Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 Live Helpの使い方> 2.1 ネットワークを使ったサポートセッションの開始

2.1.2 エキスパートがセッションに参加する

[Live Help Expert]プログラムを起動するには、スタートメニューから [Live Help Expert]を選択します。

[Live Help Expert]プログラムを起するには、スタートメニューから[Live Help]−[Live Help Expert]を選択してください。[Live Help Expert]ウィンドウと[Live Help Expert]ツールバーが開かれます。

■クライアントの接続認証方(Live Helpパスワード認証/OS認証) 

クライアントがエキスパートからの接続を認証する方法として、以下の2つがあります。

Live Helpパスワード認証方式

エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアントに設定されているパスワードを入力して、クライアント側で接続を認証する方法です。

[Live Help Client]プログラムのバージョンに関係なく使用できます。

OS認証方式
(Active Directory、ローカル)

エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアント側のOSに登録されているユーザ名、ドメイン名、パスワードを指定して、接続を認証する方法です。
OSの認証データベースで一元管理しているユーザ名/パスワードを、Live Helpのセッションにそのまま使用できます。

クライアント側では、接続を許可するグループを指定してあるため、そのグループに属するユーザだけがクライアントに接続できます。

[Live Help Client]プログラムのバージョンがV13.1.0以降の場合に指定可能です。

エキスパートが接続時に指定したユーザ名は、接続認証にのみ使用されます。接続認証完了後のリモート操作には、クライアントマシンに実際にログオンしたユーザの権限が適用されます。

[セッションに参加する]画面では、どちらの認証方式でクライアントに接続するかを指定できます。

クライアントの接続認証方式の設定方法については、“Live Help Clientガイド”の“第3章 設定の変更”を参照してください。

■クライアントに接続する 

クライアントのコンピュータに接続するには、このボタンをクリックしてください

[セッション] メニューから [参加する] コマンドを選択するか、 [セッションに参加する] ボタンをクリックしてください。[セッションに参加する]ダイアログボックスが次の例のように表示されます。この例では、接続方法にサポートセンターが使われています。

Live Helpパスワード認証方式で接続す 

  1. Live Helpパスワード認証方式でクライアントに接続する場合は、以下のように指定します。

フィールド

説明

OS認証方式を使用する

Live Helpパスワード認証方式でクライアントに接続する場合は、このオプションは選択しません。

ユーザ名

使用しません。(グレー表示されます)

ドメイン名

使用しません。(グレー表示されます)

パスワード

クライアントがパスワードを設定している場合は、そのパスワードを入力してください。

そのほかの場合は、空白にしておいてください。

・半角16文字まで入力できます。

接続方法

ここでは、クライアントと同じ接続方法([サポートセンター]か、[モデム]か、[IPアドレス指定])を選択してください。

サポートセンター

クライアントがネットワークを使うように設定されている場合、クライアントが利用しているのと同じサポートセンターを[サポートセンター]ドロップダウンリストボックスから選択してください。サポートセンター名を指定すると、サポートを要請しているか、またはサポートを受けているユーザ名が[開かれているセッション]リストボックスに表示されます。サポート対象のユーザ名を選択してください。この名前がダイアログボックスの上端の[セッション名]テキストボックスに表示されます。

モデム

Live Helpの使い方”−“モデムを使ったサポートセッションの開始”を参照してください。

IPアドレス指定

クライアントがIPアドレス指定を使うように設定されている場合、サポートセンター(と[Live Help CM]プログラム)を使う代わりに、クライアントのコンピュータのIPアドレスを直接入力することもできます。この場合、[Live Help Client]ブログラムが起動されたとき、接続待ちダイアログボックスには、クライアントの名前ではなく、コンピュータのIPアドレスが表示されます。エキスパートはクライアントにIPアドレスを聞いて、それを[IPアドレス]フィールドに入力してください。IPアドレスはIPアドレス帳に登録することもできます。

セッション名

[サポートセンター]を選択した場合
クライアントがサポートセンターを使ってサポート要請を出している場合、クライアントのユーザ名を指定します。クライアントのユーザ名は、[Live Help Client]プログラムを起動したときの初期画面に表示されます。 [セッション名]フィールドに、目的のユーザ名と異なるユーザ名が表示されている場合は、正しいユーザ名を入力するか、[開かれているセッション]の一覧から目的のセッション名を選択してください。

[IPアドレス指定]または[モデム]を選択した場合
[オプション]−[ユーザ情報]で設定したエキスパートの名前がグレー表示されます。

  1. [OK] ボタンをクリックしてください。エキスパートとクライアントのコンピュータ間の接続が行われ、セッションが始まります。

OS認証方式で接続す 

  1. OS認証方式でクライアントに接続する場合は、以下のように指定します。

    フィールド

    説明

    OS認証方式を使用する

    OS認証方式でクライアントに接続する場合は、このオプションを選択します。

    ユーザ名

    OS認証方式で使用するユーザ名を指定します。

    ユーザ名は省略できません。

    ・半角20文字まで入力できます。

    ・以下の文字は使用できません。

    \ / [ ] : | < > + = ; , ? * @ "

    ・先頭に空白文字は使用できません。

    ・終端に空白文字およびピリオド(.)は使用できません。

    ドメイン名

    OS認証方式で使用するドメイン名またはコンピュータ名を指定します。

    接続先クライアントのコンピュータがドメイン環境ではない場合は、ドメイン名を指定する必要はありません。ドメイン名を指定しなかった場合は、ローカルコンピュータ上での認証が優先されます。詳細は“OS認証方式で接続する場合の注意事項”を参照してください。

    ・半角256文字まで入力できます。

    ・以下の文字は使用できません。

    \ / [ ] : | < > + = ; , ? * @ "

    ・先頭に空白文字は使用できません。

    ・終端に空白文字およびピリオド(.)は使用できません。

    パスワード

    上記のユーザ名、ドメイン名に対応したパスワードを入力します。

    ・半角256文字まで入力できます。

    接続方法

    ここでは、クライアントと同じ接続方法([サポートセンター]か[IPアドレス指定])を選択してください。

    サポートセンター

    クライアントがネットワークを使うように設定されている場合、クライアントが利用しているのと同じサポートセンターを[サポートセンター]ドロップダウンリストボックスから選択してください。サポートセンター名を指定すると、サポートを要請しているか、またはサポートを受けているユーザ名が[開かれているセッション]リストボックスに表示されます。サポート対象のユーザ名を選択してください。この名前がダイアログボックスの上端の[セッション名]テキストボックスに表示されます。

    モデム

    OS認証方式を使用する場合、モデム接続は指定できません。(グレー表示されます)

    IPアドレス指定

    クライアントがIPアドレス指定を使うように設定されている場合、サポートセンター(と[Live Help CM]プログラム)を使う代わりに、クライアントのコンピュータのIPアドレスを直接入力することもできます。この場合、[Live Help Client]ブログラムが起動されたとき、接続待ちダイアログボックスには、クライアントの名前ではなく、コンピュータのIPアドレスが表示されます。エキスパートはクライアントにIPアドレスを聞いて、それを[IPアドレス]フィールドに入力してください。IPアドレスはIPアドレス帳に登録することもできます。

    セッション名

    [サポートセンター]を選択した場合
    クライアントがサポートセンターを使ってサポート要請を出している場合、クライアントのユーザ名を指定します。クライアントのユーザ名は、[Live Help Client]プログラムを起動したときの初期画面に表示されます。 [セッション名]フィールドに、目的のユーザ名と異なるユーザ名が表示されている場合は、正しいユーザ名を入力するか、[開かれているセッション]の一覧から目的のセッション名を選択してください。

    [IPアドレス指定]を選択した場合

    [オプション]−[ユーザ情報]で設定したエキスパートの名前がグレー表示されます。

  2. [OK] ボタンをクリックしてください。エキスパートとクライアントのコンピュータ間の接続が行われ、セッションが始まります。

■OS認証方式で接続する場合の注意事

指定した認証情報により制限される内容・注意事 

OS認証方式でクライアントに接続する場合の注意事項について説明します。エキスパートがセッションに参加する際に指定する認証情報により、制限される内容および注意事項が異なります。

指定内容

注意事項

ユーザ名のみ

(空のパスワードを使用)

パスワードが設定されていないユーザの認証について”を参照してください

ユーザ名、ドメイン名

(空のパスワードを使用)

ユーザ名、パスワード
(ドメイン名を省略)

認証先の優先順位について”を参照してください

ユーザ名、パスワード、ドメイン名

誤ったドメイン名を指定した場合”を参照してください

パスワードが設定されていないユーザの認について

パスワードが設定されていないユーザ(空のパスワード)で認証する場合、システムのセキュリティポリシーの設定によっては、認証に失敗することがあります。

空のパスワードで認証できるようにするには、システムのセキュリティポリシーを変更する必要があります。変更は、システムの管理ツールで、以下のいずれかを実行します。

上記のいずれかのセキュリティ設定画面において、

セキュリティの設定

+ ローカルポリシー

+ セキュリティ オプション

アカウント:ローカルアカウントの空のパスワードの使用を
コンソールログオンのみに制限する


のセキュリティオプションを確認し、セキュリティ設定を「無効」に変更してください。

詳細は、Windows(R)のマニュアルを参照してください。

認証先の優先順について

ユーザ名とパスワードのみを指定して(ドメイン名を省略して)クライアントに接続する場合、[Live Help Client]プログラムは、以下の順序で認証を行います。

  1. ローカルコンピュータでユーザの認証を行います。
    認証に失敗した場合は、2 へ進みます。
  2. ローカルコンピュータでの認証に失敗した場合、

なお、[ドメイン名]フィールドにコンピュータ名またはドメイン名を指定した場合は、指定した認証先で認証が行われるため、認証の順序を考慮する必要はありません。

ドメイン名の指定を間違えた場合については、“誤ったドメイン名を指定した場合”を参照してください。

誤ったドメイン名を指した場合

以下の場合は、指定したコンピュータ名やドメイン名は無視され、ローカルコンピュータで認証が行われます。

ドメインユーザのパスワードを変更した場合の注意事 

ドメインコントローラにWindows Server 2003 STD / Windows Server 2003 EEを使用している環境で、ドメインユーザのパスワードを変更する場合の注意事項について説明します。

パスワードの変更方法により、変更前のパスワードが無効になるタイミングが異なります。詳細は以下の通りです。

◇[ドメインユーザ自身がパスワードを変更した場合]

変更後のパスワード

変更直後に有効になります。

変更後のパスワードを指定してOS認証方式で接続できます。

変更前のパスワード

変更直後に無効になります。

変更前のパスワードを指定してOS認証方式で接続することはできません。

◇[管理者がドメインユーザのパスワードを変更(リセット)した場合]

変更後のパスワード

変更直後に有効になります。

変更後のパスワードを指定してOS認証方式で接続できます。

変更前のパスワード

変更後、以下のいずれかのタイミングで無効になります。

  • 変更後のパスワードでドメインユーザがログオンした時
  • リセットしてから1時間以上経過した時

そのため、変更前のパスワードを指定して、OS認証方式で接続できることがあります。

管理者がドメインユーザのパスワードをリセットする際は、特にご注意ください。

■接続情報の再入 

入力した接続情報がクライアントに拒否された場合、情報の再入力を求める画面が表示されます。

この場合は、表示された画面で情報を再入力し、[OK] ボタンをクリックしてください。

●Live Helpパスワードの再入力画面

上記画面は、以下の場合に表示されます。

● OS認証情報の再入力画面

上記画面は、以下の場合に表示されます。

■接続履歴を使用した再接 

エキスパートからクライアントへの接続が完了すると、接続履歴(MRUリスト)が作成されます。次に接続する時はこの接続履歴を使うことで、IPアドレスやセッション名を省略して、簡単にクライアントへ接続することができます。

接続履歴情報にはパスワードは含まれません。接続情報の再入力画面でパスワードを入力し、クライアントへ接続してください。


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