Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編) - FUJITSU - |
目次 索引 |
第5章 アプリケーションのコンパイルおよび実行 | > 5.4 アプリケーションのデバッグ | > 5.4.2 JDBCスナップによる対処 |
JDBCスナップの採取は、以下の手順で実行します。
任意のファイルを用意する。
1.で用意したファイル内に実行パラメタ“JDBC_SNAP”を指定する。
アプリケーション実行時に、1.で用意したファイル名を指定する。
JDBCスナップを出力するには、任意のファイルを用意し、ファイル内に実行パラメタ“JDBC_SNAP”を記述します。
JDBC_SNAP=(出力モード[,スナップファイル名][,出力レベル]) |
イコール以降を囲むカッコ“()”は、省略可能です。
実行パラメタの右カッコ“)”以降の記述は、コメントとみなします。
例
実行パラメタにコメントを記述した記述例
JDBC_SNAP=(ON,/tmp/symfo.snp,1) JDBCスナップ
行頭にセミコロン“;”のある行は、コメントとみなします。
キーワード、等号“=”、カッコ“()”、コンマ“,”およびセミコロン“;”の前後には、空白またはタブを記述することができます。
複数記述した場合には、最後に指定された記述が有効になります。
JDBC_SNAP=(ON,/tmp/symfo.snp,1) JDBC_SNAP=(OFF) ←こちらの記述が有効になります |
コンマ“,”の前後で改行することができます。ただしその場合、カッコ“()”を省略することはできません。
JDBC_SNAP=(ON,* /tmp/symfo.snp,1) * |
*:改行
値の並びで途中の値を省略する場合には、コンマだけを記述します。
JDBC_SNAP=(ON,,1) ←スナップファイル名を省略した例 |
最後に指定した値の後ろのコンマ“,”は省略することができます。
JDBC_SNAP=(ON) ←出力モード以降を省略した例 |
アプリケーション実行時に、JDBCドライバの環境変数SYMJDBCENVに、実行パラメタを指定したファイル名を絶対パスで指定します。
java -DSYMJDBCENV=/tmp/symjdbc.env |
パラメタの詳細について、以下に示します。
パラメタ名 |
範囲 |
省略値 |
詳細 |
---|---|---|---|
出力モード (必須) |
ON OFF |
OFF |
ON :トレース機能を利用する場合に指定します。 OFF:トレース機能を利用しない場合に指定します。 |
ファイル名 (省略可能) |
任意 |
symfojdbc_プロセスID_コネクション番号.snp |
出力するトレースファイルのファイル名を指定します。 出力ファイルはプロセス/コネクションごとに作成されます。同時に複数のプロセス/コネクションを使用するアプリケーションの場合には複数の出力ファイルが作成されます。 ファイル名にはパスと拡張子名を指定でき、プロセスIDとコネクションを識別する数値(コネクション番号)が自動的にファイル名の後に付加されます。パスが省略された場合は実行するアプリケーションのカレントディレクトリに出力します。 例)指定したファイル名:symjdbc.log 実際のファイル名:symjdbc_2435_2.log |
出力レベル (省略可能) |
1〜2 |
2 |
出力する情報のレベルとして1または2を指定します。省略した場合は、2が指定されたとみなします。出力レベルの指定と出力情報の対応については、“出力情報”を参照してください。 |
実行されたJDBC API名とそのAPIの開始時刻、終了時刻および開始から終了までの経過時間が出力されます。
出力レベル1の情報に加えて、実行されたJDBC APIの入出力データが出力されます。
情報 |
出力レベル:1 |
出力レベル:2 |
---|---|---|
開始時刻 |
○ |
○ |
API名 |
○ |
○ |
スレッド名 |
○ |
○ |
環境情報およびオプション情報 |
− |
○ |
コネクションを識別する数値(コネクション番号) |
○ |
○ |
文を識別する数値(文番号) |
○ |
○ |
SQL文 |
○(注) |
○ |
入力データ |
− |
○ |
出力データ |
− |
○ |
エラー情報 |
○ |
○ |
終了時刻(経過時間) |
○ |
○ |
○:出力あり
−:出力なし
注)PreparedStatementインタフェースまたはCallableStatementインタフェース使用時に出力されます。
出力情報の詳細を以下に示します。
出力情報 |
出力形式 |
---|---|
開始時刻 |
JDBC-API START YYYY/MM/DD HH:MM:SS.sss |
API名 |
API-NAME : インタフェース名API名 |
スレッド名 |
API-THREAD : スレッド名 |
コネクションを識別する数値(コネクション番号) |
API-CONNECTION :数値 |
文を識別する数値(文番号) |
API-STATEMENT : 数値 |
環境情報およびオプション情報 |
url type=(symford/symfold/symforda) host=(ホスト名) port=(ポート番号) database=(データベース名) schema=(デフォルトスキーマ名) maxconnections=(最大コネクション数) lang=(言語) ctuneparam=(オプション文字列) codeselect=(OS/UTF-8) javaconverter=(コンバータ名) など |
SQL文 |
SQL文は文番号の後ろまたは入力データ域に出力されます。
例)API-STATEMENT : 3 (SELECT * FROM GENERAL.EMPLOYEE)
出力レベル1の場合の例)1: SELECT * FROM GENERAL.EMPLOYEE 出力レベル2の場合の例)“入力データが文字またはバイナリの場合”を参照してください |
入力データ |
API-INPUT-VARIABLE 入力データ
例)1: ...パラメタ番号 0000: 5B CC 58 EB 90 1A ...(1) 富士通 ...(2) (1):UNICODEの値をバイナリで出力 (2):OSのコードで文字列を出力
例)1: 100 |
出力データ |
API-OUTPUT-VARIABLE 出力データ 出力形式は入力データと同様です。 |
エラー情報 |
出力データ域に出力されます。 |
終了時刻(経過時間) |
JDBC-API END YYYY/MM/DD HH:MM:SS.sss (HH:MM:SS.sss) ()内は経過時間 |
目次 索引 |