループの状態が、RUNTYPEの定義行の次行以降に定義したグループの状態になると、RUNTYPEに定義した運用形態とみなされます。上の行にある定義が優先されます。RUNTYPE定義は、64行まで定義することができます。
グループを定義していない場合は、“ON”でも“OFF”でも一致とみなされます。
運用形態名:
最大16バイトの文字列で定義します。
サービス名:
クラスタソフトウェアに登録したuserApplicationのuserApplicationNameを最大256バイトの文字列で定義します。
ON:グループの状態が、オンラインです。
OFF:グループの状態が、オフラインです。
DEFRUNTYPE、RUNTYPEおよびGROUPの組み合わせと表示結果を、以下の表に示します。
DEFRUNTYPE |
RUNTYPE,GROUP |
表示 |
---|---|---|
ON |
一致する運用形態名なし |
クラスタ名 |
一致する運用形態名あり |
運用形態名 |
|
OFF |
一致する運用形態名なし |
なし |
一致する運用形態名あり |
運用形態名 |
以下に設定例を示します。以下の設定例では、サービスAが運用系で動作している場合、運用形態名は“正常”と表示され、フェールオーバによりサービスAが待機系に移行した場合、運用形態名は“異常”と表示されます。
DEFRUNTYPE ON |
DEFRUNTYPE ON |
運用管理サーバに運用形態名を通知することで、[Systemwalkerコンソール]にクラスタ名の代わりに運用形態名を表示することができます。運用形態名は、クラスタのスイッチオーバ/スイッチバックに連動して、動的に変化させることができます。
スイッチオーバ/スイッチバック時に、ユーザが作成したリソースグループのメソッドを実行するために、以下のコマンドを実行してください。なお、リソースグループのメソッドの登録方法については、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。
/opt/systemwalker/bin/opapostr 運用形態名 |
予期しないshutdown後に、運用形態名が表示されない場合
電源異常や瞬間的なダウンなど、予期しないshutdown後に起動しても、[Systemwalkerコンソール]に上記で定義した運用形態名が表示されない場合があります。
このような場合に対処するために、起動時に上記で定義した運用形態名を通知するための、起動スクリプトを作成します。起動スクリプトの中では、上記のopapostrコマンドを実行してください。
また、起動スクリプトは、/etc/rc2.d/S73XXX(※:“XXX”はシステムで一意になる任意の名前)という名前で作成します。
以下に作成例を示します。例では運用形態名の初期状態が“SUB”とし、“/etc/rc2.d/S73opapostr”という起動スクリプトを作成します。
#!/bin/sh
LANG=ja
export LANG
case $1 in
'start')
/opt/FJSVsagt/usr/lib/opapostr SUB > /dev/null 2>&1
exit 0
;;
'stop')
exit 0
;;
*)
exit 1
esac
運用管理サーバに運用形態名を通知することで、[Systemwalkerコンソール]にクラスタ名の代わりに運用形態名を表示することができます。運用形態名は、クラスタのフェールオーバに連動して、動的に変化させることができます。
パッケージ制御スクリプトに、運用形態名通知コマンド(opapostr)コマンドを登録します。
以下に、登録例を示します。
パッケージ起動時に運用形態名“unyou”、停止時に運用形態名“taiki”を通知する設定の例を示します。
# START OF CUSTOMER DEFINED FUNCTIONS |
# START OF CUSTOMER DEFINED FUNCTIONS |
運用管理サーバに運用形態名を通知することで、[Systemwalkerコンソール]にクラスタ名の代わりに運用形態名を表示することができます。運用形態名は、クラスタのスイッチオーバ/スイッチバックに連動して、動的に変化させることができます。
ユーザが作成するリソース・グループに登録されているアプリケーション・サーバーの始動スクリプト、および停止スクリプトには、以下のコマンドを登録してください。なお、アプリケーション・サーバーの始動スクリプト、および停止スクリプトへの登録方法についてはHACMPのマニュアルを参照してください。
/opt/systemwalker/bin/opapostr 運用形態名 |
目次
![]() ![]() |