Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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目次
索引

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1.2.107 mpbkc(バックアップコマンド)
■機能説明
本コマンドを実行すると、Systemwalker Centric Managerの各機能の資産を指定された退避先ディレクトリに退避します。
Windows版の場合、このコマンドを使用せず、運用環境保守ウィザードの運用環境の退避でバックアップを行うことを推奨します。手順の詳細については、“Systemwalker Centric Manager導入手引書”を参照してください。
■記述形式
【Windows】
mpbkc |
退避先ディレクトリ名 [/Ca|/Cs] [/d] [/FD] [/FS] [/FH] [/FR] [/SN] |
【UNIX】
[運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバの場合]
mpbkc |
-b 退避先ディレクトリ名 [-d] [-FD] [-FS] [-FH] [-SN] |
[運用管理クライアント、クライアントの場合]
mpbkc |
退避先ディレクトリ名 [/d] [/FD] [/FS] [/FH] [/FR] |
■オプション
◆【Windows】
- 退避先ディレクトリ名:
- 資産を退避するディレクトリ名をフルパスで指定します。指定したディレクトリが存在しない場合は自動的に作成されます。
退避先ディレクトリ名は、半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできません。
- /Ca:
- クラスタの運用系ノードで、共有ディスク上にある資産とローカルディスク上にある資産の両方を退避する場合に指定します。
本オプションは、クラスタの運用系ノードだけで指定してください。
- /Cs:
- クラスタの運用系ノードまたは待機系ノードで、ローカルディスク上にある資産の退避だけを退避する場合に指定します。
本オプションは、クラスタの運用系ノードおよび待機系ノードだけで指定してください。
- /d:
- 退避時に確認メッセージを一切出力せずに、サイレントモードで資産を退避させる場合に指定します。
本オプションを指定する場合は、退避先ディレクトリを空にしておく必要があります。退避先ディレクトリが空ではない場合、コマンドは、エラー終了します。
- /FD:
- 本オプションを指定すると、資源配付機能の資産を退避します。
- /FS:
- 本オプションを指定すると、監視機能の資産を退避します。
- /FH:
- 本オプションを指定すると、ヘルプデスク機能の資産を退避します。
- /FR:
- 本オプションを指定すると、リモート操作機能の資産を退避します。
退避を行う機能を選択するオプション(/FD, /FS, /FH, /FR)をすべて省略した場合は、Systemwalker Centric Managerの全機能の資産が退避対象となります。
- /SN:
- オンラインバックアップ(監視機能を継続したままバックアップ)するときに指定します。本オプションはSystemwalker Centric Manager が起動している状態で実行してください。
クラスタ環境の場合、本オプションを指定することができません。
◆【UNIX】
運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバの場合
- -b 退避先ディレクトリ名:
- 資産を退避するディレクトリ名をフルパスで指定します。指定したディレクトリが存在しない場合は自動的に作成されます。
退避先ディレクトリ名は、半角英数字で指定します。空白を含むことはできません。
- -d:
- 退避時に確認メッセージを一切出力せずに、サイレントモードで資産を退避させる場合に指定します。
本オプションを指定する場合は、退避先ディレクトリを空にしておく必要があります。退避先ディレクトリが空ではない場合、コマンドは、エラー終了します。
- -FD:
- 本オプションを指定すると、資源配付機能の資産を退避します。
- -FS:
- 本オプションを指定すると、監視機能の資産を退避します。
- -FH:
- 本オプションを指定すると、ヘルプデスク機能の資産を退避します。
退避を行う機能を選択するオプション(-FD, -FS, -FH)をすべて省略した場合は、Systemwalker Centric Managerの全機能の資産が退避対象となります。
- -SN:
- オンラインバックアップ(監視機能を継続したままバックアップ)するときに指定します。本オプションはSystemwalker Centric Manager が起動している状態で実行してください。
- クラスタ環境の場合、本オプションを指定できます。
- オンラインバックアップの詳細については以下を参照してください。
- 運用管理サーバをオンラインバックアップする場合
運用管理サーバをオンラインバックアップする手順については、“Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編”の“バックアップ(プライマリ/セカンダリ)”を参照してください。
- 部門管理サーバをオンラインバックアップする場合
部門管理サーバをオンラインバックアップする手順については、Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編”の“バックアップ(プライマリ/セカンダリ)”を参照してください。
運用管理クライアント、クライアントの場合
- 退避先ディレクトリ名:
- 資産を退避するディレクトリ名をフルパスで指定します。指定したディレクトリが存在しない場合は自動的に作成されます。
退避先ディレクトリ名は、半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできません。
- /d:
- 退避時に確認メッセージを一切出力せずに、サイレントモードで資産を退避させる場合に指定します。
本オプションを指定する場合は、退避先ディレクトリを空にしておく必要があります。退避先ディレクトリが空ではない場合、コマンドは、エラー終了します。
- /FD:
- 本オプションを指定すると、資源配付機能の資産を退避します。
- /FS:
- 本オプションを指定すると、監視機能の資産を退避します。
- /FH:
- 本オプションを指定すると、ヘルプデスク機能の資産を退避します。
- /FR:
- 本オプションを指定すると、リモート操作機能の資産を退避します。
退避を行う機能を選択するオプション(/FD, /FS, /FH, /FR)をすべて省略した場合は、Systemwalker Centric Managerの全機能の資産が退避対象となります。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 1:
- 異常終了
- その他:
- 警告レベルのエラー(処理は継続されます)
■参照
mprsc(リストアコマンド)
premprs(プレリストアコマンド)
表:バックアップ/リストア用コマンド
■コマンド格納場所
UNIX |
/opt/systemwalker/bin |
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\backup\bin |
■実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
- Administrator権限(Windows)が必要です。
- Windows Vista で本コマンドを実行する場合、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
以下にコマンドプロンプトの起動例を示します。
例:
[スタート]-[アクセサリ]-[コマンド プロンプト]を右クリックして表示されるメニューから、[管理者として実行]を選択して起動する。
- 運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバ/運用管理クライアント/クライアントで実行可能です。
【UNIX】
- システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
- 運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバで実行可能です。
- Administrator権限(Windows)が必要です。
- 運用管理クライアント/クライアントで実行可能です。
■注意事項
- 必ず、導入手引書に記載されている手順に従って資産の退避を行うようにしてください。
- 本コマンドを実行する前に、退避先ディレクトリとするディレクトリへの書き込みが可能かどうかを必ず確認してください。
- 本コマンドを実行する前に、退避先ディレクトリとするディレクトリに十分な空き容量があることを必ず確認してください。
- 運用管理サーバの場合、運用環境を構築する前にバックアップ作業を行うことはできません。
- オンラインバックアップの開始前と終了後に、ポップアップメッセージが出力されます。オンラインバックアップ中は、“オンラインバックアップを行う場合の注意事項”に記載されている操作を行わないでください。“オンラインバックアップを行う場合の注意事項”については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“バックアップ/リストア時の注意”を参照してください。
【Windows】
- 退避先にネットワークドライブを指定することはできません。
- オンラインバックアップを実行中、イベントログに一部のサービスの停止/起動メッセージが出力されますが、監視業務は問題なく行われています。また、オンラインバックアップによるサービスの停止(一部)が原因でサービスの異常が通知されることはありません。
【UNIX】
- ネットワークドライブ上にある退避データを指定することはできません。
- オンラインバックアップを実行中、イベントログに一部のサービスの停止/起動メッセージが出力されますが、監視業務は問題なく行われています。また、オンラインバックアップによるサービスの停止(一部)が原因でサービスの異常が通知されることや、クラスタ環境でフェールオーバが発生することはありません。
◆エラー時の対処
- 必要なエラー対処を行い、本コマンドを再度実行します。
■使用例
Solarisの場合
“/backup”に退避します。
/opt/systemwalker/bin/mpbkc -b /backup
Windowsの場合
サーバの資源を“C:\backup”に退避します。
c:\win32app\mpwalker.dm\mpcmtool\backup\bin\mpbkc c:\backup
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