Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第4章 イベント監視の設定をする | > 4.3 イベント監視の条件を定義する |
アプリケーションがログファイルに出力したテキスト形式のメッセージを監視イベントとして扱います。アプリケーションが出力するログファイルを監視する場合、監視対象のログファイルを設定する必要があります。また、ファイル名が途中で変わるログファイルも監視することができます。
設定手順を以下に示します。
以下に示す各マニュアルの“共有ディスクのログファイル監視機能を使用する場合”を参照してください。
ファイル名が固定のログファイルの監視と、ファイル名が途中で変わるログファイルの監視で設定方法が異なります。
設定ダイアログボックスを表示し、監視ログファイル名を追加します。
設定ダイアログボックスの表示は、“設定ダイアログボックスの表示方法”を参照してください。監視ログファイル名の追加は、“監視ログファイル名を追加する”を参照してください。
ファイルを監視する間隔を、通信環境定義画面(イベント監視の動作設定画面)で、監視ログファイル監視間隔を設定します。インストール時には30秒で設定されています。
監視ログファイルの監視間隔については、“通信環境を定義する方法”を参照してください。
監視ファイル名格納ファイルに実際に監視するべきログファイル名を登録します。
監視ファイル名格納ファイルの作成については、“監視ファイル名格納ファイル”を参照してください。
自動でファイル名の変更を実施する場合、監視ファイル名格納ファイルの更新ツールの作成とスケジューリングが必要です。監視ファイル名格納ファイルの更新ツールの作成とスケジューリングについては、“監視ファイル名格納ファイルの更新ツールの作成とスケジューリング”を参照してください。
設定ダイアログボックスを表示し、監視ログファイル名を追加します。
設定ダイアログボックスの表示は、“設定ダイアログボックスの表示方法”を参照してください。監視ログファイル名の追加は、“監視ログファイル名を追加する”を参照してください。
ファイルを監視する間隔を、通信環境定義画面(イベント監視の動作設定画面)より、監視ログファイル監視間隔を設定します。インストール時には30秒で設定されています。
通信環境定義については、“通信環境を定義する方法”を参照してください。
→[監視ログファイル設定]ダイアログボックスが表示されます。
→[監視ログファイル設定]ダイアログボックスが表示されます。
【UNIX版の場合】
定義画面でUTF-8固有文字、または、全角文字を指定すると、以下の現象となります。
監視ログファイル定義のCSV入出力コマンド(mpopfmcsv)で定義を行ってください。UTF-8固有文字を指定した場合は、定義はできますが、定義画面では正しく表示されません。
ただし、本コマンドはポリシー設定では使用できません。
→[監視ログファイル設定(追加)]ダイアログボックスが表示されます。
監視するメッセージにラベル、エラー種別を付加しない場合は、[ラベル、エラー種別を付加する]のチェックボックスを外してください。
監視ログファイル名指定時の注意
[EE/GEE]
共有ディスク上のファイルを監視する場合は、共有ディスクのファイル監視の設定を行ってください。設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 業務サーバ クラスタ適用ガイド”または“Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ クラスタ適用ガイド”を参照してください。
通常ログファイルに書き込まれる文字列は、イベント監視の条件定義で詳細な定義が可能となる形式『ラベル: エラー種別: メッセージ』となっていないため、定義された“ラベル”、“エラー種別”を付加したものをイベントとして扱っています。
アプリケーションがログファイルに出力したメッセージが『ラベル: エラー種別: メッセージ』となっている場合、アプリケーションが出力した情報を有効に利用するため、“ラベル、エラー種別を付加しない”設定にしてください。
→[監視ログファイル設定(更新)]ダイアログボックスが表示されます。
→選択した監視ログファイルが削除されます。
ファイル名が途中で変わるログファイルを監視することができます。
実際に監視するファイル名を登録しておく監視ファイル名格納ファイルを用意してください。
監視ファイル名格納ファイルを変更した場合、“表: 監視ファイル名格納ファイル更新時に必要な操作”に記載した手順の実施が必要です。
自動でファイル名の変更を実施する場合には、監視ファイル名格納ファイルを更新するツールの作成とスケジューリングが必要です。
実際に監視するべきログファイル名を登録するファイルです。
ファイル名の最後を".+@"という名前としてください。
このファイルを監視対象のファイルとして[監視ログファイル設定]に登録してください。
このファイルの1行目に実際に監視を行うファイル名を記述します。
監視ファイル名格納ファイルの形式については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“監視ファイル名格納ファイル”を参照してください。
自動で監視対象ファイル名を変更する場合、監視ファイル名格納ファイルを更新するツールの作成とスケジューリングを行ってください。
このツールは、“表: 監視ファイル名格納ファイル更新時に必要な操作”、およびツールのサンプル“[UNIX用シェルスクリプトの例]”、“[Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE用バッチファイルの例]”を参照して作成してください。
作成したツール(シェルスクリプト/バッチファイル)は、スケジューリング(crontab/タスクのスケジュールなどへの登録)してください。
監視対象のログファイル名を変更する場合、以下の操作が必要です。
項番 |
操作 |
ファイル監視の状態 |
1) |
以下のコマンドを使用して、ログファイル監視を一時停止します。 |
ファイル監視機能が一時的にすべて停止します。 |
2) |
監視対象ファイル名を変更します(監視ファイル名格納ファイルを編集します)。 |
|
3) |
以下のコマンドを使用して、ログファイル監視を再開します。 |
1)で一時的に停止していたファイル監視機能を再開します。 |
監視ファイル名格納ファイルの編集方法については、“監視ファイル名格納ファイル”を参照してください。
opafmonext(ログファイル監視拡張コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
毎日0時にログファイルが切り替わるアプリケーションのローカルディスク上のログファイルを監視する定義を追加する場合、以下のようにします。
【Windows版】
c:\app\app_log.+@ |
【UNIX版】
/app/logfile.+@ |
【Windows版】
c:\log\app_LOG041224.txt |
【UNIX版】
/app/app/log041224.txt |
以上で、毎日0時に監視対象ファイルが切り替わるログファイルを監視することができます。
上記の項番(3.)のシェルスクリプトの作成例を記載します。
毎日変更されるログ |
/app/applog1.+@ |
毎月1日に変更されるログ |
/app/applog3.+@ |
#!/bin/sh |
上記シェルをcrontabに日付変更後動作するように登録します。
上記の項番(3.)のバッチファイルの作成例を記載します。
毎日変更されるログ |
c:\app\applog1.+@ |
毎月1日に変更されるログ |
c:\app\applog3.+@ |
@echo off |
ファイル監視機能を一時的に停止したり、監視を再開するコマンドを以下に示します。ファイル監視機能を一時停止しても、シスログ/イベントログ監視等は停止しません。
共有ディスクログファイル監視で本機能を使用する場合、監視一時停止、開始コマンドは運用系システムで実行してください。
|
ログファイル監視 |
共有ディスクログファイル監視 |
備考 |
ファイル監視機能を一時的に停止 |
opafmonext -p |
opashrfmonext -p |
本オプションはSystemwalker動作中のみ有効 |
opafmonext -x |
opashrfmonext -x |
||
一時停止していたファイル監視を再開 |
opafmonext -s |
opashrfmonext -s |
本オプションはSystemwalker一時停止中(-p,-xオプション)のみ有効 |
どのファイルを監視しているかの確認 |
opafmonext -f <filename> |
opashrfmonext -f <filename> |
本オプションはSystemwalker動作中のみ有効 |
なお、すでに[ラベル]、[エラー種別]を付加しない監視ログファイルの設定を行ったフォルダに上記条件のノードが追加された場合、フォルダ指定でのポリシー定義を行うことはできません。
監視のしくみについて
ログファイルを定期的に確認し、ログファイルの増加分を監視します。ログ増加分から改行までを1メッセージとして切り出します。また、ログファイルのサイズが減少した場合、ファイルが一度クリアされた後、再度メッセージが追加されたと判断し、すべてのファイルの内容を増分として処理します。【例1】正しい監視の例
以下の場合、message6を新規メッセージとして処理します。
追加前
追加後
message1
message2
message3
message4
message5message1
message2
message3
message4
message5
message6【例2】正しい監視の例
以下の場合、message6からmessage9を新規メッセージとして処理します。
追加前
追加後
message1
message2
message3
message4
message5message6
message7
message8
message9【例3】正しい監視ができない例
以下の場合、サイズが変化しないため、message2は、新規メッセージにはなりません。
追加前
追加後
message1
message2
【例4】正しい監視ができない例
以下の場合、MESSAGE1001ではなく、001を新規メッセージとして処理します。
追加前
追加後
message1
MESSAGE1
001【例5】正しい監視ができない例
以下の場合、messageABCD ではなく、Cより新規メッセージとして処理し、文字列の途中から監視されます。
※ファイルサイズには改行コードが含まれているため、監視は"C"からになります。また、Windowsの場合は改行コードが2バイトであるため、監視は"D"からになります。
追加前
上書き後
通知結果
message1
messageABCD
UNIXの場合:CD
Windowsの場合:D
メッセージ発生日時は、ログファイルからメッセージを読み込んだ日時となります。また、ログファイルの増分を監視する間隔は、[通信環境定義]の[ファイル監視間隔]の定義に従います。初期値は30秒です。
監視に対する注意事項
監視対象のログファイルをリセットする手順は以下になります。(運用を止めずに実施する)
※2)の処理により、ログの書き込みを再開した後はファイルの先頭よりログは監視されます。
監視ログファイルの形式について
ラベル: エラー種別: メッセージ
変換されたメッセージの構造を以下に示します。
[監視ログファイル設定]で[ラベル]を指定する場合
[ラベル]名には、以下の文字列を使用しないでください。[ラベル]名に下記文字列を指定した場合、メッセージ監視(フィルタリング)が正しくできない場合があります。
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