Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第6章 資源を配付する(簡易資源配付)【Windows版】 | > 6.1 簡易資源配付を行う | > 6.1.2 登録する資源 |
アプリケーションを配付する方法には以下の4つがあります。
スクリプトによる自動インストール
サイレントインストール
対話型インストール
以下に、それぞれの方法について説明します。
通常手動でインストールする場合、アプリケーションのインストーラと対話を行う必要があります。スクリプトによる自動インストールは、この対話部分をスクリプト(自動実行プログラム)として作成することで、インストーラへの情報入力操作を自動化してインストールします。
スクリプトを作成するためには、Windows(R)上で動作するRational Visual Test(IBM社)、ScriPlayer(R) PRO32(エーアイソフト社)などの自動実行プログラムが必要です。
Visual Testを使用したスクリプトの作成の流れを以下に説明します。
スクリプトを作成するシステムにVisual Testをインストールします。
Visual Testのシナリオレコーダを起動します。
アプリケーションのインストール操作を行います。
シナリオレコーダを終了し、作成されたスクリプトをどのようなシステム環境でも実行できるようにカスタマイズします。カスタマイズの内容は、以下のとおりです。
アプリケーションのインストールコマンドの起動まではデスクトップ管理が自動で行うので、インストールコマンド起動までの記述を削除します。
Visual Testの場合、画面の解像度をチェックする記述が追加されているので、これを削除します。
インストール中に画面の表示が変わる場合、処理([OK]ボタンを押すなど)が正しく実行されるように、画面の表示を待ち合わせる記述を追加します。
スクリプトをカスタマイズしたら、テスト実行し、正しく動作することを確認します。
スクリプトをコンパイルして実行形式のファイル(P-Codeファイル)を作成します。
アプリケーションのインストールを行う場合、そのアプリケーションが提供しているインストーラによっては、サイレントインストール(利用者が行うべきインストーラに対する操作を自動的に実行する)ができるものがあります。ここでいうサイレントインストールとは、Visual Testなどのユーザ操作の自動化ツールを使用しなくてもアプリケーションのインストーラ自体が持つ機能だけでインストール操作を自動化できる機能を示しています。
サイレントインストールの手順を以下に示します。
サイレントインストールが可能かどうかの確認と、応答ファイルの作成を行います。
応答ファイルとは、利用者がインストーラの画面に対して指定した内容を記録したファイルです。サイレントインストールは、このファイルの内容を元にインストールの自動実行を行います。
配付したいアプリケーションをテストインストールする適当なテストコンピュータを1台用意します。
テストコンピュータのWindowsシステムディレクトリの配下にsetup.issファイルがないことを確認します。存在している場合は削除します。
テストコンピュータ上で、[ファイル名を指定して実行]などからアプリケーションのインストールプログラム(setup.exeなど)を、“-r”オプションを付けて起動します。
実行されるインストーラの各画面に応答してインストールを完了します。
テストコンピュータのWindowsディレクトリ配下に、応答ファイル(setup.iss)ファイルが作成されていればサイレントインストールが可能です。
サイレントインストールが行える製品例を以下に示します。
Netscape Navigator 4.7
Adobe Acrobat Reader 4.0
配付アプリケーションを登録します。
配付したいアプリケーションの媒体イメージを、いったん運用管理サーバ上のディスク内にコピーします。
1.のe.で作成された応答ファイルを、2.のa.でコピーした媒体イメージのインストールコマンド(setup.exe)が存在するディレクトリに格納します。
2.のb.の媒体を指定してアプリケーションを登録します。このとき、インストールコマンドのパラメタには、必ず“-s -SMS”を指定してください。
アプリケーションの登録が終わったら、スクリプトを登録します。指定するスクリプトは、以下のとおり指定してください。なお、簡易資源配付ウィザードを使用した場合は、初期値としてstdscr32.exeが選択された状態となっています。
Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\Mpcompcl\stdscr32.exe |
スクリプトの起動方法には、“[CMP_SCRIPT]”を指定します。
簡易資源配付では、アプリケーションを配付するときにアプリケーションのインストーラ起動までは自動的に行い、その後のインストーラに対する操作(インストール先ディレクトリの指定など)は利用者が手動で行うような配付を行うこともできます。
対話型インストールの手順を以下に示します。
配付アプリケーションを登録します。
スクリプトを登録します。登録するスクリプトは、配付先のOSによって次のように指定します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\Mpcompcl\stdscr32.exe |
スクリプトの起動方法には、“[CMP_SCRIPT]/M”を指定します。
配付先クライアントでインストールを行います。
配付先クライアントでは、配付したアプリケーションのインストーラが起動されると同時に“アプリケーションのインストールが完了したら[OK]ボタンをクリックしてください。”のメッセージが表示されます。このメッセージには、アプリケーションのインストールが完了してから応答してください。インストール処理が完了する前にこのメッセージに応答すると、正しくインストールされない場合があります。
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