PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
目次 前ページ次ページ

第2章 オブジェクト> 2.7 GDS Snapshot のオブジェクト> 2.7.2 シャドウオブジェクト

2.7.2.3 シャドウグループ

シャドウグループは、SDX オブジェクトのディスクグループに対応するシャドウオブジェクトです。

ディスクグループとシャドウグループを特に区別する必要がない場合、ディスクグループとシャドウグループを総称して「グループ」と呼ぶ場合もあります。

シャドウボリュームを使用して論理ボリュームのデータにアクセスするためには、論理ボリュームが属しているディスクグループと同じ構成でシャドウグループを作成する必要があります。下記の構成を同じにする必要があります。

また、以下のいずれかのディスク 1 つのみをミラータイプのシャドウグループに接続し、シャドウボリュームを作成することにより、シングルボリューム、または、一時切離しスライスのデータにアクセスすることも可能です。

■属性

シャドウグループには、以下の属性があります。

名前
シャドウクラスの中でシャドウグループを識別するための属性です。
タイプ
シャドウグループの種別を表す属性です。次のいずれかの値が設定できます。

ミラー
シャドウグループに属しているシャドウディスクおよび下位シャドウグループは、互いにミラーリングされます。シャドウグループには、合わせて最大 8 個までのシャドウディスクおよび下位シャドウグループが接続できます。つまり、最大で 8 多重までのミラーリングが可能です。

ストライプ
シャドウグループに属しているシャドウディスクおよび下位シャドウグループは、それぞれをストライプ列として、ストライピングされます。シャドウグループには、合わせて最大 64 個までのシャドウディスクおよび下位シャドウグループが接続できます。つまり、最大で 64 列までのストライピングが可能です。

コンカチネーション
シャドウグループに属しているシャドウディスクは、コンカチネート (連結) されます。シャドウグループには、合わせて最大 64 個までのシャドウディスクが接続できます。つまり、最大で 64 個までのシャドウディスクをコンカチネートできます。
ストライプ幅
ストライプタイプのシャドウグループにおいて、ストライピングのデータ分割サイズを表す属性です。

 

■操作

シャドウグループに対して、以下の操作を行うことができます。なお、状態表示以外の操作は運用管理ビューではできません。コマンドで操作を行ってください。

作成
sdxshadowdisk -C コマンドを使ってシャドウディスクを接続するとき、および、sdxshadowgroup -C コマンドを使ってシャドウグループを接続するときに、新しい (上位) シャドウグループ名を指定すると、自動的に (上位) シャドウグループが作成されます。
削除
sdxshadowdisk -D コマンドを使って、接続されている唯一のシャドウディスクを切断するとき、および、sdxshadowgroup -D コマンドを使って、接続されている唯一の下位シャドウグループを切断するときに、自動的に (上位) シャドウグループが削除されます。また、sdxshadowgroup -R コマンドを使って削除することもできます。
接続
sdxshadowgroup -C コマンドを使って、特定の他のシャドウグループへシャドウグループを追加することができます。他のシャドウグループに接続されたシャドウグループのことを特に下位シャドウグループと呼び、他のシャドウグループが接続されたシャドウグループのことを特に上位シャドウグループと呼びます。
切断
sdxshadowgroup -D コマンドを使って、上位シャドウグループから下位グループを取り除きます。
状態表示
sdxinfo コマンドを使って、シャドウグループの状態を表示することができます。
運用管理ビューを使用する場合は、「構成/状態の確認と状態監視」を参照してください。

 

■参照

シャドウグループに関して、以下の留意事項があります。

規約
グループ数
グループの階層化



目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006, 2007