Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編) - FUJITSU -
目次 索引 前ページ次ページ

第3章 アプリケーションの作成

3.9 スクロールカーソルの実行

■操作手順

スクロールカーソルを使用してデータを参照する場合、以下の手順で行います。

■記述例

スクロールカーソルを使用してデータを参照する場合の記述例を以下に説明します。

Statement stmt = con.createStatement(
                 java.sql.ResultSet.TYPE_SCROLL_INSENSITIVE,
                 java.sql.ResultSet.CONCUR_READ_ONLY);      (1)

ResultSet rs = stmt.executeQuery(
               "SELECT ID,NAME FROM GENERAL.EMPLOYEE");     (2)

int iID = 0;                                                (2)
String sName = null;                                        (2)
int iCursor = 0;                                            (2)

if(rs.absolute(3))                                          (3)
{                                                           (3)

    iID = rs.getInt(1);                                     (4)
    sName = rs.getString(2);                                (4)

    System.out.println("ID = " + iID);                      (4)
    System.out.println("NAME = " + sName);                  (4)

    iCursor = rs.getRow();                                  (5)
    System.out.println("カーソル位置 = " + iCursor);         (5)
}                                                           (5)

rs.close();                                                 (6)
stmt.close();                                               (6)

con.commit();                                               (7)

(1) SQL文を実行するためのオブジェクトの生成

(2) ResultSetオブジェクトの生成

(3) カーソルの位置づけ

(4) ResultSetオブジェクトからのデータ取得

(5) カーソルの現在行の取得

(6) オブジェクトのクローズ

(7) トランザクションのコミット

 

以下に各項目の設定方法を示します。

◆SQL文を実行するためのオブジェクトの生

スクロール可能なResultSetオブジェクトを生成するよう指定し、Statementオブジェクトを生成する。

◆ResultSetオブジェクトの生

StatementインタフェースのexecuteQueryメソッドを使用し、ResultSetオブジェクトを生成します。

◆カーソルの位置づ

ResultSetインタフェースのabsoluteメソッドを使用し、カーソルの位置づけを先頭から3行目に移動します。

◆ResultSetオブジェクトからのデータ取

ResultSetインタフェースのgetXXXメソッドを使用し、ResultSetオブジェクトからデータを取得します。

getXXXメソッドの詳細については“Java APIリファレンス”を参照してください。

◆カーソルの現在行の取

ResultSetインタフェースのgetRowメソッドを使用し、カーソルの現在行を取得します。

◆オブジェクトのクロー

生成した各クラスのオブジェクトをクローズします。

ResultSetインタフェースのcloseメソッドと、Statementインタフェースのcloseメソッドを使用します。

◆トランザクションのコミッ

トランザクションをコミットします。

Connectionインタフェースのcommitメソッドを使用します。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2007