Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第5章 資源を配付する(資源配付) | > 5.4 配付するシステムを選択する | > 5.4.2 部門単位に一斉に配付する(個別メンテナンス版数) |
ここでは、共通メンテナンス版数から個別メンテナンス版数への以下の移行方法について説明します。
特定の業務だけを個別メンテナンス版数に移行する方法
すべての業務を個別メンテナンス版数に移行する方法
共通メンテナンス版数に含まれる業務のうち、特定の業務だけを個別メンテナンス版数に移行する方法です。
移行方法の概要を“図:共通メンテナンス版数の特定の業務だけを個別メンテナンス版数に移行する方法”に示します。
配下の中継/部門管理/業務サーバは、共通メンテナンス版数をすべて受信かつ適用済みの状態で行う必要があります。
メンテナンス版数として登録されている資源グループで、すべての世代がメンテナンス版数にパッケージされている状態で行ってください。
移行手順を以下に説明します。
共通メンテナンス版数の定義情報から、個別メンテナンス版数に移行する業務定義を削除するため、共通メンテナンス版数の全定義情報を削除後、共通業務だけの共通メンテナンス版数を再定義します。
drmsdlt -a rms -d dfn drmsdfn -a rms -j 共通業務 |
個別メンテナンス版数の定義として、個別業務を定義します。
drmsdfn -a rms -v V01 -j個別業務 |
個別メンテナンス版数を登録します。このとき、新しく定義した個別業務内資源グループで、共通メンテナンス版数に登録されていた資源グループの全世代が登録されます。
drmsadd -a rms -v V01 -e RMS00000 |
移行する個別メンテナンス版数作業分の数だけ、2.と3.を繰り返します。
共通メンテナンス版数内の個別業務に関する資源グループのデータ(ここではRSG2 E01/E02)が共通メンテナンス版数および個別メンテナンス版数に重複して存在し、ディスク容量を無駄に使用しています。
共通メンテナンス版数から不要な情報を取り除きたい場合は、削除コマンドを使用します。削除コマンドに不要な業務を指定することにより、共通業務だけのメンテナンス版数が再構築されます。
drmsdlt -a rms -d add -j 個別業務 |
3.で作成した移行時の最初の版数を、中継/部門管理/業務サーバへの送信および適用を行いたくない場合は、中継/部門管理/業務サーバ側での受信/適用処理を行わないための、ステータス移行情報を作成します。
作成した移行情報は、中継/部門管理/業務サーバへ媒体等によりオフラインで配付してください。
drmscnv -a rms -k stsexp -v V01 -e RMS00000 -f 移行情報格納ファイル |
共通メンテナンス版数内の個別業務に関する資源グループデータ(ここではRSG2 E01/E02)は運用管理サーバでは既に存在しない情報であり、ディスク容量を無駄に使用しています。
共通メンテナンス版数から不要な情報を取り除きたい場合は、運用管理サーバ側の4.と同様に削除コマンドを使用します。削除コマンドに不要な業務を指定することにより、共通業務だけのメンテナンス版数が再構築されます。
drmsdlt -a rms -d add -j 個別業務 |
運用管理サーバで新しく作成した個別メンテナンス版数を受信すると、適用不要である初期世代分の受信処理と、そのディスク容量が必要となります。そのため、個別メンテナンス版数の初期世代を受信する必要がないように適用済みステータス情報を生成することができます。生成する情報は運用管理サーバ側の5.で作成した情報を入力として行います。
運用管理サーバで作成した移行情報は、媒体などにより事前に入手してください。
drmscnv -a rms -k stsimp -f 移行情報格納ファイル |
上記2.の作業を行わなかった場合は、運用管理サーバから該当世代の送信または移入を行う事となり、個別メンテナンス版数の適用処理を行う必要があります。その場合、個別メンテナンス版数の適用は既に共通メンテナンス版数で展開済み世代(ここでは、RSG2 E01/E02)について資源グループの展開処理は行わず、適用正常として処理を継続します(二重適用/古い世代の適用処理は行われません)。
各クライアントで適用する個別メンテナンス版数の定義を行います。クライアント側の設定ウィンドウまたは運用管理サーバからのポリシー配付で本定義を行います。
共通メンテナンス版数内の業務として定義していた業務情報は、個別メンテナンス版数のダウンロード時に自動的に移行されます。
共通メンテナンス版数に含まれるすべての業務を個別メンテナンス版数に移行する方法です。
移行方法の概要を“図:共通メンテナンス版数の全業務を個別メンテナンス版数に移行する方法”に示します。
配下の中継/部門管理/業務サーバは、共通メンテナンス版数をすべて受信かつ適用済みの状態で行う必要があります。
メンテナンス版数として登録されている資源グループで、すべての世代がメンテナンス版数にパッケージされている状態で行ってください。
移行手順を以下に説明します。
共通メンテナンス版数の定義および登録版数を削除します。
drmsdlt -a rms -d dfn drmsdlt -a rms -d add |
個別メンテナンス版数の定義として、個別業務を定義します。
drmsdfn -a rms -v V00 -j 共通業務 drmsdfn -a rms -v V01 -j 個別業務 |
個別メンテナンス版数を登録します。このとき、新しく定義した個別業務内資源グループで、共通メンテナンス版数に登録されていた資源グループの全世代が登録されます。
drmsadd -a rms -v V00 -e RMSINIT drmsadd -a rms -v V01 -e RMSINIT |
移行する個別メンテナンス版数作業分の数だけ、2.と3.を繰り返します。
3.で作成した移行時の最初の版数を、中継/部門管理/業務サーバへの送信および適用を行いたくない場合は、中継/部門管理/業務サーバ側での受信/適用処理を行わないための、ステータス移行情報を作成します。
作成した移行情報は、中継/部門管理/業務サーバへ媒体等によりオフラインで配付してください。
drmscnv -a rms -k stsexp -v V00 -e RMSINIT -f 移行情報格納ファイル1 drmscnv -a rms -k stsexp -v V01 -e RMSINIT -f 移行情報格納ファイル2 |
共通メンテナンス版数を削除します。
drmsdlt -a rms -d add |
運用管理サーバで新しく作成した個別メンテナンス版数を受信すると、適用不要である初期世代分の受信処理と、そのディスク容量が必要となります。そのため、個別メンテナンス版数の初期世代を受信する必要がないように適用済みステータス情報を生成します。生成する情報は運用管理サーバ側の4.で作成した情報を入力として行います。
運用管理サーバで作成した移行情報は、媒体等により事前に入手してください。
drmscnv -a rms -k stsimp -v V00 -f 移行情報格納ファイル1 drmscnv -a rms -k stsimp -v V01 -f 移行情報格納ファイル2 |
上記2.の作業を行わなかった場合は、運用管理サーバから該当世代の送信または移入を行う事となり、個別メンテナンス版数の適用処理を行う必要があります。ただし、個別メンテナンス版数の適用は、既に共通メンテナンス版数で展開済み世代(ここでは、RSG2 E01/E02)について資源グループの展開処理は行われず、適用正常として処理が継続されます。
各クライアントで適用する個別メンテナンス版数の定義を行います。クライアント側の設定ウィンドウまたは運用管理サーバからのポリシー配付で本定義を行います。
共通メンテナンス版数内の業務として定義していた業務情報は、個別メンテナンス版数のダウンロード時に自動的に移行されます。
属性情報の設定されていないメンテナンス版数・個別資源グループは、属性情報が設定していないものとして扱われます。属性情報の設定が必要な場合は、登録情報の変更(drmsmdfy)で設定してください。
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