NETSTAGE/Zt 説明書
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第2章 通信機能> 2.4 通信の付帯機能

2.4.2 閉局回答電文の応答代行機能

全銀TCP/IP手順通信では、通信相手先システム起動の集配信サービスの場合に、グローバルサーバ上のCORDEXからの閉局回答電文に対して、論理ACKを返信せず正常終了するシステムがあります。このような相手と通信する場合、CORDEX側と通信相手側で完了認識の相違が発生し、データの再送が必要となります。図2.7にCORDEX側と通信相手先システムで完了認識の相違が発生する例を示します。

[図 2.7 CORDEX側と通信相手先システムで完了認識の相違が発生する例(ztisresp=no)]

閉局回答電文の応答代行機能は、この完了認識の相違を防止するための機能です。

閉局回答電文の応答代行機能は、グローバルサーバ上のCORDEXからの閉局回答電文に対して、通信相手先システムからの論理ACKの有無に関わらずCORDEXに正常応答を通知します。

本機能を使用する場合には、ゲートウェイ制御情報定義文(gwinf定義文)のztisrespオペランドにyesと指定します。

なお、自局(ホスト)起動の場合は、ztisrespオペランドは意味を持ちません。

ゲートウェイ制御情報定義文については、“5.3.3 gwinf(ゲートウェイ制御情報)定義文”を参照してください。

図2.8にCORDEX側と通信相手先システムで完了認識を一致させた例を示します。

[図 2.8 CORDEX側と通信相手先システムで完了認識を一致させた例(ztisresp=yes)]

ネットワークのトラブルで閉局回答電文が相手端末に届かない場合には、CORDEX側が正常完了、通信相手先システムが異常完了となり、完了認識の相違が発生します。このような場合にはデータの再送が必要となります。データの再送処理については、“OS IV CORDEX運用手引書"を参照してください。

なお、CORDEX側がデータ送信直後にデータを破棄する運用(CORDEX定義のFILE文のDELETEオペランドにYESを指定)を行う場合は、データを再送できないためztisrespオペランドにyesを指定しないでください。

図2.9にCORDEX側からの閉局回答電文が相手端末に届かない場合の例を示します。

[図 2.9 CORDEX側からの閉局回答電文が相手端末に届かない場合の例]


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