PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
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付録A 留意事項 | > A.2 注意事項 |
物理ディスクの領域のうち、ボリュームを作成する領域として使用できる容量は、物理ディスクのサイズをシリンダ境界に切り捨てて、占有スライスのサイズを引いたサイズとなります。このサイズのことを、ディスクの有効サイズと呼びます。
占有スライスとは、GDS が、構成情報や高速等価性回復機構 (JRM) 用のログなどを格納するために、各ディスクに確保する領域のことです。
占有スライスは、物理ディスクをクラスに登録した際に確保されます。同じクラス内の各ディスクに確保される占有スライスは、同じサイズです。そのサイズは、クラスに最初に登録されたディスクのサイズによって決まります。
占有スライスのサイズは、以下のように見積ることができます。占有スライスのサイズが以下の見積り値を超えることはありません。
クラスに最初に登録されたディスクのサイズが 10GB 以下の場合:
32MB
クラスに最初に登録されたディスクのサイズが 10GB を超える場合:
32MB + (ディスク容量の 0.1% をシリンダ境界に切り上げたサイズ)
JRM 用のログのサイズは、ボリュームのサイズによって決まります。そのため、クラスに最初に登録されたディスクより大きなサイズのディスクをクラスに登録してミラーボリュームを作成すると、占有スライスのサイズが不足して JRM 用のログ領域が獲得できない場合があります。この場合、そのボリュームでは JRM が使用できません。したがって、クラスに登録する最大のディスクを最初に登録することを推奨します。
なお、物理ディスクをシャドウクラスに登録する場合、占有スライスのサイズは、物理ディスクの占有スライス自体に記録されている値によって決まります。このため、物理ディスクをシャドウクラスに登録する順序によらず、シャドウクラスと対応するディスククラスの占有スライスのサイズは同じになります。したがって、物理ディスクをシャドウクラスに登録する順序を気にする必要はありません。
シリンダサイズ
ローカルクラスまたは共用クラスに登録されたディスクのシリンダサイズは、32.768 ブロック (=16MB) になります。ローカルクラスまたは共用クラスに登録するディスクの容量を見積もる場合は、シリンダサイズを 16MB として計算してください。
大容量ディスク
1TB 以上の容量のディスクは GDS では管理できません。
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