Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド
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第2章 セットアップ

2.9 RLP定義ファイルの編集

RLP定義ファイルの編集は、両システムでRLPごとに実施します。

RLP定義ファイルは、任意のファイル名で、任意のディレクトリに配置します。

本ファイルを本項以降のセットアップにおいて使用します。

RLP定義ファイルは、システムごとに設定する必要があります。

RLP定義ファイルは、/opt/FJSVsymbc/setup/shell/adgrlpenv.defを任意のディレクトリに複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を任意に変更し、テンプレートシェルスクリプトを実行する際に指定します。

RLP定義ファイルに記述する定義種別と定義内容を以下に示します。

[表:RLP定義ファイルの定義種別]

定義種別

定義内容

RLP_LOGGRP

ロググループ名

RLM_OWN_SEND_DEVICE

自側送信用RLMのローデバイス名

RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE

自側送信用RLMのブロックデバイス名

RLM_OWN_RECV_DEVICE

自側受信用RLMのローデバイス名

RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE

自側受信用RLMのブロックデバイス名

RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE

相手側送信用RLMのブロックデバイス名

RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE

相手側受信用RLMのブロックデバイス名

TRANS_MODE

RERUNログの転送方式

RLC_NUM

RLCの数

RLC_SIZE

RLCファイルのサイズ

RLC_OWN_DEVICEn(注)

n個目のRLCの自側ローデバイス名

RLC_OWN_BLOCK_DEVICEn(注)

n個目のRLCの自側ブロックデバイス名

RLC_OTHER_DEVICEn(注)

n個目のRLCの相手側ローデバイス名

RLC_OTHER_BLOCK_DEVICEn(注)

n個目のRLCの相手側ブロックデバイス名

MNDB_RAW_DEVICE

BC管理DBを作成するローデバイス名

MNDB_FILE

BC管理DBを作成するファイル名

MNDB_SIZE

BC管理DBを作成するファイルのサイズ

CONT_FILE_SIZE

RERUNログ引継ファイルのサイズ

(注)RLC_NUMに設定した値の個数分定義してください。(n:1〜RLC_NUMの設定値)

RLP_LOGGRP

RLMの作成を行うRLPに属するロググループ名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLP_LOGGRP=ロググループ名

本定義は省略可能です。スケーラブルログ運用を行っていて本定義を省略した場合、または“system”を指定した場合は、システムロググループが処理の対象となります。

RLM_OWN_SEND_DEVICE

自側送信用RLMのローデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLM_OWN_SEND_DEVICE=自側送信用RLMのローデバイス名

本定義は省略できません。

本パラメタには、相手側受信用RLMのブロックデバイス名に対応したローデバイス名を指定します。相手側受信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICEパラメタで指定します。

RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE

自側送信用RLMのブロックデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE=自側送信用RLMのブロックデバイス名

本定義は省略できません。

RLM_OWN_RECV_DEVICE

自側受信用RLMのローデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLM_OWN_RECV_DEVICE=自側受信用RLMのローデバイス名

本定義は省略できません。

本パラメタには、相手側送信用RLMのブロックデバイス名に対応したローデバイス名を指定します。相手側送信用RLMのブロックデバイス名は、RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICEで指定します。

RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE

自側受信用RLMのブロックデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE=自側受信用RLMのブロックデバイス名

本定義は省略できません。

RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE

相手側送信用RLMのブロックデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE=相手側送信用RLMのブロックデバイス名

本定義は省略できません。

RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE

相手側受信用RLMのブロックデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE=相手側受信用RLMのブロックデバイス名

本定義は省略できません。

TRANS_MODE

RERUNログの転送方式を指定します。

リモートコピー方式でRERUNログを転送するための指定として、RECを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

TRANS_MODE=REC

本定義は省略できません。

RLC_NUM

作成するRLC数を指定します。

3以上64以下の値を指定してください。

記述形式は、以下のとおりです。

RLC_NUM=作成するRLC数

複写元システムでは、本定義は省略できません。

RLC_SIZE

RLCファイルの大きさをキロバイト単位またはメガバイト単位で指定します。

10メガバイト以上のサイズを、単位の“K”または“M”を付加した形式で指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLC_SIZE=RLCのサイズ

複写元システムでは、本定義は省略できません。

RLC_OWN_DEVICEn

n個目のRLCの自側ローデバイス名を指定します。

RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLC_OWN_DEVICEn=自側ローデバイス名

n:1〜RLC_NUM

複写元システムでは、本定義は省略できません。

RLC_OWN_BLOCK_DEVICEn

n個目のRLCの自側ブロックデバイス名を指定します。

RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。

ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。

記述形式は、以下のとおりです。

RLC_OWN_BLOCK_DEVICEn=自側ブロックデバイス名

n:1〜RLC_NUM

複写元システムでは、本定義は省略できません。

RLC_OTHER_DEVICEn

n個目のRLCの相手側ローデバイス名を指定します。

RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLC_OTHER_DEVICEn=相手側ローデバイス名

n:1〜RLC_NUM

複写元システムでは、本定義は省略できません。

RLC_OTHER_BLOCK_DEVICEn

n個目のRLCの相手側ブロックデバイス名を指定します。

RLC_NUMに設定した値の個数分定義します。

記述形式は、以下のとおりです。

RLC_OTHER_BLOCK_DEVICEn=相手側ブロックデバイス名

n:1〜RLC_NUM

複写元システムでは、本定義は省略できません。

ブロックデバイス名はACMのswsrpsetvolコマンドで指定した形式(ボリューム名@サーバ名)で指定してください。

MNDB_RAW_DEVICE

RLP管理オブジェクトの作成先ローデバイス名を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

MNDB_RAW_DEVICE=BC管理DB作成先ローデバイス名

本定義は、RLP管理オブジェクトの作成先をローデバイスとする場合のみ記述してください。

MNDB_FILE

RLP管理オブジェクトの作成先のファイル名を絶対パス名で指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

MNDB_FILE=BC管理DB作成先ファイル名

本定義は、RLP管理オブジェクトの作成先をファイルとする場合のみ記述してください。

MNDB_SIZE

RLP管理オブジェクトの全体スペース量または作成サイズを、メガバイト単位またはギガバイト単位で以下の形式で指定します。

作成先にファイルを指定している場合、本オプションは、RLP管理オブジェクトの全体スペース量となります。
作成先にローデバイスを指定している場合、本オプションは、RLP管理オブジェクトの作成サイズとなります。
全体スペース量または作成サイズに指定できる値は、6メガバイト〜999ギガバイトの範囲です。
記述形式は、以下のとおりです。

MNDB_SIZE=全体スペース量 | 作成サイズ

RLP管理オブジェクトの作成先をファイルとする場合は省略できません。

本定義に指定する値の見積り方法は、“RLP管理オブジェクトの容量見積り”を参照してください。

CONT_FILE_SIZE

RERUNログ引継ぎファイルを作成する容量を、Mバイト単位で指定します。

1以上2097151以内の値を単位の“M”を付加した形式で指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

CONT_FILE_SIZE=サイズ

RERUNログ引継ぎファイルの作成先をファイルとする場合のみ設定してください。

本定義に指定する値の見積り方法は、“RERUNログ引継ぎファイルの容量見積り”を参照してください。

■例

RLP定義ファイルの記述例を以下に示します。

### Log Group definition ###
RLP_LOGGRP=usrgrp001
### RLM definition ###
RLM_OWN_SEND_DEVICE=/dev/rdsk/c1t16d10s4
RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c1t16d10s4@pw200acm
RLM_OWN_RECV_DEVICE=/dev/rdsk/c1t16d10s3
RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c1t16d10s3@pw200acm
RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c2t17d10s3@pw400acm
RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/dsk/c2t17d10s4@pw400acm
TRANS_MODE=REC
### RLC definition ###
RLC_NUM=3
RLC_SIZE=10M
# RLC_OWN definition
RLC_OWN_DEVICE1=/dev/rdsk/c1t16d10s5
RLC_OWN_DEVICE2=/dev/rdsk/c1t16d10s6
RLC_OWN_DEVICE3=/dev/rdsk/c1t16d10s7
RLC_OWN_BLOCK_DEVICE1=/dev/dsk/c1t16d10s5@pw200acm
RLC_OWN_BLOCK_DEVICE2=/dev/dsk/c1t16d10s6@pw200acm
RLC_OWN_BLOCK_DEVICE3=/dev/dsk/c1t16d10s7@pw200acm
# RLC_OTHER definition
RLC_OTHER_DEVICE1=/dev/rdsk/c2t17d10s5
RLC_OTHER_DEVICE2=/dev/rdsk/c2t17d10s6
RLC_OTHER_DEVICE3=/dev/rdsk/c2t17d10s7
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE1=/dev/dsk/c2t17d10s5@pw400acm
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE2=/dev/dsk/c2t17d10s6@pw400acm
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE3=/dev/dsk/c2t17d10s7@pw400acm
### MNDB definition ###
#MNDB_RAW_DEVICE=/dev/rdsk/c2t17d10s1
MNDB_FILE=/symfo_ag/mndb/mndbspc001
MNDB_SIZE=10M
### CONTFILE definition ###
CONT_FILE_SIZE=10M

### Log Group definition ###
RLP_LOGGRP=usrgrp001
### RLM definition ###
RLM_OWN_SEND_DEVICE=/dev/raw/raw172
RLM_OWN_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm1:sdo@PQ07P1
RLM_OWN_RECV_DEVICE=/dev/raw/raw173
RLM_OWN_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm2:sdo@PQ07P1
RLM_OTHER_SEND_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm1:sdr@pq5800
RLM_OTHER_RECV_BLOCK_DEVICE=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlm2:sdr@pq5800
TRANS_MODE=REC
### RLC definition ###
RLC_NUM=3
RLC_SIZE=10M
# RLC_OWN definition
RLC_OWN_DEVICE1=/dev/raw/raw177
RLC_OWN_DEVICE2=/dev/raw/raw178
RLC_OWN_DEVICE3=/dev/raw/raw179
RLC_OWN_BLOCK_DEVICE1=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc4:sdo@PQ07P1
RLC_OWN_BLOCK_DEVICE2=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc5:sdo@PQ07P1
RLC_OWN_BLOCK_DEVICE3=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc6:sdo@PQ07P1
# RLC_OTHER definition
RLC_OTHER_DEVICE1=/dev/raw/raw177
RLC_OTHER_DEVICE2=/dev/raw/raw178
RLC_OTHER_DEVICE3=/dev/raw/raw179
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE1=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc4:sdr@pq5800
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE2=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc5:sdr@pq5800
RLC_OTHER_BLOCK_DEVICE3=/dev/sfdsk/CL_ADBG/dsk/cap_rlc6:sdr@pq5800
### MNDB definition ###
#MNDB_RAW_DEVICE=/dev/raw/raw181
MNDB_FILE=/symfo_ag/mndb/mndbspc001
MNDB_SIZE=10M
### CONTFILE definition ###
CONT_FILE_SIZE=10M

“#”が先頭にある行はコメント行とします。


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